フランスへの階段

変わったこと。昔は階段を一段ずつ登って行くイメージだったけど 今は一段ずつ降りて行きたい。

老人とクリスマス

2008-12-26 06:09:16 | 日々感じたこと
以前見たCMで こんなのがあった。


クリスマスの日

しんとした家

時計の音だけがかちこち響く

ひとりのおばあさんが暗い顔で冷えきった器をテーブルに置く


ああ、一人でクリスマスを過ごすのか


と思ったところにピンポンが鳴って、おばあさんは迎えにきた人たち

~老人のためのアソシエーションらしき人たち~

と楽しそうに出かけて行く。

冷えた器は犬のための食事だった

というCM


この時 初めて クリスマスの日 老人は何をして過ごすのだろう

特に身寄りのない老人は

と考えた。



今日のお昼、アパートの隣の部屋に住むおばあちゃんに アペリティフに呼ばれた。

アペリティフとは食前酒とちょっとしたスナックやチーズをつまみながら

いっしょにおしゃべりしましょうというもの(でいいのか?)



櫂人が産まれてからクリスマスに同じ階に住む隣人とちょっとしたプレゼントを渡すようになった。

いただいた出産祝いのお返しに去年のクリスマスにチョコレートの小箱を渡したのが始まりだった。



少し前 いつも元気なそのおばあちゃんと話したら

クリスマスはどうするか分からない

一人かもね

ということだった。


彼女には二人の子どもがいて それぞれに孫もいる。

遠くに住んでいてもクリスマスには毎年集まる家族もいるし

そうじゃない家族もいる。


昨日おばあちゃんがプレゼントを持って家に寄ってくれた時

明日、息子の家族が来るから いっしょにアペリティフにと誘ってくれた。

パリから来るのに、どうやらおばあちゃんの家には泊まって行かないらしい。

でも一人の孫娘は泊まるかもしれないと言っていた。

ちょっと変な話じゃない?と思ったが今日謎が解けた。


おばあちゃんの息子の嫁の実家もこの近くらしいのだ。

だからそっちに身を寄せているらしい。

24日のイヴの晩餐を嫁の実家でやって(これがクリスマスでメイン)

おばあちゃんは一人で過ごした。*嫁の家に行っていっしょに という流れにはならない理由があるのか*


25日に家族が来て しかし泊まらずに夜にはまた嫁の実家へ。

ただし 7歳の孫娘一人はおばあちゃんの家に残る

とのことだった。


私たちは おばあちゃんのことも好きだし

息子夫婦も いい人たちだと思った。

でも話し振りを見ていると 両者はそんなに近い関係ではなさそうだった。


お嫁さんは 「私たちここより もうパリの方が長いの。ね。」

という言葉通り 都会好きな都会的な人たちだ。

3歳と7歳の孫娘たちも パリの子どもらしくなんだか洗練されている。


気になったのは一人おばあちゃんの家に残るというジョセフィーヌ。

3歳のヴィクトリアはまだ小さいしお母さんである嫁にべったりだけど

ジョセフィーヌはかなりのことを分かっているはずだ。


おばあちゃんと 自分の家族の関係

自分の役割 なんかを。


彼女はなんだか心配そうに 大人の会話を眺めていた。

可愛くてとても優しそうな女の子。

おばあちゃんのことがけして嫌いではないからアレなのだけど

なんか負担がありそうな気配だった。


ジョセフィーヌ、おばあちゃんと何をして一晩すごすのかな

なにせ おばあちゃんは8時に寝て夜中3時頃起きるという生活だから。


櫂人がもっと小さい頃、夜中もっと起きていた頃

何時と何時と何時に起きたでしょう

と良く言い当てられた。


プライバシーがないとは全く思わずに

夜中に起きても 隣のおばあちゃんも起きてるな と思うと

連帯感が生まれてなんだかうれしかったものだ。


ジョセフィーヌとおばあちゃんに祝福がありますように。

地上に住むみんなが暖かい気持ちになれますように。


メリー☆クリスマス



平成男子

2008-12-17 00:02:55 | 日々感じたこと
おもしろそうなエッセイを見つけた。

深澤真紀の「平成男子図鑑」。

団塊の世代、ジュニア団塊の世代、バブル世代、平成男子、平成女子

というように世代ごとの特徴が書かれている。

海外にいると 流行語大賞の発表を見てもまったくついていけない。

今年の流行語は、アラフォー だか、 グー だとか?

アラフォーは around forties で40歳前後の人 という意味だということも

深澤さんのインタビューで知った。

日経ビジネスNB online のホームページで彼女のインタビューやコラムが読める。

これがただで読めるとは安い!


この 「平成男子...」本自体はまだ読んでないのだけれど、時代を読むのに役立ちそうな書物。

日本では、こんなこと今頃言ってるよ~、というくらい

数年前の「負け犬の遠吠え」並に知られた本なのかもしれない。

なにせ海外在住なので...


おもしろかったのは

日本人がかかっている病

として

「自分探し病」

中田英寿が自分探しをする必要があるのか!

と言っていたインタビューをはじめ

いろんな日本人の病についてコメントしている。


世代で影響力を持つのは

男性は団塊の世代

女性はバブル世代

の人たちだとか。


さー、今からまた日経のHPに行って読んでないコラムを読むとしよう。