CYCODELIC WEBLOG

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おまちどう、Diamond Bass Compだ

2012-10-14 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい

米国から無事届きました! 買ったのはこれでした。新製品でもなんでもない(笑)。

で、一週間じっくりチェックしましたよ。



形状
よくあるサイズ。一般的。ごく個人的な考えですけど、これでもでかいと思う。エフェクターボード組む人なら小さければ小さいほどありがたいはず。もしもMXRサイズであれば激しく評価したんですけどね。残念ですねぇ。まぁ普通はそんなとこ残念がらないかな。



COMP
かなりわかりやすいです。とても素直に働く。しかも良く効く。1ノブのくせに使いやすいと思います。つまりリリースもアタックも自分じゃ一切変えられないのに、恐ろしく不満のないタイミングで働いているわけで。優秀なベースコンプにはこういう1ノブで問題ない製品が多いものです。それは設計者が良いタイミングというものを理解している証拠。現実的なサウンドチェックを繰り返して開発した証拠かもしれないなぁ。
だいたいねノブの前半しか使えない音のコンプは現実的じゃなく効きすぎ。現実的なコンプほどノブのセンターあたりまで違和感なく使えます。効き過ぎになるのは後半の残り1/4ぐらいからで良いはず。かといって3/4までは変化がわかりにくいのも使いづらい。そこまでの変化はほんの少し回しても反映されるのが理想ですね。
このCOMPはそんな理想を遥かに超えていて、なんならフルにしても大丈夫。こんなことは前代未聞です。そうしてもへんな音にはならないんだからさ、初めて実用的な設計だなと思いました。0~センターまでは音量圧縮のみが自然に行われ、センター~フルまではアタックをパンとはぜさせる加減が出来る。私がコンプで最も重視するはぜる音は、非常に短く、正確にはパンではなく微かな歪みが生じてバッという感じ。艶がなかったり窮屈だったり硬い印象はなく、鮮やかで暖かみのある独特のかっこいい響きです。ヌケる。それもMXR CUSTOM COMPほど鮮明にはならないし、良い塩梅です。そしてリリースは速やかになだらかなのでわかりにくく(ヘッドホンで聴くとわかっちゃうけどね)モワンッと盛り返す嫌な感じがほとんど感じられないです。上出来だと思います。


バイカラーLED
Diamondのコンプはギター用も持っておりますが、このLEDがついてました。このメーカーのお家芸ですね。これがおもしろいのですよ。通常はONにすると黄緑色に点灯します。それがすCOMPで言うスレッショルドの反応時にのみオレンジ色に変わるのです。


Tilt EQ
左に回すとローブースト&ハイカット、右に回すとハイブースト&ローカット。ちょうどシーソーのように働くめずらしいイコライザー。可変する上下幅は聴いた感じではたいして大きくないように思えます。どちらかにフルに回してもどちらかがすっかりなくなってしまうほどには効かないからある意味安心して雑に回せるんじゃないでしょうか。ミニスイッチでシーソーの中心になる周波数を900と250の2点から選べます。
右に回す必要性はあまりないように感じていますが、音像は当然かなりクッキリしてきます。ローが減るけどね。ファットでブーミーな時にちょっと上げると良いかも。あ、ちゃんと試してはいません。スラップの時に上げる人もいるみたいですが、スラップ=ハイを上げるというのがいまいち気に入らない私ですので。
左に回す場合は強くも弱くも楽しめました。1ノブのくせに思いの外、気持ちの良い効き方をします。特に250だとミドルの大半が減ります。ハイカットとは言え中心周波数より上は全部なだらかに下がるわけで、結局はハイだけでなく嫌なミドルが少し減る。そこがきっと良いのでしょう。900だとハイミッドは少し減るかもしれませんがミッド全体はやや上がる感じ。個人的には900では使わないかもしれません。ただしヌケの悪い時は安易には上げない方が良いかもね。それと、リリースの盛り返しも目立つようになりますからね。



VOLUME
クリーンブースター部分ですが、目的としては最終出力をちょうど良い音量に調整する役目でしょうか。このCOMPが上げるほどに全体音量も上がるタイプだから、VOLUMEで少し下げることもあると思います。ここで音量を上げる人はよほどCOMPを回していないはず。



