伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

川渕三郎杯U10 IN 千曲 Part3~冠着トーナメントの決着

2011年11月12日 06時55分13秒 | 少年サッカー

 

30日、日曜日は心配されたとおり、あまりぱっとしない空模様でした。朝、早めに

目が覚めてしまったのですが、外を見ると今にも雨が降りそうです。人工芝のグラウンドは

雨でも問題ないのですが、隣の土のグラウンドは雨の量によっては厳しいかも知れません。

 

本日Topstoneは、初戦の山雅Aは人工芝。そこで勝っても負けても次は土。勝てば決勝は

また人工芝に戻れます。幸い、最初の試合が10:20からになったので、予定より1時間

ゆっくりできて、宿の片付けなどが助かりました。子供たちは、早く寝たせいもあってか、

みんな早起きで、朝から騒ぎ始め、他のお客さんに迷惑ではないかとヒヤヒヤしました。

 

Oコーチは1試合目に審判があるため、一足先に宿を出る予定でしたが、何とかみんなと

一緒でも間に合いそうでした。今回の大会の審判ですが、お言葉に甘えて、全部Oコーチに

お任せしてしまいました。未だに治まらない咳と、前の週にかかとを負傷していて、それでも

2審制で、審判が出来るのは二人のようだし、無理しても何本かやるつもりでいたのですが、

Oコーチが進んで全部引き受けてくれたので、非常に助かりました。

正直、審判があると、どうしても意識をそちらにある程度向けなくてはならず、自分のチームの

試合に集中出来ないことがあります。特に今回のように選手を完全に把握していない場合、

余計に気を遣うので、それがなかったので、采配に集中できました。

 

子供を叱りつけながら、何とか朝食を済ませ、帰り支度も整え、ようやく玄関に整列して

宿の人達に挨拶をしました。宿の人だけでなく、宿泊していた人達からも、試合、頑張って!

と暖かい声援を受け、とてもうれしく思いました。

 

会場について、アップを始める頃から、早くも雨が落ちてきました。

 

アップを済ませ、少し長めの待ち時間、フォルツァ対新座片山戦を少し見ましたが、うちよりも

ワンランク上の戦いが繰り広げられていました。

 

雨がかなり強く降る中、第一試合は始まりました。

 

相手は今や全国区の知名度となった(松田選手の件でも・・・)J2を目指している松本山雅の

ジュニアチームです。今まで、不思議と当たったことがなく、昨日の話では同年代では、

フォルツァにいつもやられている、というような話を聞きましたが、うちの4年とて、3年の

USCカップで、ブロック決勝でフォルツァに完敗しています。力はほぼ互角と見て臨みました。

 

うちの布陣は、また最初に戻して1ピリオド宮田中心、2ピリオド伊那中心で行きました。

正直、いつ点を取ったのか、はっきり憶えていないのですが、多分、1ピリで先取点。

3ピリでだめ押しと言う感じだったと思うのですが、とにかく、ディフェンスが集中して

守ってくれたので、0で抑えたことは誉めて良いと思います。山雅は良く練習している

印象でしたが、個人で打開できるような、目立つ選手がそれほどいないのかなと思いました。

 

山雅はA,B2チーム出場していましたが、均等にチーム分けをしていたのかも知れません。

 

雨の中、後のないトーナメントで、ここ一番の集中でキーとなる一戦をモノにした、この

価値は大きいと感じました。

 

次戦は、予想通り、篠ノ井が上がってきました。昨日、ちょっと試合を見たのですが、

かなり強敵だと思いました。土のコートでは昨日、うちは新座片山さんにやられています。

苦手意識が出なければ良いが・・・。そんな気持ちでした。

 

篠ノ井さんは前線にスピードのある子を揃えた、強いチームでした。個人でレベルの高い

子がいるだけでなく、守りの組織も良くできていました。しかし、うちの攻撃陣のタレントは

伊那、宮田合わせてみても、結構豊富です。前述したトレセンコンビに加え、右サイドには

ようやくサイド攻撃がわかってきて、意外性のシュートも決めてくれたRT君がいます。

 

土のコートでも、彼らの個人技が、篠ノ井DFを翻弄しました。先取点も取り、かなり

いい感じで試合は進んだのですが、3ピリ、少しの油断とGKとDFのコミュニケーション

不足もあって、同点に、さらにGKの微妙なプレイからさらに失点してしまいます。

こっちの得点は個人技もありましたが、とても良い形が多かったのに対し、失点は、守備陣の

ミスによる物が多く、取ったり取られたりでした。一度突き放され、このまま終わって

しまうのか?と不安がよぎったそのすぐ後、宮田のFWが気持ちのこもった粘り腰を見せ、

もう時間がほとんどないときに、最後、同点に追いついてくれました。そしてPK戦に

もつれ込んだのです。

 

