フランスへの階段

変わったこと。昔は階段を一段ずつ登って行くイメージだったけど 今は一段ずつ降りて行きたい。

未だに・アメリカン・サクセス・ストーリー

2007-02-26 21:07:30 | 日々感じたこと
"The pursuit of happiness"(幸せのちから)を観ました。

言葉の問題で、観るのはもっぱら分かりやすい映画ばかりになってしまいます・・・

去年から”プラダを着た悪魔””ホリディ”(キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ)などなど。ポップでしょ~

それはさておき☆

私はこの映画の最後がちょっと衝撃でした。

その前にちょっと大まかなストーリーを。時代は1982年。私が11歳の頃。

舞台はサンフランシスコ。

当時流行ったルービックキューブなんかも出てきて、懐かしい気持ちにされられます。

お話は、家賃もたまり生活に苦しんでいる3人家族がいてところから始まり。妻はこの生活に愛想を尽かしNYに行く決意。その際、夫は(ウィル・スミス)は3・4歳の息子は自分が育てるから置いていってくれと頼み、息子と二人の生活が始まる。息子のめんどうを見ながら職探し・アルバイト、その日の宿を求めさまよう日々。(こんな生活をしながらネクタイ・スーツ姿がばっちり決まってしまうのが不思議。)

そんな時、とある会社の面接が通り、研修を受けることに・・・


まぁ、それからは言わずと知れたサクセス・ストーリー。

これは実話をもとにしてあるそうだ。

確かに、いい部分もたくさんあった。息子とのやりとりは日本男児にも是非観てもらいたい箇所満載だし、サンフランシスコなだけに息子を預けている託児所を中国系の人が経営していて、それがリアルだったり。

最後に、こんな字幕が。

「5年後の1987年、彼は自分の会社を作り独立」

それだけならよかったものをその後

「現在、世界の金持ちの一人」←かなり意訳入ってます

って・・・!!!

結局、そーかよ。あんたたちの価値観は金だけか!

金持ちになりゃそれでいいのか!?

あまりに、昔ながらのアメリカン・サクセス・ストーリー的結末にげっそり。

というか、まだこれが通用するの~!?



何故私がここまで反応したか、訳がある。

ここ数日「オリーブの森で語り合う」という対談集を読んでいた。

これは「モモ」「果てしない物語」「ジムボタンの冒険」で知られるドイツ人作家

ミヒャエル・エンデと同じくドイツ人政治家、文化人との対談集。

経済・科学第一主義の次に来る私たちの未来について話されている。

今の経済成長・資源には終りがあって、それを世の中のトップは知っているのに黙認している。経済のシステムだけがどんどん加速し誰にも止められない。

ということが、なんと1982年に話し合われているのです。

ドイツ人、あっぱれ!!見直した~。さすが環境先進国。


とりわけアメリカ人が固執する石油は、50年後、またはもっと近い将来に枯渇すると

言われています。

それがトップだけの秘密ではなくなった今。

そんな今、経済がどんどん成長してそれによってどんどん幸福になれると

信じていた頃のアメリカン・サクセス・ストーリーがまたひとつ作られた。

鈍感すぎない?

それともこれは、最後のサクセス・ストーリーになるべく追悼の意を込めたオマージュなのか・・・

その証拠にこの話は1982年。さすがにアメリカ人もこの2007年を舞台にそんな能天気ではいられないだろう。

う~む・・・私ウィル・スミス好きなのに。

私のセクシー・ナンバー1は彼!朝起きて目覚まし時計を止め、シャワーを浴びるシーンがあんなに似合う男を他に知らない。あの匂い立ちそうな褐色の肌が・・・

いいわ~。

とにかく、サクセスといってもいろいろあるのに

結局は経済力=最大の価値のように演出された最後の字幕に

失望した。

これがなければ、もっとちがう意味でのサクセスストーリーとして観られたのに。

アメリカも本気で世界の未来像を考えたほうがいい。日本もね。

アメリカの衰退も遠くない?

そしてその次に来るのは・・・環境大国ドイツ?だったりして。







メルボルンのShrek&Fionaさんへ・・・

2007-02-17 00:56:55 | 日々感じたこと
先日、”メルボルンが世界一グルメの街に選ばれた”

という記事を見ました。いつの記事か定かではないですが。

確かに移民達のおかげで、アラブ料理からイタリアン、中華、日本食と

何でもそろっているそうです。


フランスの不思議☆

①フランスのイタリアンは非常にまずい!イタリア系移民が多いのにかかわらず。

②フランスの中華も非常にまずい!中国系移民が多いのにかかわらず。

何故だろう・・・

おそらく、ほんとの料理人ではなくふつーのイタリア人なり中国人が

レストランを開くからだろうか・・・

パリで偽(にせ)日本屋が増えているという話を聞いたけど

中国系の人たちが中華・和食・タイ料理をごっちゃにした店を出しているのは

この地方でもよく見かける。


もしメルボルンの各国料理屋がそれぞれレベルが高いんだとしたら

ほんとにうらやましい。


Shrek&Fionaさん、これはピザ屋でディナーをしてる場合ではないよ。

以下の資料を証拠に夫殿を説得するのだ。

しかも安いよ!?オーストラリア$、今いくら?

