忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

狙われる「日本」!! 後編

2010-03-31 13:15:25 | のんき的経済問題
難しい記事が続くと、コメントしづらかったりするみたいなんで、なるべく軽い記事もつくろ
う、とは思っているのですが・・・

何しろ今ののんきは経済問題に取り付かれています。
いや~しかし、のんきが経済問題に関心を持つようになるとは…。いやはや。ありゃりゃ。

ってなことで、狙われる「日本」!! 前編の続きです。

一応、前回の要点をまとめておきます。

・日本の家計の資産の合計は1400兆円あり、アメリカに次ぐ世界第二位だが、このうち最も
流動性の高い「現金」の預金額は803兆円で、アメリカを200兆円近く引き離す、ダントツの
世界一である。

・アメリカの純対外債務債務(多分、債務から債権を差し引いた金額だと思います)は306
兆円であり(2007年次。ロイター記事参照)、同債権を200兆も有する日本とは雲泥の差
である。

・しかし、アメリカドルは世界の基軸通貨であり、アメリカの中央銀行であるFRBはアメ
リカドルを発行し、国債を買い取る権限を有しているので、アメリカドルの信用をコント
ロールすることができる。

・しかし、日本と同じような供給過多の状態にはなく、国債の増刷はインフレを起こすリス
クを秘めている。

・イギリスの通貨はポンドであり、日米同様に国債を買い取る能力を有する中央銀行があ
る。

・しかし、イギリスでは既に国債が札割れ(同一年度内に売り切れない状態)を起こしてお
り、中央銀行が政府から直接国債を買い取らなければならない状態に陥っている。

とまあ、こんなところでしょうか。恐らく、イギリスでは国民が銀行に預けている現金の総
額が、国が単年度に発行する国債の総額を上回っているか、それに近い状態にまで既にきて
いる、と言うことなのだと思います。

ここまでが前回のおさらい。テーマは『狙われる「日本」!!』でしたね。

前回の記事の中で、「イギリスを除くヨーロッパ各国が受けた今回のサブプライムショック
によるダメージは実際のところ、かなり深刻な問題」だったのではないか、とお伝えしまし
たね

賢明な方はもう既にお気づきかもしれません。では、「イギリス」とその他のヨーロッパ各
国はどこがどう違うのか。

答えは1つ。「ユーロに加盟しているかいないか」です。ねぇ。未だに加盟していなかった
んですね、イギリスは。

確かに札割れこそ起こしているかも知れません。しかし、それでもイギリス国内に、同国の
国債を買い取れる能力を持った「中央銀行(イングランド銀行)」があるだけまし、なんで
す。

前回の日記で、アメリカのサブプライムローンなどに関する商品を最も多く有していたのは
ヨーロッパ各国だとお伝えしました。このうち、最も多くの金融化商品を有していたのがイ
ギリス。

ですが、実は日本も総額では上位(イギリス、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランドに
次ぐ第5位)にランクインします(サブプライムローン商品)。しかし、これを国民一人当
たりに換算すると、日本では一人頭32000円程度。この金額が多いのか少ないのか。

上位に含まれる国々の人口を考えてみると、これらの国々が抱える問題の深刻さは、それぞ
れに違った側面を持っていることが分かります。

イギリス:6100万人,ベルギー:1000万人,ルクセンブルク:48万人,アイルランド・4500万人,そして日本が12700万人。

このうち、イギリスはカリブ諸島にイギリス領国家を有しており、この地域が保有する金融
化商品の金額は、何とイギリス本国の2倍以上に上ります。半端じゃないですよね。

また、このうち、最も国民の人口の少ないルクセンブルクの証券化商品の購入額を国民一人
当たりに換算してみると、何と12万8000ドル。日本円に換算して1164万円

日本が国民一人頭32000円ほどですから、その異常さが見て取れますよね。

ルクセンブルクのGDPが495億ドル。購入金額の総額は何と600億ドル。たかが証券化商品
の購入額が国家当たりのGDPを上回ってしまっているんです。

ちなみにその原資に充てられたのは、日本を初めとする金利の低い国々から借りた「借金」。

ルクセンブルクの借金をGDP比に換算すると、何と1976%。(当然それらは全
て「外債」であり、相手は外国の国です。日本が国民を対象に発行している国債とは分けが
違います。)この間破綻したアイスランドが506%ですから、その規模の異常さが思い知ら
れます。

