京都の添乗は、苦手です。
奥が深すぎて・・新人のころならまだしも、
ベテランさんと言われるようになって、
「京都、全然知りません・・」では恥ずかしく。
でも、奥が深い分、楽しいのも事実。
今回は、初めて訪ねる美術館でした。
京都に唯一残る武家屋敷。
壬生郷士の屋敷を利用した「根付(ねつけ)」の美術館。
あぁ、よかった、根付ならほんのちょっと、知っています。
「あれです、あれ、江戸時代の携帯用の筆記具のようなもの。
筆と墨入れがセットになって」
とバスの車中、マイクで説明していたのに、いざ到着してみると、
あら、なんだかちょっとちがう・・
学芸員の方のご説明をうかがって、納得しました。
わたしが思っていたのは、「矢立(やたて)」。
江戸時代の旅道具のひとつで、筆と墨入れがセットになったもの。
根付は、その矢立や印籠、煙草入れなどを持ち歩くときの留め具でした。
そして、こちらが根付専門の「京都清宗根付館」。
実用品としての江戸期のものだけでなく、
ジャポニズムブームのなか、愛玩具となってからの明治・大正期のものや、
現代の作家さんのものまで広く蒐集しておられます。
なかでも現代の作品は充実で、なんとこの時代に、
100人以上もの根付作家さんがいらっしゃるんだとか!
なにもなにも ちひさきものは みなうつくし
おおきなものを、ちいさきもので表現してしまう、根付の宇宙。
京都っておもしろい。
ようやく、正味でそう思えるようになってきました。
ただ、知ったかぶりは恥ずかしすぎ。やめておきます。
お昼は、四条で40年つづく老舗フレンチ。
黄金の畑、大地を意味する、「レ・シャンドール」さん。
その名にふさわしい、堂々たる美味しさでした。
西陣織の「ひまわり」です。
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