西京極 紫の館

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永遠の0 -ゼロ-  百田 尚樹/著  講談社

2010年09月09日 20時19分24秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる  。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
   感動度 ☆☆☆☆☆
   実用度 ☆☆☆☆★
  読み易さ ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
兵隊を消耗品の様に扱う当時の軍隊の非情さと、その過酷な時代に生きた若者たちのひたむきな生き様に、読んでいる途中で何度も泣きそうになりました。彼らが自らの命を捨ててまで守ろうとした祖国・日本と愛する家族。他者の為に命を捧げた者たちの末裔が、戦後民主主義の名の下に、自分さえ良ければイイ、他者への無関心を決め込む民族に堕ちてしまったのはなんという皮肉であろうか?現代人が自らの生き方を問い直す気持ちにさせてくれる素晴らしい小説だと思う。いわゆる“戦争を知らない子供たち”である著者が太平洋戦争を描く事は容易な事ではない。その解決策として戦争経験者に対するインタビューという形を採ったのは大正解。フィクションだけど限りなくノンフィクション。若い人にこそ読んでもらいたい。

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8 コメント

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知るべきですね (kino)
2010-11-09 00:53:30
TBどうもありがとうございました。
先日も、NHKで再放送していた玉砕の真実を
観て、この本のことを思い出していました。
生き残った方が、今でも”恥をさらしている”
”仲間に申し訳ない”と感じていらっしゃることが
ショックでした。
近代史はほとんど学校で習わなかった私も
もっといろんなことを知るべきだと痛感しました。
kinoさんへ (西京極 紫)
2010-11-09 23:08:47
こちらこそコメントありがとうございます。
百田氏の作品、また読みたいと思います。
TBありがとうございました。 (ガッちゃん)
2011-04-18 11:36:50
戦争のことは勉強しても、当時の個人の思いや感情といったものに触れる機会は無いに等しいと思うので、フィクションとはいえ、いい本に出会ったと思います。
ガッちゃん様へ (西京極 紫)
2011-04-19 00:18:17
はじめまして。
TB返しと僕のブログへのコメント、ありがとうございました。
本当に良い本にめぐりあえました。
老若男女にかかわりなく、すべての人に読んでもらいたい小説でした。
TBありがとうございました (Hibiscus)
2013-08-05 15:32:40
戦争の話はちょっと苦手で敬遠していました。
予約して借りたけれど、もしかしたら途中で投げ出してしまうかもしれないと思いつつ読みだしたら、どんどん惹きこまれていきました。
彼の文章のせいかと。
今、またブログ友に薦められた百田尚樹の本を予約中です。
Hibiscusさんへ (西京極 紫)
2013-08-05 21:40:11
コメントとTB返しありがとうございました。

百田さんの文章は読み易いし、
題材の選び方が上手いですよね。

次は『影法師』を読まれるのですか?
僕も読みましたが、
『永遠の0』に負けず劣らず面白いですよ。
TBありがとうございました (太一)
2014-01-23 12:17:37
初めまして。立派なHPですね。

私なんて更新忘れでトップページを消されないように
必死で更新している状況です(笑)

百田さんはジャンルが多彩なので、他の作品も
興味があれば読もうと思います。
太一さんへ (西京極 紫)
2014-01-23 22:57:01
コメントありがとうございます。
はじめまして。

百田尚樹さんの小説でお薦めなのは
『永遠の0』の他であれば『影法師』ですね。
時代物ですが、もし興味がおありでしたら
是非ご一読あれ。

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