即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

スポーツ後進国

2010年03月16日 18時34分39秒 | スポーツ
はい、今日もまたスポーツネタです。

清水宏保さんが引退セレモニー 故郷帯広でラストラン(共同通信) - goo ニュース

その清水さんが書いた朝日新聞のコラム、「スポーツ後進国 日本」
これがまた説得力あります。
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 僕はこれまで本当に多くの方にお世話になった。地元の方々、応援してくださった皆様、用具の面倒を見てくださる方、日本オリンピック委員会(JOC)の皆さん。すべての人の支えがあって、4大会連続五輪出場、金、銀、銅メダルの獲得があった。

 不遜(ふそん)かもしれないが、申し送りをしておきたいことがある。少し、厳しい言い方になる。が、聞いていただければ幸いだ。

 日本はまだまだスポーツ後進国というしかない。五輪の期間中、国中が注目しメダルの数を要求される。選手が責任を感じるのは当然だが、ノルマを課せられているような感じにもなる。それまでの4年間のフォローを国やJOCはきちんとしてきたのだろうか。

 政府の事業仕分けが行われ、スポーツ予算は削られる方向になった。全体的な削減は仕方がないとしても、仕分けの仕方は適切だろうか。

 例えばお隣の韓国はスポーツ先進国になった。国威発揚という特殊な事情があるにせよ、お金の使い方が違う。日本には国立スポーツ科学センターがある。韓国にも同じような施設がある。韓国ではそこに選手が集められ、招集された時点で、日当が出る。日本では利用するのに料金が発生する。韓国ではもし、メダルを取れば、ほぼ生涯が保証されるのに対し、日本の報奨金は多いとは言えない。

 バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。

 競技スポーツだけではない。「1人1ドルスポーツの予算をつければ、医療費が3.21ドル安くなる」という統計を見たことがある。ヨーロッパではスポーツ省のある国が多い。スポーツを文化としてとらえる発想が根付いているからだ。生涯スポーツが、また競技スポーツのすそ野となる。

 五輪の時だけ盛り上がって、終わったら全く関心がないというのではあまりに悲しい。日本にスポーツ文化を確立させるため、国もJOCも努力を惜しまないでほしい。
(長野五輪金メダリスト・清水宏保)
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スポーツの世界でも、政治の世界とかお役所の世界とか、財界とかと同じように、古くからその業界に携わって来た人たちの利権のようなものが厳然と存在する。

そのスポーツの将来ビジョンを描こうとするでもなく、底辺の選手たちの苦労を理解するでもなく、協会や連盟の理事など、上から目線のおじさんたちが好き放題に闊歩している。

韓国は日本の四倍の強化費。
多分昔の名前だけで何もしないでお金だけ使ってるようなおじさんたちの発想とは違う本質的な強化が進んでいるのだと思う。

清水さんの言うように、日本も真のスポーツ文化の確立、定着を図ることが重要だと思います。

上記のJOCの役員、メンバーなど、物見遊山のおじさんたちに聞いてみたいですね。
スポーツ文化をどう考えますか、と。
日本のスポーツ文化向上のために、どういうビジョンをお持ちですか、と。

はっ、なに?
スポーツ文化だって?
まあ、そんなつまんない話はどうでもいいからさ。
せっかくバンクーバーに来たんだから、なんか美味しいもの食べに行こう。
いい鮨屋があるって聞いたから、さあ、行こう行こう。
誰か、一緒に連れて行ける可愛い女子選手、いないのか?
スポーツは、いいね、楽しくてさ。はは。

(はい、すみません、ここの部分は完全に想像、いや妄想によるフィクションです。)
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