仕事帰りに、ちょっとだけでしたが、新橋SL広場に足を運んできました。
解説:大内延介九段 聞き手:藤森奈津子三段
大盤操作:藤森哲也三段
大内九段の豪快な江戸っ子解説、楽しかったです。
郷田九段の、飛車切り、4三金打ち、に対して、
これはひどい、今までの2連勝が信じられない、と。
この局面で自分が郷田側を持ったら、奨励会6級相手でも、勝てない、と。
こんな手を指したら、もう終局は間近だ、と。
もしこれで、想定外の読み筋があったら、敬服します、と。
もしそうだったら、長年培った将棋の概念が覆ってしまう、と。
それから、藤森親子が、少し前に出た時、『盤面が見にくい』、と注意した観客がいました。
そしたら、大内九段、
『解説してる人に、なんてことを言うんだ』
『そんなに見にくければ、反対側の見やすいところに移れば良いじゃないか』
『誰だ、そんなこと言うのは』
『おかしいじゃないか』
と一瞬かなり険悪な雰囲気になりました。
やるなあ、いいなあ、そういうの。
CSとか、ホスピタリティ、とかって理屈ももちろんあるけれど、
なんか、将棋の潔さ、活きの良さ、下町のあの雰囲気、みたいなもの、感じました。
(藤森さん、ちょっと、ひやひやでしたか?)
帰ってから、衛星放送を。
先崎八段の解説、やはり楽しいです。
森内名人の7三銀でなく、7三金の妙手に対して、
プロを感心させる手。
手に名前がつくような手。
言ってみれば『森内俊之』、という手。
という表現。
そして、郷田九段の6七銀引く、という苦しい手を見て、
「参った」という辛抱の一手。
「私が悪うございました。」
「あなたの力強い手に参りました。」
「3間飛車なんかやって石田流で攻めようとしてしまった私が浅はかでした。
あなたは森内さんでしたね。どうか私を許してください。」
「すみませんが、守らせていただきます。」
「本当に申し訳ございませんでした。」
「泣きながら指してる手」
という表現、さすがでした。
局面や、対局者の心理を、スラスラといろんな表現で楽しませてくれます。
結局大内九段の読みとは違って、10時過ぎまでかかったようですが、森内名人が巻き返して、1勝2敗に。
17、18日の第4局が楽しみです。
解説:大内延介九段 聞き手:藤森奈津子三段
大盤操作:藤森哲也三段
大内九段の豪快な江戸っ子解説、楽しかったです。
郷田九段の、飛車切り、4三金打ち、に対して、
これはひどい、今までの2連勝が信じられない、と。
この局面で自分が郷田側を持ったら、奨励会6級相手でも、勝てない、と。
こんな手を指したら、もう終局は間近だ、と。
もしこれで、想定外の読み筋があったら、敬服します、と。
もしそうだったら、長年培った将棋の概念が覆ってしまう、と。
それから、藤森親子が、少し前に出た時、『盤面が見にくい』、と注意した観客がいました。
そしたら、大内九段、
『解説してる人に、なんてことを言うんだ』
『そんなに見にくければ、反対側の見やすいところに移れば良いじゃないか』
『誰だ、そんなこと言うのは』
『おかしいじゃないか』
と一瞬かなり険悪な雰囲気になりました。
やるなあ、いいなあ、そういうの。
CSとか、ホスピタリティ、とかって理屈ももちろんあるけれど、
なんか、将棋の潔さ、活きの良さ、下町のあの雰囲気、みたいなもの、感じました。
(藤森さん、ちょっと、ひやひやでしたか?)
帰ってから、衛星放送を。
先崎八段の解説、やはり楽しいです。
森内名人の7三銀でなく、7三金の妙手に対して、
プロを感心させる手。
手に名前がつくような手。
言ってみれば『森内俊之』、という手。
という表現。
そして、郷田九段の6七銀引く、という苦しい手を見て、
「参った」という辛抱の一手。
「私が悪うございました。」
「あなたの力強い手に参りました。」
「3間飛車なんかやって石田流で攻めようとしてしまった私が浅はかでした。
あなたは森内さんでしたね。どうか私を許してください。」
「すみませんが、守らせていただきます。」
「本当に申し訳ございませんでした。」
「泣きながら指してる手」
という表現、さすがでした。
局面や、対局者の心理を、スラスラといろんな表現で楽しませてくれます。
結局大内九段の読みとは違って、10時過ぎまでかかったようですが、森内名人が巻き返して、1勝2敗に。
17、18日の第4局が楽しみです。
当日は、将棋ファンが足を止めて、食い入るように解説を拝聴していたのでしょうね…nanaponさんをはじめとする皆さんが羨ましいです。
『将棋の潔さ、活きの良さ、下町のあの雰囲気、みたいなもの、感じました。』
大内九段…生粋の江戸っ子なんですね(笑)。
いいですね~。こういう人間臭さ…。
『先崎八段の解説、やはり楽しいです。』
小生も同じ印象を持っています。
文才があるし、解説も上手で、とにかく飽きない。
『局面や、対局者の心理を、スラスラといろんな表現で楽しませてくれます。』
本当におっしゃる通りですよね~(笑)。
「将棋界の一番長い日」でも解説を担当されていましたが、加藤(一)九段がゲスト解説のときは、すぐに「聞き手」に回れる、その頭の回転の速さ…。
棋士としてはもちろんですが、そういった別の才能に対しても敬服しています。
先崎八段のご息女は、奥様が囲碁のプロですので、その影響で碁をやるとか…。
そんなエピソードを自然と語れるところも、好きですね~。
NHK杯戦で「7局」しか指されていない「初手▲3六歩」も、2度も指している点で容易に理解できますが、とにかくファンを大切にされる棋士の御一人で、貴重な存在だと、感じています。
このnanaponさんのエントリー…小生のエントリーへTBいただきまして、ありがとうございました。
このお礼を先のコメントに付記することを、失念しました。
「銀が泣いている」に対抗できるのではないでしょうか。
>新橋の、蒸気機関車の前ですね(笑)。
はい、そうです。
>『将棋の潔さ、活きの良さ、下町のあの雰囲気、みたいなもの、感じました。』
縁台将棋とか、そういう古臭い、オヤジ臭いイメージを、もっと洗練されたかっこいいイメージにしたい、という流れもありますけど、やっぱり、こういうイメージも好きですね。酉の市とか、三社祭とか、そういう雰囲気が好きな若い女性も結構いるので、その雰囲気から全面的に脱却しなきゃ、ってことにはならないと思ってます。
>小生も同じ印象を持っています。
文才があるし、解説も上手で、とにかく飽きない。
先ちゃん、好きです。
そういう活躍だけでなく、タイトル戦などにももっと登場してほしいんですけどね。
絶対にもっと力はあるはずと思います。
☆振られ飛車さん、こんばんは。
>「泣きながら指す手」、思いっきり、気に入りました。「銀が泣いている」に対抗できるのではないでしょうか。
蓋し名言ですね。
対局者の心理をこのようにわかりやすく、共感できるように解説してくれる人、貴重だと思います。
こういうことで新たなファン開拓にもつながると思います。