雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

青田に映えて合掌の家並浮かびぬ

2012-08-05 15:18:03 | 日々写す

目に染みる青田に映えて合掌の家並浮かびぬ白川郷に


                                       8月1日 白川郷城山展望台にて


脱原発とオリンピックの浮世から束の間離れ、3泊4日、車で実に1400キロ余りの老人3人(70歳Nさん・68歳僕・62歳Oさん)の旅を無事終えて、一昨晩帰着しました。
初日(7/31)は午後早く金沢市に着き、Nさんはさらに七尾の故郷に墓参りへ、Oさんは刀の鍔と根付の出物を求めて骨董店巡りへ、僕は念願の21世紀美術館へ。
開催中だった「工芸未来派」展では、人形作家中村信喬の作品群に初めて出会い、陶芸家大樋年雄の《白楽茶碗 コロラドの土》とともに、容易に去りがたいほど深く魅せられました。
21世紀美術館の建築美にも、感心しました。
幸運なことに、隣接の県立美術館では、千葉市美術館ですでに観ていた「田中一村」展が偶然開催中でした。
千葉市美術館より広々としたスペースに観客はごくわずかでしたから、新たに修復なった「薬草天井図」や、特に奄美時代の作品群を思う存分矯めつ眇めつ堪能することができました。
2日目(8/1)は、白山登山の予定でしたが、Nさんの脚の不調で急きょ、乗鞍バス登山に変更。
五箇山の菅沼集落と白川郷を訪ねてから、乗鞍岳へ登り、頂上付近のお花畑と魔王岳(2,760m)からの北アルプスの雄大な眺望などを楽しみました。
下山後は飛騨高山へ。
3日目(8/2)は、妻籠宿・馬籠宿・奈良井宿・漆の街平澤などを梯子し、Oさんの故郷の諏訪で1泊。
4日目(8/3)は、霧ヶ峰の八島ヶ原湿原、美ヶ原、さらに湯の丸高原の池の平湿原を経巡って、帰着しました。
白山こそ登れませんでしたし、例年に比べて山の花の開花が遅れていましたが、昔の同僚たちと大量の写真を撮り、冗談を交わし、夜はそれぞれおいしい居酒屋を見つけての夕餉を楽しむ、実に愉快な旅でした。
最年長のNさんがぽろっと漏らしたように、もしかしたらもう来年はできない旅かもしれません。
その余韻を噛みしめながら、昨日から浮世に戻り、まずは、昨日は地元の仲間たちと始めた「《月1(つきいち)原発映画祭+交流カフェ》3.12を忘れない~映画で見る・知る・感じる原発~」(@谷中の家)の日でしたので、それに参加しました。

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