荒川の堤を埋めて咲き満てる千万本の秋桜(コスモス)惜しむ
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今日の東京は時ならぬ真冬並みの寒波が襲来し、氷雨のような冷たい雨が降っています。
昨日は、束の間の貴重な晴れ間でした。
久しぶりに荒川土手でも歩こうかとネットを見ると、鴻巣市に吹上コスモス街道というものがあり、1000万本のコスモスが荒川土手下に咲いて、どうやら見ごろらしいという記事が見つかりました。
誘った吾妹にもNさんにもふられ、一人で出かけました。
高崎線の吹上駅からコミュニティバスに乗って10分ほどで、荒川土手沿いにある吹上コスモス・アリーナ前に着きました。
勇んで土手に向かい、1000万本のコスモスが咲き満つはずの土手下を眺めました。
たしかに広大なコスモス畑でしたが、なんともう盛りが過ぎてわずかに咲き残るばかり。
がっかりしましたが、咲き残りのコスモスは自由に摘み取ってよいということなので、辛うじて咲き残ったコスモスの写真を撮りながら2時間ほど歩き回り、色とりどりのコスモスを数十本摘み取って帰りました。
家で大小二つの花瓶に活けましたが、なかなかきれいです。
往復2000円ほどかかった交通費の元を取れたかどうかは分かりませんが、まあよしとしましょう。
来年はもう一度どんぴしゃりの頃に出かけてみたいものです。
翌日、小雨の過る曇天の下、高崎線で吹上、行田を通過しました。通るたびに堤防を見て、彼方を想像するのですが、その日は堤防の存在感に打たれ、思わず「しずもる」と呟いたことでした。
用務先で「コスモス街道」を横切ると、たしかに寂しい風情でした。脇の畑のキャベツに押されっぱなしのコスモスが健気にも、哀れにも見えました。
なお夕霞堂の番地が変わりましたので、あわせて御報せ致します。
「コスモス街道」は来年、再度挑戦してみようと思っています。
さえぎるものが何もない天空の下、堤防沿いに1000万本のコスモスが咲き乱れる中を、ゆっくり歩ければさぞかしだろうと思います。
ただし、地上は人でいっぱいでしょうけれど。
いくつかの大学のかけもち講義、さぞ苦労もあることでしょう。
早く落ち着いて研究できるようになるといいですね。
期待しています。
HPのアドレス変更、了解しました。