釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

亀戸の藤は咲き終わり

2009年04月27日 15時19分06秒 | お散歩日記/東京地名の話
十日ぶりに亀戸天神の藤を見に行きました。

あれ?咲いていません。
ほんの一部分の藤が残っている程度でほとんどの棚の葉が青々と繁っています。

お聞きしたらもうすでに散ってしまったとのこと。たくさんいらしたお客さんもがっかりした様子。
花が咲くのが、年々早くなっているし、花穂も長く伸びないようです。

藤まつりは連休いっぱいやってますが、葉を見たい方以外は行かない方がいいですよ。
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新緑の鎌倉散歩

2009年04月26日 21時09分55秒 | お散歩日記/東京地名の話
一年数ヶ月ぶりに鎌倉に出かけました。
今回はまだ一度も訪れたことがない、材木座方面へ。
この地域には、観光の核になる寺社がないので鎌倉では地味なエリアです。
最初にバスで向かったのは光明寺、材木座海岸の近くにある浄土宗の寺です。広い敷地の立派な寺でした。寺を拝観した後、海も見たかったのですが、今日は風が強かったので、海岸から砂は飛んできて、目も開けられません。結局、海まで行けませんでした。
一日中、ものすごい風で、どこの寺の境内の木々も背後の山もすごいことになっていました。

そこから安国論寺、妙法寺、安養院などいくつかの寺を廻りました。どこもかしこも、花こそ少ない時期ですが、みずみずしい新緑が目に飛び込んできます。
地味な場所の上に大型連休前であまり人出もなくどこものんびりと拝観、散策できました。
そしてお決まりの妙本寺に到着。今日の妙本寺はいつもの静けさはなく、人がたくさん。でもあの猫がいませんでした。ちょっと残念。妙本寺の猫について

おしまいに駅から北にちょっと離れた海蔵寺に足を延ばしました。谷間の小さな寺ですが、雰囲気は充分。鎌倉らしいやぐらがあったり、美しい花が咲いていたり、奇妙な井戸があったり、今日一番の収穫でした。
このあたりの楓が新緑でたいそう美しかったです。たぶん晩秋には、美しい紅葉が見られるのではないでしょうか。その頃にまた訪れてみたいと思います。
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掃苔

2009年04月24日 19時29分18秒 | 掃苔録
掃苔という言葉をご存知でしょうか。

苔を掃除するということから、墓参りを意味する言葉だそうで、特に秋の彼岸の墓参を指すことから、俳句では秋の季語になっています。そこから転じて、墓を巡ることをいうようになっています。

墓を巡るといっても、無闇矢鱈と巡るのではなく、有名人の墓を探し当てて巡るということで、最近ではそんなことを趣味とする人も増えています。
まぁ、地味というか一風変わった趣味ですが・・・・。

その掃苔の記録が「掃苔録」といわれるもので、墓めぐりのブログとでもいいましょうか。

私は生まれ育ったのが青山墓地から数十メートルの場所だったので、墓地がいつも日常にありました。中学や高校に通うのも墓地の中を通って行きましたし、最近も図書館や駅までも多くは墓地の中を歩いていきます。

だからあまり墓地や墓に恐怖心や異空間だという気持ちはほかの人より少ないかもしれません。でも、特に好きな場所というわけでもなく、ほんとうに日常にそこにあるものとして付き合っています。

そんなことをいいながら、有名人の墓には昔から興味があります。
青山墓地には、教科書で習った有名な人の墓も多いからです。
桜も散り、このブログのネタも少なくなってきたので、「東京散歩の掃苔録」といきましょか。

青山墓地で一番好きな墓



忠犬ハチ公とご主人上野博士の墓

ご主人の墓石の前に小さな社型の祠があります。それがハチ公の墓。新でもご主人の足元に控えているんですね。ちょっとほほえましい墓です。



こちらはハチ公の剥製。上野の国立科学博物館に展示されています。
子供のころ、ハチ公の剥製が渋谷駅に飾られていたことがあって、非常に恐怖でした。墓よりもこっちのほうが恐ろしくないですか。

