Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

希望の言葉

2020-06-25 17:43:55 | 日記

先日、毎週月曜夜に行っているチームでのオンラインミーティングでの様子です。
















「なにもききたくない・・・。」

メンバーのマイク機能を強制切断し、一方的に意見を述べる監督に対し反旗を掲げる選手。

ではなく。

一つ、また一つと目標とする大会の中止が決まり、毎回のようにその件について聞かされている選手の反応です。

集中力を維持し未来に照準を合わせ活動している選手ですが、矢を解き放つ直前に的が視界から消た事に気付く。

と言った状態でしょうか。


そんな言葉も出てきてしまいますよね。


がしかし、選手は落ち込んでいるばかりではありません。

 

「なにもききたくない・・・。」

選手全員の気持ちを代弁し黒枝選手が掲げた言葉。

一見、未来に絶望しているようではありますが、一方で自分たちはレースへの出走を望み希望を持ち続けている。

という気持ちの表れのように捉える事もできました。

その文字と黒枝選手の様子を見たメンバーの表情からも、悲観だけでない決意のような感情が観て取れました

 

当事者は選手だけではありません、地球上全ての人が苦しむ中で、最低限活動を行えること、応援して頂いていることへ感謝を抱き続けることが前向きな気持ちにつながるのかもしれません。


大会の中止も、開催の決定も、多くの人の身を削るような努力と覚悟のうえでなされている事は容易に想像できます。

私たちチームは、自分たちの活動だけでなく様々な事へ思考を巡らせ、何ができるか、何が正しいかを考えつづけ、未来への希望を維持しながら行動する必要があると考えています。



なにもききたくない・・・


もはやそれは未来へ続く希望の言葉。 なのか?

 

 

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心に熱を生み出す魔法

2020-06-10 21:41:00 | 日記
 
アプリに蓄積された自転車の走行記録を見ると、すでにここ数年の年間走行距離を走っているようです。(3000㎞ほど)
 
これは土日に多少走行する機会が増えたこと、片道15㎞ほどのロードバイクによる通勤日数が格段に多いことによるものです。
 
例年は遠征先で無理やり行っている夜中の運動と、慢性的な睡眠不足等で疲労が蓄積してゆきますが、遠征が無くともそれはそれで動き続けてしまい疲労はやはり蓄積します。
 
雨季の到来と予想された今日は、そんな蓄積疲労を取ることを目的とし会社をお休みさせていただきました。
 
目覚ましをかけず8時過ぎに起床、朝食後ソファーでゴロゴロしながらスマートフォンの中にある過去の写真や動画を眺めていました。
 
その中に昨年の北海道遠征時に縄跳びを行っている動画が出てきたんです。
 
黒枝選手がさらっとクリアした2重飛び50数回程を超えようとチャレンジ、あと数回で引っかかってしまったことが悔しかったのか、彼らを温泉に案内してから一人駐車場に残り集中力を最大限に引き上げ再度チャレンジ。
 
なんと50回を大きく超え、このままいけば100回飛べるかも!
 
と、目標を100に転換。
 
この大記録もらった
と、達成まで数回に迫ったところで・・・むなしく失敗・・・
 
直前の黒枝選手へのチャレンジと共にあと数回のプレッシャーに負け失敗してしまう自分に失望し、いつかリベンジを果たすと誓ったことを思い出しました。
 
 
・・・思い出してしまいました。
 
外を見ると雨は降っておらず。
 
気が付けば縄跳び片手に外に立っていたんです。
 
 
 
と、いうことで飛び始めたのですが、何度も失敗しては体力が持たないことは解っていたので最初のチャレンジで飛びきることを目指し開始!
 
調子よく飛び続けます!が、70回ほどで失敗・・・。
 
すでに疲労はかなりのものですが、数分のインターバルを置き再開。
 
今度は40回ほどで体力の限界がきて足が上がらず失敗してしまいます。
 
もう無理、脈は落ちず、いきなりの高強度運動に身体も震えています。
 
階段に座りこみ「70回は上出来かな、近いうちにまたチャレンジしよう。」
 
と自分を慰めていたその時です。
 
「の~でらさん!」
 
と、どこかで聞こえた気がしました。
 
ふと見上げると近所に一瞬カーテンが揺れた窓が。
 
最近、近所のお子さんが外にいる私を見つけ、名前を呼んでは隠れるといういたずらをするんです。
自宅で過ごさなくてはいけない期間の遊びを考案したということかもしれません。
もちろん、いたづらだけでなく、最後はしっかり顔を出して手を振ってくれるんです
 
親御さんには「いつもすみません」と声をかけて頂いてますが、こちらとしてはそんな嬉しいことはありません。
こちらをある程度信頼してのコミュニケーションに違いないと思っていますから。
 
今日も、そんな声を聴いたときふと気が付いたことがありました。
 
疲れ切った心にエネルギーの火が灯った気がしたのです。
 
これはいけるかもしれない。
 
今日、最初のチャレンジの時よりフィジカルは疲労していても、マインドは優っている。
 
早速立ち上がり、縄跳びの柄を握りしめ、集中力を最大限に高めます。
 
本日最後のチャンス。
 
息を整え飛びはじめ、身体の動きと呼吸に最大限の注力を注ぎます。
 
 
50回を超え、70回ほどで急激な身体制御の鈍りを感じ、80回からは気力で姿勢を保ち跳躍を続けます。
 
残り僅か、95回を過ぎてからはド根性。(ぴょん吉がシャツの中にいたらよかったのに。解らない?)
 
ついに100回を通過。カウントに誤りがあってはいけないと限界まで飛び続け記録は108回。(もはや新時代を告げる除夜の鐘)
 
やったー!やりましたノデラ選手、世紀の大記録、縄跳び2重飛び100回!!
 
これはマラソン界のサブスリーに匹敵する、縄跳び界のオーバーハンドレッド!!(そんなん無い?)


と、いうことで、お休み目的の一日を結局は、体力チャレンジに使ってしまったという話でした。
 
があれですね。
 
やはり、人が誰かに見られること、声をかけてもらうことは、小さいながらも社会的に認められていることにつながり、エネルギーを生み出します。
 
今回はエネルギーをもらう側でしたが、より多く心掛けなくてはいけないことは、他人を認識し、努力を認め、声をかけ、エネルギーを生み出してもらうことだと思います。
 
人との積極的なふれあいには勇気がいるものですが、そんなことで好影響を生み出すことができるのならば、勇気を出す価値は大いにありそうです。
 
 
大記録(なのか?)は君が生み出した!
 
Thank you!
 
 
 
 
 
 
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心に刻まれた風景

2020-06-09 09:58:00 | 日記

こんな写真を見つけました。

2014年のルーマニア遠征時のものです。

 


大会メインスポンサーである通信会社が配っていたバルーンを頭に乗せる緊張感の無い、たぶん日本人。(誰かは知りません)

周囲もあまり気にしてない様子。

はじめて訪れた国の人々は親切で素朴。

平和な時間が流れていたゴール地点広場の空気は、レースを終えた安堵の気持ちと共に私の心に刻まれています。




が、問題はここに。










彼女の心にトラウマとなり刻まれていない事を願うばかりです。


変な事してごめんね。

 

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