今朝の北陸新幹線で長野・軽井沢に下車、しなの鉄道で小諸に移動し、午前中は小諸城址懐古園を散策。午後は上田から上田電鉄に乗り換え、歴史のある別所温泉の共同浴場で温泉を満喫、夜は上田駅前のホテルに泊まります。上田電鉄の車両は6000系さなだどりーむ号でした。
13:03 終点別所温泉駅に到着。夕方まで温泉三昧です。
13:03 終点別所温泉駅に到着。夕方まで温泉三昧です。
上田駅から上田電鉄で約30分、別所温泉駅に到着。降りる乗客は数えるほどですが、改札口では観光協会の女性職員が「観光駅長」として、和装・袴を着て改札業務をしながら迎えてくれます。ここから徒歩で温泉街を散策します。温泉街まではゆるい登り坂を歩いて10分程度です。
825年に慈覚大師が開山したという北向観音。文字どおり、お堂が珍しく北向きに建てられている厄除け観音。南向きの善光寺と両方お参りすることでご利益があるとのことで、おととしに善光寺にお参りしてから、ぜひ来たいと思っていました。これでめでたく「両参り」ですね。
開湯は約1000年前、信州最古の湯といわれる歴史のある別所温泉。北向観音の清めの手水舎にも温泉水が使われています。触ると少し熱い!しかも飲用可とあるので、新鮮な源泉そのままで、これも湯量豊富な証拠。表示によると泉質は硫黄泉で泉温50.6度、次の温泉入浴にも期待がもてます。
朝早くから活動、しかも今日の上田の最高気温は36度と猛暑日につき、早々に温泉に駆け込み、北向観音から5分くらいの大湯で待望の温泉入浴。木曽義仲ゆかりの湯として「葵の湯」という別名もあります。入浴料150円!代表的な共同浴場3か所とも朝6時から開いています。
浴室は共同浴場らしい素朴な雰囲気。小さな貴重品ロッカーが50円で荷物ロッカーは無し。浴室はシンプルな内湯が1つ、小さな露天風呂もあります。お湯は良いです!やや熱めの緑ががった透明な湯で、ほんのり硫黄の香りもします。地元の方と思われる年配の方数名が入浴していました。
温泉ですっきりした後は(猛暑につき、入浴後も汗が噴き出しますが…)、信州の鎌倉と称される代表的な寺院を訪ねます。まずは信州最古の禅寺、安楽寺。鎌倉時代末期1290年代に建てられた木造の八角三重塔(入山料300円)は長野県で最初の国宝に指定されています。
本堂脇の石段を登ること約5分、息を切らしながら八角塔までたどり着きました。平成23年に柿(こけら)葺き屋根の全面葺き替えをして、重厚で美しい状態を保っています。周囲は墓地のため、立ち入る場所が限られていますが、わざわざ拝観料を払ってまで見に来る価値はありました。
安楽寺から常楽寺への移動中、さるすべりの小道から、高台から見晴らしのよい道を通ります。塩田平一帯と、上田市街地方面が一望できます。菅平・四阿山方面の上空には、夏の雲が出てきています。観光客も少ないので、のんびりした空気が流れています。常楽寺までは10分くらいです。
北向観音の本坊として建てられた常楽寺。本堂の左にあるのが樹齢350年の御船の松。拝観料100円を払うと、本堂の裏手「北向観音が出現した」という場所に1262年に建てられた石造多宝塔(中央)、鎌倉時代作という多層塔(右)を見学できます。境内にはお茶処、梅楽苑もあります。
北向観音の参道付近にある共同浴場2湯目の大師湯。慈覚大師が好んで入浴したことかえら名付けられています。こちらも入浴料150円!4人分くらいの青いタイルの半円形の浴槽が1つあるのみで、お湯はやや熱め。こちらも硫黄泉ですが、緑がかってはいません。
入浴したら最初は1人年配の方が居て、お声をかけてくれましたが、その方が出た後は、まさかの貸し切り状態!書入れ時の土曜夕方、まさに夕飯前にひと風呂浴びようか?という時間帯ですが、小さめの浴槽で混雑を嫌ってか?偶然にしてもラッキーでしたね。
これで別所温泉散策も終了。他にも共同浴場石湯、駅前に大型施設あいそめの湯があります。温泉街入口のアーチをくぐると別所温泉駅に到着。帰りは上田電鉄名物の丸窓電車に乗りたかったですが、帰りも同じ6000系さなだドリーム号でした。車内には真田三代の年表などが貼られています。
上田駅に戻り、18時台に駅前のホテルにチェックイン。夕食に出かけようとしたところ天気が急変、にわか雨と雷雨が30分ほど続き、玄関で雨宿りして出遅れました。駅からすぐのところにある中村屋で、名物の馬肉うどんと天丼のセット1,000円を注文。おしんこ、冷奴もついています。
うどんは柔らかめ、つゆは濃い色ですが、味は甘めで優しい味。味が染みた柔らかい馬肉がのっています!大きな海老天もご飯もおいしい。創業はなんと上田駅と同じ明治21年、農耕馬を食肉としている上田の伝統を受け継ぐ名店。ガイドブックに載る人気店なのも納得です。
店を出たら雨も完全にあがっていたので、明日朝に行く上田城跡(せき)公園まで散歩して軽く下見。公園内は街頭もほとんどなく、真っ暗なので、当然誰もいません。この櫓門で引き返し、明日朝また訪れます。早朝から盛りだくさんの小諸~上田、ようやく1日目が終了。