有名人の祖父さんも有名人



元総理大臣吉田茂の墓です。後ろの大きな墓は別の墓です。案外小さいです。

文化人の墓もあります。

青山墓地は、維新で活躍した政治家や軍人の墓が多いのですが、もちろん文化人もありますよ。



初代中村吉右衛門の墓です。現在の吉右衛門さんのおじいさん墓です。

これから「掃苔録」ブログもたまに書きます。

*TOP画像は青山墓地で日向ぼっこする兄弟の野良猫。
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T.K.逮捕で知る赤坂という町

2009年04月23日 18時31分36秒 | お散歩日記/東京地名の話
某有名タレントが東京ミッドタウンの裏にある「檜町公園」(TOP画像・去年の紅葉のころ)の芝生の上で公然わいせつ罪の現行犯逮捕されたニュースにはびっくりしました。連行されたのは「赤坂警察署」。ここであれっと思った方も多いのではないでしょうか?
ミッドタウンって「六本木」だから六本木にある「麻布警察署」に連れて行かれるんじゃないのかと・・・・。
まぁ、そんなことを心配するのは私だけですが・・・。

もともと「港区」はご存知のように旧「赤坂区」「麻布区」「芝区」が戦後合併してできた区で、今でも旧区の区域が、地域性や行政区分に色濃く残っているのです。

東京ミッドタウンのある場所の住所は「港区赤坂九丁目」、あんなに六本木交差点から近いのに、住所は赤坂なんです。ここの旧町名は「港区赤坂檜町」ですからミッドタウン裏の区立公園は旧町名の「檜町公園」というわけです。

ちなみに旧町名の「港区麻布六本木町」は外苑東通りの西側のごく一部の名称だったのです。六本木族や六本木駅の完成で「六本木」が周りの多くの地名を飲み込んだ結果、今のように七丁目まである大きな地名になりました。
「麻布」地名は「東」「西」「南」はあるのに「北」がないのにお気づきでしょうか。実は「北麻布」に相当する部分がいってみれば今の「六本木」地区なのです。

「六本木」が拡大しても、旧区界は越えられなかったので、「赤坂檜町」は「六本木」に組み込まれることはありませんでした。だからミッドタウンも「東京ミッドタウン」であって「六本木ミッドタウン」ではないのです。

そんなわけで、「檜町公園」で全裸になった彼は「赤坂警察」のご厄介になったわけです。J事務所も乃木坂にありますからいってみれば「赤坂」管内。「檜町公園」からJ事務所に直線を引くとその延長線上に「赤坂警察署」があるのも、何かの縁なのでしょうか?

ちなみに「赤坂警察署」は現在仮庁舎で「南青山一丁目」にあります。「赤坂警察署」が「青山」にある??と思われる方もあると思いますが、ここは旧町名が「港区赤坂青山南町」という長い名前だったのです。「青山」は「赤坂」の一部とご理解ください。「六本木」が「麻布」の一部であるのと同じです。

というわけで、こんな事件が地名の話になるなんて、可笑しいといえば可笑しいのですが。



夕方通りかかった「赤坂警察署」はたくさんの報道陣が出入りしていつもよりにぎやかでした。朝からヘリコプターも飛んでるしね。
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多摩森林科学園サクラ保存林

2009年04月20日 18時05分10秒 | 四季の花
昨日の続きです。
多摩森林科学園は高尾駅から徒歩10分のところにあります。駅から浅川を渡った山懐にあります。隣接地は多摩御陵ですので、緑がすごく深いところです。

到着したのが午後二時過ぎでしたので山間のサクラ保存林では日が傾き始めていたため、あまりいい画像は撮影できませんでした。次回行くときは早起きしようと思います。

今回は珍しいサクラの画像をお届けします。

'帆立(ホタテ)'


’市原虎の尾(イチハラトラノオ)'

向こうに見えるピンク色のサクラは'関山'です。

'松前更紗(マツマエサラサ)'


'奈良の八重桜'

本当に一番遅いサクラで、まだ蕾ばかり、これから咲き出します。

’妓王寺妓女桜(ギオウジギジョザクラ)'


'鬼無稚児桜(キナシチゴザクラ)'


来年は時期を変え、時間を変えて訪れてみたい場所です。
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桜の宝石箱や!!

