銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ちひさきものはみなうつくし 根付の美

2023年09月25日 | のほほん同志Aの日常

京都の添乗は、苦手です。
奥が深すぎて・・新人のころならまだしも、
ベテランさんと言われるようになって、
「京都、全然知りません・・」では恥ずかしく。

でも、奥が深い分、楽しいのも事実。
今回は、初めて訪ねる美術館でした。

京都に唯一残る武家屋敷。
壬生郷士の屋敷を利用した「根付(ねつけ)」の美術館。



あぁ、よかった、根付ならほんのちょっと、知っています。

「あれです、あれ、江戸時代の携帯用の筆記具のようなもの。
 筆と墨入れがセットになって」

とバスの車中、マイクで説明していたのに、いざ到着してみると、
あら、なんだかちょっとちがう・・



学芸員の方のご説明をうかがって、納得しました。
わたしが思っていたのは、「矢立(やたて)」。
江戸時代の旅道具のひとつで、筆と墨入れがセットになったもの。

根付は、その矢立や印籠、煙草入れなどを持ち歩くときの留め具でした。

そして、こちらが根付専門の「京都清宗根付館」。
実用品としての江戸期のものだけでなく、
ジャポニズムブームのなか、愛玩具となってからの明治・大正期のものや、
現代の作家さんのものまで広く蒐集しておられます。
なかでも現代の作品は充実で、なんとこの時代に、
100人以上もの根付作家さんがいらっしゃるんだとか!



なにもなにも ちひさきものは みなうつくし



おおきなものを、ちいさきもので表現してしまう、根付の宇宙。

京都っておもしろい。
ようやく、正味でそう思えるようになってきました。

ただ、知ったかぶりは恥ずかしすぎ。やめておきます。

お昼は、四条で40年つづく老舗フレンチ。
黄金の畑、大地を意味する、「レ・シャンドール」さん。
その名にふさわしい、堂々たる美味しさでした。

西陣織の「ひまわり」です。

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