内部基板にあるスイッチ
2つあって、ひとつはEQのバイパスと、もうひとつはハイカットとのこと。いずれも私はノータッチです。ごめんね。
ハイカットについて。耳で判断して物作りしている証拠。この製品は全てがブースト方向に働くタイプなので、COMPとVOLUMEどちらも上げすぎれば、またTilt EQも右に回しまくるなら、(で、大音量の場合)ハイカットした方が良いかもしれません。最近はそのことを意識してハイカット機能を付けた製品もちらほら出てきましたね。優秀なクリーンブースターなら上げてでかい音を出すとハイほど耳障りに上がってきこえるからね(もしそうじゃなかったらクリーンブースターではない)。



電源
なんと電池は使えない仕様。付属の18Vアダプターを使わねばならない。不便な点だな! 同じ18V製品でも、9V電池2個入れたり、9V1個をボルテージダブラー回路で18Vにしたりと、そのような仕様で電池駆動できるようにしてある物が多い中、この製品の最大のウィークポイントです。裏蓋開けるとバッテリーが収まるスペースがないんだよ(笑)。そのかわり基板は設計しやすかったろうな。電源無くても音はバイパスします。専用アダプターは110~120V入力でセンター+です。100Vコンセントで問題ありません。国内正規代理店販売品は100V入力になっているかは知りません。また他社製汎用品が使えるかはわかりません。



ノイズ
一般的に「ノイズは全く無い」と言われるレベル。家庭用アンプチェックではわかりません。普通のライブでは問題ないでしょう。正確にはヘッドホンチェックするとVOLUMEフル時でホワイトノイズが出ますが、そんな人いませんから。COMPはフルにしてもノイズは出ません。もちろん録音に使っても問題はないでしょう。



余談
DiamondにはBass CompとBass Compressorの2種類が存在します。前者はマルーン、後者はブルーの印字。製品としてはフェイスリフトしただけの同一扱いのようで、たぶん中身は一緒でしょうが、もしかしたら前者が現行で後者が古いモデルなのかもしれない。でもわからない。そのへんの情報はwebでも見つからないんだな。
情報少ないのは所有者が少ないからでしょうね。特に新作でもないのに使っている人あまり見ないな。だって円高なのに国内価格はアレじゃ高すぎますよねぇ。


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6 コメント

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お待ちしておりました (どぅんが)
2012-10-14 21:48:52
これは釣られて買いたくなるレポ。
ステキな食レポみたいだ。

ランプとかイケてますねぇ。
そして基板が美しい。

見つけたら試奏したいな、これ。

ところで、先日、対バンでお会いしたベーシストが
「FEA LABS」のCompがサイコーって言ってました。
ライブでも使っておられた模様で、確かにいい感じの
音に・・・

ちなみに私はActiveSpice派です。
これ、Compって言っていいのかわからんですけど。
どぅんがさん (CYCO)
2012-10-15 08:51:57
わ~FEA LABSなんてすごいですねぇ!日本で何人持っているんでしょうね!
試す機会もないけど、簡単に使えるんでしょうか?見ただけで逃げ出したくなります(笑)。
印字の色 (stg)
2014-04-05 23:01:30
ダイアモンド社のwebでグリーンの印字の物を見たので違いをメールで尋ねたら実際には赤(マルーン)の物しかないという返事です。自分のは初期ロットでマルーンでした。
1ドル80円以下の時に199ドルでebayで買いました。
日本の代理店商売は嫌いですね。
これ買った当初は好きでビンテージ系のJBとコンビでアルバム一枚録音に使いました。が最近は音の太さが高域不足に聞こえてきたので使ってません。ライブではハイファイっぽいJB使うせいか
自分にはエンプレスのほうがクリーンで好みです。FEAはつまみが多すぎて自分はライブで使ってられない。
stgさん (CYCO)
2014-04-11 15:34:05
不満点の情報は重要です。感謝します!
Unknown (Unknown)
2014-06-09 17:25:25
文字がブルーで書かれてるのはギター用との事です。
Unknown (CYCO)
2014-06-10 16:58:47
ギター用は文字ブルーです。私も所有しておりました。

それとは別にこのベース用で文字ブルーのモデルがあるという話題をブログでは書かせていただきました。写真では存在します。(というのは実物を見たことはないからです)


ついでに余談をここに書かせてください。
一つ前のstgさんが書かれている文字グリーンのモデルの写真は私は見たことがないです。グリーンに見える写真があるのかもしれませんし、私がブルーと呼んでいるのも実物はブルーに見える写真なのかもしれません。web上の写真の色は正確とは限りませんのでね。真相は不明ですが手に入らない物についてのささいな情報ですからこれ以上の色に関する話題へのおつきあいはどうかご容赦ください。

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