2009年04月19日 21時06分16秒 | 四季の花
今年最後の桜を見に遠出をしました。
目的地は高尾、多摩森林科学園サクラ保存林。
いろいろと話には聞いていましたが、保存林はサクラ、桜、櫻・・・・。
某タレント風にいうと「桜の宝石箱や!!!」。

多摩森林科学館

全山いたるところに桜が植わっていました。
一番遅い時期の桜たちが、緑の若葉を出した桜たちとすばらしいコントラストを見せていました。
珍しい桜もたくさんあって、楽しかった。

詳しい日記はまた後日。
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地上に降りたサクラたち…浮間桜草

2009年04月18日 17時42分04秒 | 四季の花
今日は趣向を変えてサクラはサクラでも桜草を見に北区の浮間公園まででかけました。

荒川の河川敷は昔から桜草の名所でした。今でもさいたま市の田島ヶ原には天然記念物の自生地があります。昔は、浮間ヶ原と呼ばれた浮間公園一帯や戸田、志村、川口などでも桜草の群生地が広がっていたということです。
その後、荒川の治水事業で流路が変えられ、広い河川敷の湿地もなくなり、次第に自生地はなくなっていったようです。


野生種の桜草

浮間では地元有志が昭和37年から保存会を作り、規模は小さいですが、日本の桜草を育てています。
その圃場が、浮間公園内にあって、毎年この時期に一般公開されます。(圃場の様子はTOPの画像)
圃場自体は狭いのですが、江戸時代に大流行した品種改良でいろいろな姿に仕立てられた桜草を、当時の展示方法(桜草花壇)で見せる試みも行われていて、大変興味深いものがあります。


桜草花壇(花壇って本当に段になってるんだと感心。)

桜草は、花菖蒲、朝顔、菊と並ぶ、江戸時代の日本を代表する園芸植物で、園芸品種数は約300、そのうち100以上が江戸時代から続く品種だといいますから、驚きです。


園芸品種


こちらもまた違う種類

どれもこれも可愛らしくて、ついつい隣の神社で地元の方の桜草即売で二鉢も買ってしまいました。

浮間桜草まつり
の詳細はクリックしてください。
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現代の出開帳…阿修羅展・平泉展

2009年04月17日 18時00分11秒 | 美術館・博物館めぐり
世田谷美術館で開催中の「平泉」展、東京国立博物館で開催中の「阿修羅展」を続けて観覧しました。

ここのところ有名寺院の展覧会が度々開催されています。どれも盛況で多くの入場者を集めています。
人々が集まるのは、空前の仏像ブームも一因だと思いますが、団塊世代の時間のゆとりに大きな原因があるのではないでしょうか。
みなさん余暇を文化的にかつ健康的に過ごそうとエネルギッシュに活動されています。

平泉 みちのくの浄土」 4月11日



中尊寺金色堂の仏像の三分の一が公開されるということが話題となりました。実際に中尊寺には行ったことがありますが、金色堂自体が大きな展示ケースに入れられている状態なので、展覧会でもあまり違和感を感じませんでした。間近で観られたのがよかったと思う一方、やはりすべての像が揃ってこそ金色堂の仏像だという思いがしたのも確かです。
仏像では、東北地方各地の素朴な仏像が多数展示されていて興味をそそられました。
また、切手のデザインに使われた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘(けまん)も興味深かったです。
特にすばらしかったのは、国宝・紺地金銀字一切経でした。現在は高野山にありますが、もともと奥州藤原氏の発願で写経されたもので、紺と金銀のコントラストの鮮やかさ、文字の美しさ、初めて認識しましたが、同時代の平家納経にも匹敵する美しい巻物を拝見することが出来ました。

「国宝 阿修羅展」 4月14日



会期もまだ一ヶ月以上あるのに、平日でも入場するのに待ち時間が必要になるときがあるほどの盛況ぶりです。五十年ぶりの東京来訪に加え、八部衆・十大弟子の全14体が揃って拝見できるのも魅力的です。

平日の午後、天候もぐずついていたねで、待たずに入場できましたが、中は凄い混雑でした。
興福寺中金堂基壇から発掘された遺物、国宝・伝橘夫人持念仏の展示の後、いよいよ八部衆・十大弟子の部屋に進みます。広い部屋の右に十大弟子六体、左に阿修羅と五部浄以外の八部衆六体、突き当たりに欠損した五部浄が展示されていました。
五部浄以外は露出展示でケースには入っていません。多くの仏像との一体感がすばらしくて、しばし人ごみの中にいるのを忘れさせてくれました。非常に充実して、癒された時間を過ごすことが出来ました。
次は長いアプローチを経て、阿修羅の部屋へ進みます。昨年の「薬師寺展」同様最初は正面少し高い位置からの鑑賞になります。その後、間近まで進んで360°いろいろな角度から鑑賞できます。ここも露出展示なので、阿修羅と同じ空気を吸っている感覚になれます。何度観ても美しい姿にしばし見とれてしまいました。