こうなるともう、流れはむしろこちらにあるような気がしました。不用意な失点から逆転は

されましたが、敗戦濃厚な状況から、同点、PK戦です。ベンチも盛り上がり、Oコーチも

みんなで肩を組んでPK戦を見守ろう、と選手達と肩を組み始めました。

Menottiはなかなか闘志を表に出さずに、クールを保つのがいつもですが、ここはOコーチに

同調し、一緒に肩を組みました。

 

PKの順番は、選手の意見を尊重しながら、最終的にはMenottiが決めました。なでしこの

澤じゃないですが、いやがる者を最初に持ってくるのは得策ではありません。

結局、一番手は宮田のE君、次が伊那のYM君、後はよく憶えていません。とにかく、結果は

初っぱなのE君がポスト直撃、相手は決め、二番手は両者成功、三番手はこちらが成功、

最後に相手がプレッシャーに押しつぶされるように外し、そこからサドンデスに入りました。

 

ここから両者譲りません。7人目までこちらは全部決め、次はGKか?という最後に、相手が

とうとうミス。この瞬間、決勝進出、前橋との再戦が決まりました。

 

この時、すごく印象的だったのが、篠ノ井の選手達でした。フィールドにいた、ほぼ全員が

一斉に泣き崩れ、何人かは号泣のあまり、その場から動くことすらできませんでした。

 

こちらはもちろん大喜びでしたが、それだけ、この試合に全精力を傾けていたのだと思うと、

このチーム全体に対する敬意を感じずにはいられませんでした。

 

あいさつの時も、まだ泣いている子がいましたが、これだけ悔しくて泣いている子達は、

これからもっと強くなれるだろうと思いました。

 

こういうシーンを見ていると、負けることも重要なんだと再認識させられます。

 

ずいぶん長文になってしまいましたが、決勝は意外とあっさり終わりそうです。

 

篠ノ井との死闘を制して、念願の前橋エコーとの再戦の権利と、冠着トーナメント決勝進出の

権利の両方を手にしたのですが、結果から言うと、リベンジ成らず、またも前橋エコーに

敗れてしまいました。前日よりもさらに悪い、2-4での敗戦です。

 

何が悪かったのか、はっきりとは言えないですが、かなり降る雨の中、先取点を取ったのは

Topstoneでした。昨日からの布陣、つまり3-1-3の、Menotti式3トップに

だいぶ慣れてきたこともあり、攻撃はそれなりによくなっていました。しかし、DF、

さらにDFとGKの連携というところで、問題が露呈していました。そして、雨で体力が

奪われる中、DFの最後の気力、その辺の差が、徐々に出てきて、逆転、だめ押しを

許したのだと思います。

 

このチームのキャプテンは、Oコーチの息子、G君が多数決で決まったのですが、このG君が

Oコーチに怒鳴られたシーンがありました。正直、Menottiは気づかなかったのですが、

さすがに自分の子がどのくらいの走力かわかっているので、全力で追わなかった息子に、

がまんできなかったのだと思います。疲れもあったでしょうが、篠ノ井に勝って、若干、

燃え尽きた感もあったかも知れません。こういう部分のメンタルコントロールはコーチの

責任も大きいと思います。リベンジするんだ、と盛り上げたつもりだったのですが・・・。

 

隣のコートでは、一位トーナメントの決勝、定位置とも言える、パーシモン対新座片山の

試合が行われていました。相変わらずの眠り小僧コーチの怒号や罵声が飛び交って

いましたので、パーシモンが3連覇に向かっているのかな、と思いました。

昨日の懇親会では、ずいぶん謙遜していたのですが・・・。

 

そして結果はその通り、パーシモン3連覇で終わりました。冠着(2位)トーナメントは、

前橋エコーの優勝、うちは準優勝ですが、同じ相手に2度負けるという、格好悪い結果です。

そして、1位トーナメントは3位まで表彰されましたが、冠着、あんずの下位トーナメントは

優勝チームのみの表彰で、うちも名前さえ呼ばれず、参加賞のみでした。

 

ただ、最後の試合、決勝の4チームのなかで、長野県のチームは結局、うちだけで、

あとは県外チームだったので、そこだけはちょっと良い気分でした。

 

こうして、初めての遠征は終わりましたが、選手達はもちろん、コーチ達もいろんな物を得て、

帰ってきたような気がします。2日間で、どっと疲れたのは正直なところでしたが、今後に

つながる、良い経験ができたと思います。

 

終わり。

 


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