モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。
NJWindow(J)





 12月27日南京にある金陵協和神学院(キリスト教神学校)を訪ねて、
学院を参観させていただいた。そして予約なしの訪問であったが、図
書館長に若干の質問をする機会を得た。これはいわば中国のキリスト
教会にとって、末日聖徒のブリガムヤング大学と宣教師訓練センター
(MTC)に相当する場所である。

 1週間前にEメールで訪問希望を伝えていたが、通じていなかったた
め予約なしの訪問になった。門衛さんと図書館司書の機転と親切に助け
られて、図書館を時間をかけて参観することができた。広い一室の四面
に蔵書が開架式に置かれていた。聖書関連、神学関連の書籍などが一通
り揃っていたが、まだまだもっともっと充実していく余地が感じられた。
批判神学や異端関連の書籍は見当たらなかった。

 学食で昼食をとった後、劉図書館長(女性)に面談する機会を得た。
質問を4つ用意してそれを中心に対談を希望したところ快く応じてくれた。
最初に最近教会堂の外で伝道しているようですが、中国政府は許可して
いるのですか、と聞いてみた。答えは、個人的に一対一で教会について
話しかけることに問題はない、大勢の人に話すとか説教することは許さ
れていない、というものであった。二番目に欧米や日本など先進国に強
い影響を及ぼしている「現代化modernization」と「世俗化secularization」
の影響が中国でもありますか、という問いにはあります、という回答で
あった。(突然の面談依頼で気軽な交流の席でもあったので、それ以上
は聞かなかった。)三番目に海外のキリスト教団体との国際交流は、友
好的な形式的相互訪問を超えて講演会やシンポジウム(研究討論会)に
も発展していくのでしょうか、と聞いた。回答はすでに行われています
とのことであった。最後に近い将来海外の伝道型教派を受け入れる可能
性について、否定的であると理解していますが、いかがですか、と例
(米南部バプテスト派、モルモン教、ものみの塔など)をあげて聞いて
みた。答えは中国全土がほぼ三自愛国の教会でまとまっている現在、異
なる主張を持つ教派主義的な、伝道型宗派が伝道を許可されることはな
い、異端、邪教とされる宗派は警戒されているとの答えであった。宗教
の自由に布教の自由まで含めて門戸を開放する兆しは感じられなかった。

 面談後、渉外部の王さんが学院内を案内してくれた。礼拝堂、教学棟、
学生寮、運動場、音楽指導の建物など。礼拝堂は学生・教職員が礼拝す
ると同時に牧師の卵が説教の練習をする所でもある。私は学院の心臓部
である図書館と礼拝堂を参観することができたわけである。王さんは学
院の広大な敷地が市政府から提供されていること、現在教会と政府の関
係はよいなどいろいろ話を聞くことができた。英国に1年留学されたこと
を知り、私も2年アメリカへ留学しました、というと、どちらへと聞かれ、
ユタ州と答え、結局私がモルモン教徒であることが知られることになった。
しかし、王女史の好意的な歓迎の姿勢と親しい語らいが変わることはなか
った。


コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



« 2010年度当ブ... 拙速バプテス... »
 
コメント
 
 
 
研究者でないと?! (NJ)
2011-01-04 23:08:44
最近この神学校を訪問したことについてハルピンを訪れた北京に住む副支部長に話したが、反応は全くなかった。そんなことは予測できたことであるけれども、やはり残念であった。学者か研究者でないとそれが普通のldsの反応かもしれない。無理からぬこか・・

それとも私が変わったアヒルなのか。自認しているが「ああ(溜息)」。
 
 
 
豚に・・・?? ()
2011-01-05 10:42:10
NJ様

明けましておめでとうございます。

スレッドの関係ない話題ですが・・。


1月のリアホナローカルページによると、教会指導手引きが教会の公式サイトで公開されるとの事です。
但し現在は英語のみで、近く日本語も公開の予定だそうです。

もう一つ但し、ステーク会長ビショップ用の手引きは、パスワードが必要との事です。

情報通のNJさんは、たぶんもう御存知でしょうがね。

その記事によると、教会の所蔵する資料も公開する方針だそうです。

これからは、モルモンも情報公開していく方針だそうですが・・・。たぶん献金の使いみちは福千年になっても公開されないでしょうね・・(初笑い)
 
 
 
再会が楽しみ (NJ)
2011-01-05 13:35:40
新年あけましておめでとうございます。リアホナの新情報をありがとうございます。

あまり情報を丹念に見ているわけではないのです。中国にいて見られないサイトも割合ありますし、時間もない。

もうこの日曜日にお会いすることになります。また、道場にもどってもみくちゃにされそう?!
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。