阿修羅の後は平家焼き討ちの後に復興された諸仏が展示されています。作者は運慶とその父、康慶。ここも展示に工夫が見られ四天王像の迫力はすばらしいものがありました。また、薬王・薬上の両菩薩も迫力のあるものでした。

最後に再建予定の中金堂の説明とバーチャル画像が見られるコーナーがありました。


二つの展覧会を観て、ふと思いついたことがあります。江戸時代に地方の有名寺院が、江戸で本尊を開帳したという「出開帳」というものがありました。寺院は出開帳で何がしかの儲けを得て、庶民はわざわざ遠くまで出向かなくてもご利益に預かれるという便利なものです。
東京で開かれる有名寺院の展覧会はまさに現代の出開帳ではありませんか。特に「阿修羅展」は中金堂再建という勧進開帳の面もみせているのが興味深いことです。
昔も今も同じようなことをやっているんですね。
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菊桜

2009年04月16日 19時27分32秒 | 四季の花
新宿御苑に行ってきました。
御苑では今度の土曜日は首相主催の桜を観る会があります。園内は準備で大きなテントが幾張も建てられていました。
私、土曜日にお招きをいただかなかったので、今日、自ら出向きました。w

今年のサトザクラは、この暖かさで一気に咲いてしまったようです。
ほとんどが盛りを過ぎた感じです。

トップの画像は、イギリス庭園とフランス庭園の境にある'フクロクジュ'(福禄寿)です。
ほかに'カンザン'や'フゲンゾウ'はまだまだ見ごろです。
そして、桜の季節の最後を飾る菊咲きの桜が見ごろを迎えていました。

菊咲きは八重咲きよりも花びらが多い桜の一群で、もっとも遅く開花します。
花びらの数は100枚以上、あとで紹介する’兼六園菊桜'にいたっては三百枚以上ということです。

'梅護寺数珠掛桜'



新潟県阿賀市(旧・京ヶ瀬村)の梅護寺に原木があるそうです。親鸞聖人が数珠をこの桜にかけたという伝説があります。花自体はあまり大きくありませんが、かわいらしい花がたくさん咲いていました。

'兼六園菊桜'



金沢の兼六園に原木があるそうです。花びらの数は300枚以上。ボンボンのような花と緑の葉のコントラストが美しい花です。
原木が枯れてしまい復活された話が有名ですが、ここでは割愛します。
私も今回始めて見ることが出来ました。新宿御苑にも一本しかありません。今日たまたまお話させていただいた方に、わざわざ咲いているところまで案内していただきました。ありがとうございました。
それほど珍しい花なので、大感動です。

こんな豪華な花の傍らで、楚々とした桜も咲いていました。
ヤマザクラの仲間、「カスミザクラ」です。



この風情は、日本の桜の原風景のような気がします。

年を経て 待つも惜しむも 山桜 こころは春を 尽くすなりけり   西行
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お次の番がよろしいようで…亀戸天神の藤情報

2009年04月15日 18時11分12秒 | 四季の花
都内を歩いていると、あちらこちらで藤の花穂が伸びてきているのを見かけます。
そろそろお次の花の番が巡ってきたようです。

東京で藤の花といえば亀戸天神
というわけで最新の藤情報です。

藤まつりは、19日からなので、まだまだ咲いてはいないかなと思ったら、意外と咲いていました。


2009.04.15撮影


最盛期は花穂も長く伸びてまるで紫のカーテンのように見事です。

去年の最盛期の様子です。

2008.04.23撮影

夜はライトアップもされて幻想的でまた格別。
昼は境内が狭いので大混雑しますので、夜がお勧めです。


2008.04.26撮影

藤まつりはゴールデンウイーク一杯やっていますが、見頃は四月末までです。
ぜひ一度見にいてみてくださいね。
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