ひーっ・93円!!!

カナダ$より安いの?カナダ今、102円。だいぶ値上がったよね?


♪お値打ち料金の店ベストワン
モロッカン・スープ・バー Moroccan Soup Bar (TEL:9417-6935・380 Brunswick St, Fitzroy・料理$10~15)メニューなし。値段なし。それでいて1人$20以上になることはまずない。応対は荒っぽいが、料理はエッサウィーラ(モロッコの港町)以外では最高の味。焦がしたバターと松の実が添えられた、ひよこ豆とヨーグルトの料理がおすすめだ。(サイモン・ウェストコット ― グローバル・パブリッシャー)


♪気取らない店ベストワン
セント・キルダが単にカッコイイ人々とオーストラリア製日本風バーのよせあつめ以上のものであることを思い出させてくれるうれしい存在が、ガリオン・カフェ Galleon Cafe(TEL:9534-8934・9 Carlisle St, St Kilda・料理$5~14.50)だ。この地味なレストランを名物店にしたのは、とてもおいしいフルーツ・クランブル、鶏肉と西洋ネギのパイ、ライス・プディング、そのほかの元気の出る料理の数々だ。おいしいコーヒー、感じのいいスタッフ。そして普段着のロックスターたちを見かけることも。(ジャネット・ブランクホースト ― コンピューター・グル)



♪ワインの店ベストワン
シラキュース Syracuse(TEL:9670-1777・23 Bank Pl, City・小皿料理$4~10、メイン料理$19~27)のワインのメニューは電話帳と同じくらいの厚さ。旧ヨーロッパのデカダンの香りが漂うところも何ともいえない。そしてこの店の大きな魅力は、折り目正しいウェーター、目もくらむような素晴らしいワイン、趣味がよくて気取りのない料理だ。一言で言って、「素晴らしい」。(アナスタシア・サフィオレアス ― 編集者)



♪ベジタリアン料理ベストワン
ベジー・バー Vegie Bar(TEL:9417-6935 380 Brunswick St, Fitzroy 料理$3~10)のいい点は、オール・ベジのとてもおいしい料理が食べられることに加えて、フィッツロイFitzroyやブランズウィック通りBrunswick Stのカルチャー・シーンに触れるのに便利だということ。(ターシ・ホイーラー ― 読者からの手紙担当)



料理が3$~とか5$~ってのは、どういうことだ?

コースが基本だから気軽に外食できないのがここ。

昼ごはんでも10ユーロ(現在1,560円)するうえに

信じられないかもしれないが味は食堂チック!

日本のフレンチのイメージって、ほんとに上等な店の上澄みをすくってる気がする。


いつか本当においしいフランス料理を

それなりのお店で食べてみたい・・・


だからフランス人は外食しないんだよね。その辺の店で妥協するより

家で作ったほうがうまいもん。

私もしばらく料理修行が続きそうだ。

空気・ゆるむ

2007-02-02 05:21:32 | 日々感じたこと
今日、窓を開けたら外の空気がゆるんでいるのを感じました。

毎年1月か2月にこういう日があって

この日から私の中では冬は終わり。

たちこめていた何かがあけたという感覚がするのです。

それで今日は誕生日にイーニゴにもらったヒヤシンスの球根を

鉢に植えました。

春が楽しみ。

うまく咲きますように。


そうそう、今日から2月だからフランス語のクラスが再開しているかもしれない。

明日偵察に行ってみよう。



今、フランスのニュースは禁煙法施行(?)関連事項でにぎわっています。

今日から、なんと、建物の中での喫煙が法律で禁止されたのです。

会社の中の喫煙所も撤去!!

吸いたいなら会社の表に出て吸うしかない。

駐在友達のご主人も数日前から会社から配られた禁煙パッチで

リハビリ中だそうだ。

ちなみにこの法律に反対するデモは起きませんでした。

かなり強硬な法律だと思うけどね。でも、そういう政治家の断固とした姿勢が

潔くも感じられたりして。



そういえば、以前「欣ちゃんの仮装大賞」のフランス版がテレビでやっていたが

(ほんとに全く同じ)

唯一違っていたこと。それは・・・

日本だと、合格一歩手前で子ども達が涙なんかすると、同情票が入って

合~格~~!

なんてしょっちゅうだけど

一切、そういうことはありませんでした。

一回決まった評価が覆されることは。

私はこれを見てすごく清々した。



最後に、いいホームページを見つけたのでみんなも是非!

特にオーブン料理が作りたいときは。

今晩、七面鳥の肉を使って何を作るか思案していたところ見つけました。

どれもおいしそうで、しかも日本で滅多に手に入らない美味そうな肉が

買えるのですよ。

私も日本に居たら、特別な日に注文するのに~

やっぱり日本って便利だよなぁ・・・


ハモン・イベリコは感動モノだよ!


http://www.gourmet-recipe.com/recipe/flg_1_1.htm