いかにも「パン屋さん」という感じのこのお店。
大雨のせいで客は私一人。しかし、やがてもう一人の客が入ってきました。
60代後半~70代ぐらいだが、背中のあまり曲がっていない、よそ行きの服を着た、茶色い短髪チリパーの、怖そうなばーさま。
浪曲師の如きガテラルボイスで品揃えの文句言いながらうろうろ 。メガネの奥の鋭い眼光で私のトレーの中身をじろじろ 。
レジにトレーを置いて会計させながら、
新たなパンをちょっとずつ、いつまでも追加し続けるのは
どーかやめてくれないでしょうか…おばーさま。
約5分間、私はレジ前でトレーを持ってずーっと無言で立ちつくし、待っておりましたとさ(汗)。
それが全然悪びれてないし。私を待たせているの全く気にしてねーし。
店も老夫婦が営んでいますもので、こちらも気をつかっちゃって表情にも態度にも出せません。
でも、こういうことって今の老人によく見られるんだけど、たぶん老害じゃないんじゃないか? きっと今の老人は若い頃からこういう肝の据わったサバイバーな人が多かったんだろうなぁ。
サザエさんに出てくるバーゲンセールで熾烈なるワゴンバトルを勝ち抜いた後にデパートの食堂でハヤシライスかミックスフライとか食べてタクシーで帰宅した世代だよね。
ドーラだって若い頃はおしとやかだったなんてことは絶対無いよね。