ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・
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テトロドトキシン

2024-04-22 07:07:22 | 読んだ本の紹介

てとろどときしん 黒川博行


黒川御大の本を読み返してます。今回は『てとろどときしん』(2003年講談社文庫)。
大阪府警の捜査一課の刑事「黒マメ」コンビの二人が活躍するバディー物のミステリー。
大阪弁のボケとツッコミがつぎつぎに飛び出してきて、関西人の私には読みやすい。
出てくる地名も知ってる場所で、土地勘があってよりリアル。

黒豆コンビですがシリーズ化されてます
主人公「私」は、黒木憲造巡査部長で、通称「黒さん」独身ちょんがー。
相棒の「マメちゃん」は亀田淳也。
嫁さんと娘1人。千里の公団に住んでます。
2人は大阪府警捜査一課の刑事でマイペースながらきっちり犯人を追い込んでいくのが
面白いです

競馬か競輪で儲けた豆ちゃんに、フグをくわせろと迫る黒さん。
昔の記憶をたどり「ふぐ膳」に向かうが、店はなくなっていました。
近所の人から話を聞くと「ふぐ膳」がフグの中毒死事件を起こしたことで
一気に廃業に追い込まれたという。
ふぐ膳は地上げにあっていたという話。その跡地にはビルが建ち、1階にステーキハウスが
ステーキハウスのオーナーがふぐ膳の中居であったことに気づいた豆ちゃんは
犯罪のにおいを嗅ぎ取り、黒さんの手を借りて独自に真相を究明する。
表題のテトロドトキシンはフグの毒で猛毒ですね

表題作のほか短編が数本。
どの短編もなかなか面白い。
30年も昔の話なので、携帯電話はないし、監視カメラもありません
もちろんネットもない
そんな中、足で情報(ネタ)を稼ぎ、口で犯人を落とす。
緻密な捜査で事件を解決するミステリーの王道です
面白いです



コメント (2)
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