のらのら

『No Running No Life』を合言葉に集まったいつも走っている人やたまにしか走らない人たちの集団。

上高地から穂高岳へ行ってみた その2(がんちゃん)

2019年08月14日 | がんちゃん登山
ここからはほぼ下りで絶景は少ないが今後のために記録しておきたい。



穂高岳山荘
10時12分(経過4時間28分):区間24分(30分)


かなり立派な山荘だったが中に入らずウインナーを1本食べて、ザックからフラスクに予備の水を移した。
写真を撮ったりシューズの紐を締めなおしたりで10分程度座った。

ちなみに今回もどこの山荘にも立ち寄らず、当然トイレもしなかった。
それも下山後にバスを乗ってあかんだな駐車場まで
約12時間、自分でもすごいと思う


あんな所から下りてきた。


小屋からは雪渓と涸沢ヒュッテ、涸沢小屋が見えた。


取付き点
11時0分(経過5時間16分):区間48分(1時間10分)


ここからザイテングラードを下る。
意味を調べたら支稜線・支尾根のドイツ語らしい。


8月4日でも雪が残っていた。当たり前だが冷たくて気持ち良い


言われてみれば支尾根になっているのがわかる。(右下の人に注目)


後期高齢者(75歳)になったと言っていたおじさん(おじいさん?)がとてもゆっくりと下っていた
年季の入ったピッケルを杖代わりにしていて少し危なっかしいが、それこそ40年ぐらい前からアルプスに通っており、数年ぶりにチャレンジしているらしい。
結構いろいろ話しかけてきてくれるが、ゆっくりすぎて急ぐに急げず
まぁたまには話をするのも良い。


こんな景色を見られるのも上ったおかげ。
ここに雪があればスキーをしたくなる気持ちもわかる(が、雪山はやめておこう


ザイテングラートの取付き点からはカールの部分を横切る。


北尾根の2峰から7峰か
盛大に落石が起こっており改めて恐ろしさを感じた

少しなだらかになったところで雪渓に動く黒い物体を発見

檻に入っていない野生の熊を初めて見た。
150mぐらい距離があったがこちらに来ないかめちゃビビった。(といっても熊は雪で体を冷やしていたようで何度も寝そべったりしていた


涸沢小屋から見た涸沢ヒュッテ
テントがカラフルできれい


東方向、右が屏風ノ頭で奥が横通岳か


涸沢ヒュッテ
11時38分(経過5時間54分):区間38分(1時間0分)




ヒュッテにはこんなところがあって、とーっても快適そうだが、自分でも何故かわからないけど一切休憩しない。
写真を撮るのに数秒立ち止まるだけ


北西方向、小屋の上方に北穂高岳と登山道が見える。次はこちらから下ってきたい。


どうしても雪渓を歩かないといけない所があった。

ちょっと滑るが少し走った方が安全に行けた。


川の水がめちゃくちゃ冷たくて生き返る。


こんなガレたトレイル(ダブルトラック)が結構続く。


Sガレ
12時7分(経過6時間23分):区間29分(30分)

涸沢ヒュッテで景色を見たり川に寄り道をしたりで時間がかかった。

Sガレってここだろうか?

「Sガレ」の表示は無いが少しずつ下りてきているのがわかる。
しかしガレ場をピョンピョン下りてきたからか足首が疲れてきた


本谷橋
12時27分(経過6時間43分):区間20分(40分)


水辺で涼んでいる人が多数。
上高地から川沿いのハイキング道を4時間ぐらい歩いてきたんだろうか?
それはそれで凄いと思う。


横尾
12時56分(経過7時間12分):区間29分(50分)


完全に樹林帯になったし、もう13時なので暑くなってきた。
30度ぐらいだった様子


吊り橋でおじさんに「今日はどこから?」と尋ねられ、「上高地から穂高岳周りで上高地に帰る」と言うと感心された。
日帰りで荷物が軽いからね


横尾山荘
当然立ち寄らないがトイレ前の「止めないでください」と書かれた水道の水を使わせてもらい手と顔を洗った


新村橋
13時16分(経過7時間32分):区間20分(50分)