ちなみに続いてアイルランド(876%)、前記したアイスランド(506%)、イギリス(402%)、
ベルギー(321%)、オランダ(309%)、スイス(290%)、フランス(179%)、ドイツ
(148%)、ノルウェー(123%)、と続きます。ちなみに日本は42%。アメリカ(96%)、
カナダ(54%)についで、主要国中では最も対外借金の少ない国、ということになります。

ちなみにこれらのデータは三橋さんが「ジパング再来」に記されている2008年IMFデータ
を参考にしています。とってもためになるから読んでみてね~。

で、これらの主にヨーロッパの各国。

イギリスには中央銀行があります。ですが、それ以外の欧州国の財布の紐を握っているのは
「欧州中央銀行」。どんなに国内の経済が大変な状態になったとしても、一国では国債を回
収する能力すらないんです。

つまり、イギリス以外のヨーロッパ国でGDPを上回るような国債を発行したとしても、国
内経済にこの国債を買い取る能力を持った金融機関が存在しなければ、必ず国債は札割れを
起こします。つまり、政策のために必要な資金を収集することが、事実上不可能になるので
す。

今、本当に危ないのは日本なんかじゃありません。間違いなくヨーロッパ地方です。

だいぶ収束に向かったかとは思いますが、最近、何だか無茶苦茶酷かったですよね。「日本
たたき」。トヨタリコール問題、クロマグロ問題、イルカ漁問題etc・・・。

日本には純然たる資産。現金で803兆円もの資産が埋もれています。米英が保有しているよ
うな、価格の変動が激しい、時として紙くず化してしまう恐れすらある「証券」などという
危うい価値のあるものではない、「現金」。

先述したように、今回のサブプライムショックを発端とする金融危機の中、最も最小の被害
で済ますことのできた日本って、本当にすごいと思うんです。世界各国では、次々と銀行が
倒産していますが、リーマンショック以降で倒産した日本の銀行は1社たりとも存在しませ
ん。

実際に政府の売った手が早かったということは言えると思います。

ですが、本当に日本の経済を守ったのは、日本の「神様」じゃないかと思うんです。

「そんなことしたら罰が当たるよ」
「たたりがあるかもしれんけん、そんなとこ行かれん」
「お金は大切にせなあかんよ」
「お金を踏んだりせられん」

どれもこれも、古来日本の風習を踏襲してきた「神道」の考え方に基づくものです。

日本人って、信仰がない、信仰がない、って言われるでしょう?
だけど、決してそんなことないと思うんです。

「支払う」「市場」無償の価値

この3つの記事に、なぜお金を「支払う」と言うのか。そんなことがかかれてあります。
日本を守ったのは、そんな日本人のお金に対する「価値観」。

3月16日の記事で、こんなことをのんきは記しました。

小泉=竹中路線が巨額の郵政資金を海外に流出させようとしていたこと。これに尽き
ると思います。現在の国民の家計の総資産が1400兆円。当事の郵政資金が400兆ですから、
彼らがしようとしていたことが、どれほどに恐ろしいことだったかが分かります。


日本経済の被害が最小で済んだのも、国内に純然たる資産が1400兆円存在するからこそ可能
だった話です。もし、ユダヤのハイエナたちにこの400兆円が渡っていたら、と思うと…。
ぞっとします。

まあ、どちらにせよ株式の公開は2011年であったわけですから、リーマンによる禍災は防げ
ていたかも知れませんが。

そして、これからも連中は手を替え、品を替え、様々な方法で日本の市場を狙ってくるで
しょう。そのときに、いかにして毅然とした「ブレない」対応を日本が国外に対して示して
いくのか。それが大切になると思います。

日本の国の首相だと言い張っている人がこんなことを言っていますよね。

東アジア共同体構想

将来的には通貨の統合まで考えているんだそうです。

もうわかりますよね。今日の記事を読んでくださった方々には、この人の考え方がいかに危
険であるか。

日本には日本の国として、諸外国に対してブレないスタンスが必要なんです。
アメリカがどう、とか、中韓がどう、とかではなく、日本が日本と言う国としてどうあるべ
きなのか。そのことが今、本当に問われているのではないか、と思います。


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