しかし横尾からの道が整備され過ぎでおもろくない。
そして走れてしまう


新村橋はこれといって…


徳沢
13時21分(経過7時間37分):区間5分(20分)


いや、水は綺麗やし小屋は面白そうなんやけど、ひとが多すぎて寄る気がしない


明神分岐
13時45分(経過8時間1分):区間24分(1時間0分)

どんどん人が増えるし、あまりに単調な道なので若干うんざりしてくる。


明神分岐から明神岳を見上げる。確かに神々しい。
でもあの向こうのもう少し高い山に4時間前に居たなんて誰も知らない



上高地バスターミナル

14時7分(経過8時間23分):区間22分(1時間0分)

本当につらかった
人を走って追い抜く時には挨拶をするようにしていたので、ここからめちゃくちゃ人が増えてしんどかった。


街を歩いているような人達が道いっぱいに広がって大声で話しているので、気を遣って挨拶すると逆に変な目で見られたりする。
できればここは走りたくないポイントだ。
梓川の対岸の自然探勝路はましなんかなー?


14時頃の河童橋。このぐらいの混雑

上高地バスターミナル到着



8時間23分
予定より早く出て早く着いたので時間的には余裕。
しかし横尾からずーーと走りつめたので結構疲れた
ちなみに横尾からバスターミナルまで10km弱もあり1時間10分で走っているが、いちいち歩いている人を驚かさないように抜かすのに気を遣った


とりあえずアイスを食べて炭酸飲料を飲み、荷物預かり所から荷物を受け取る。
簡易シャワールームに向かうが順番待ちで4番目だった。
20分程度で順番になり汗を流す
次はシャトルバス待ちの列に約30分待ってバスに乗り込んだ。

15時40分頃

次のバス待ちはこんなに並んでいた(100人ぐらい)ので参考にされたい。


まとめ:

今回の計画で不安だったのは始発のシャトルバスに乗れるか、という事だったが、あかんだな駐車場が車中泊禁止で3時半開門ということは開門前からゲート前に並んでいればまず始発に乗れるだろうと思った。ただし4時半には切符を購入して並んでおきたい。

山行自体は上りは奥穂高岳までなので累積で1800m程度しか無くて楽(フェアリートレイルでは3600m)。また天気が非常に良かったせいか、岩場や鎖場、梯子もそれほどの危険個所も無かったように感じた。どちらかというと大雨の時に中央アルプスを空木岳から宝剣岳を縦走した時の方が難所は多かったと思う。特に宝剣岳では何度も足がすくむ箇所があった。

ただし涸沢、本谷橋を越えてからはあまりに単調なトレイルで走れてしまう(歩いたら負けという呪縛にとらわれている)のと、上高地に近付くにつれてどんどん増えていく人に対応するのが非常にしんどく感じた
やはり山やトレイルを走るランナーは一般的には受け入れられてはいないので気を遣う。
まぁ仕方ないか。


あとは北アルプスがもう少し近くにあれば文句は無い

…これはもっと仕方ない。



次はいつ行こ。

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2 コメント

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Unknown (セル修)
2019-08-18 16:33:45
どうしてもトレイルの最後は観光客などが増えてくるのでつまらなくなってしまいますね。
それでも、それまでのコースはやっぱり最高ですねー!

川の水で顔洗ったあとの表情!すごくいいですねー!!

今年はお天気に恵まれましたねー(^o^)
>セル修 (がんちゃん)
2019-08-24 17:56:05
ラスト10km弱が平坦で危険個所なし、そして山小屋もエイドのようにあるので、横尾山荘まで下りて来れば安心です。
そう考えると意外とトレラン向きとも言えるかも。

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