いやあ、すごい将棋でした。
今日は、木村八段と並び称される藤井九段の名(自虐?)解説を聞きに行きたかったのですが結局行けず、終盤はネット観戦していました。
両者時間もなくなり、すごい勢いで指し手が進み、一時は逆転もあったようだけど、最後は角を抜かれる手順になり、渡辺竜王が3勝目。
7連覇に王手をかけました。
固唾を飲んで見守っていたので終局後は椅子から立ち上がれないほど。
二人の勝負に賭ける思いが伝わってきた大熱戦でした。
あらためて将棋の凄さ、素晴らしさを堪能させていただきました。
両対局者、お疲れ様でした。
(いつも終局後の二人の写真、壮絶な表情を見る度に、この戦いに賭けるエネルギーの凄さをつくづく感じます。)
2勝2敗のタイで迎えたこの竜王戦第五局。
横歩取りから終始先手の渡辺竜王が攻勢を仕掛け、リードする展開に。
これはかなり一方的かと思われ、BS解説の杉本七段も、本当は番組中に終局も考えた、とまで言わしめたくらいの差があったようだけど、途中からもつれてお互いに飛車角がどんどん活躍し、力を主張しあったり、取り合いになったりの大乱戦。
最後は右にいた飛車が左に旋回して成り込み、二枚龍の威力で玉を召し取ることになりました。
羽生名人が途中香を取らず、△5八金と行ってどうなのか、ということもあったようだけど、終始渡辺竜王に勢いがあったように思えた将棋でした。
そう、今期の竜王戦の記念扇子に揮毫した《勢》の文字そのままに、渡辺竜王の手が良く伸び、終始積極的に動いていたように思います。
絶えず自信のある差し回しで、かなり読み切っているのかと思っていましたが、実際途中のところは難しかったようですね。
「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」と言われる羽生名人相手に、研究と自信の裏づけを元に、あそこまで積極的に動き回り、リスクを冒して攻め込んでいくのは、どれだけの読みの量と質が要求されるのだろうか、と感心します。
竜王戦第2局の時にこう書きました。
--------------------------------------
今期の渡辺竜王の戦いぶりは、どっしりとしていて自信に溢れているように思えます。
天下の羽生名人を挑戦者に迎えた不安をまるで感じさせない気持ちの充実振りを感じる。
テレビやネット中継の写真で見た表情も、強い精神力を感じる。
キリっとした表情がかっこいい。
タイトル保持者としての自負や風格を感じるとともに、さらにひとつ人間的に大きくなったようにも感じてしまう。
---------------------------------------
この第五局でもこの積極的に攻める姿勢の中にこのことを感じました。
毅然として、大胆かつ緻密。
一瞬も気を抜けない勝負の緊張感の中で、羽生名人相手にまるでひるまず、動じない。
ずっと優勢であったかどうかはともかく、この勢いのある戦い方には、いかに羽生名人としてもそう簡単にマジックは出ないのではないだろうかと思えてしまいます。
やはり記念扇子の揮毫のように、勢いを制するような《意》をもって戦うしかない。
さあ、勢いを持ってこのまま行ってしまうのか、はたまたここで将棋に意義のある戦いをしてカド番をはね返すのか。
泣いても笑ってもあと二局。
この二人の戦いはまだまだ見ていたい、という全国1千万人の“観る将棋ファン”のために、クリスマスイブの天童決戦まで我々を興奮させて欲しいと願うばかりです。
今日は、木村八段と並び称される藤井九段の名(自虐?)解説を聞きに行きたかったのですが結局行けず、終盤はネット観戦していました。
両者時間もなくなり、すごい勢いで指し手が進み、一時は逆転もあったようだけど、最後は角を抜かれる手順になり、渡辺竜王が3勝目。
7連覇に王手をかけました。
固唾を飲んで見守っていたので終局後は椅子から立ち上がれないほど。
二人の勝負に賭ける思いが伝わってきた大熱戦でした。
あらためて将棋の凄さ、素晴らしさを堪能させていただきました。
両対局者、お疲れ様でした。
(いつも終局後の二人の写真、壮絶な表情を見る度に、この戦いに賭けるエネルギーの凄さをつくづく感じます。)
2勝2敗のタイで迎えたこの竜王戦第五局。
横歩取りから終始先手の渡辺竜王が攻勢を仕掛け、リードする展開に。
これはかなり一方的かと思われ、BS解説の杉本七段も、本当は番組中に終局も考えた、とまで言わしめたくらいの差があったようだけど、途中からもつれてお互いに飛車角がどんどん活躍し、力を主張しあったり、取り合いになったりの大乱戦。
最後は右にいた飛車が左に旋回して成り込み、二枚龍の威力で玉を召し取ることになりました。
羽生名人が途中香を取らず、△5八金と行ってどうなのか、ということもあったようだけど、終始渡辺竜王に勢いがあったように思えた将棋でした。
そう、今期の竜王戦の記念扇子に揮毫した《勢》の文字そのままに、渡辺竜王の手が良く伸び、終始積極的に動いていたように思います。
絶えず自信のある差し回しで、かなり読み切っているのかと思っていましたが、実際途中のところは難しかったようですね。
「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」と言われる羽生名人相手に、研究と自信の裏づけを元に、あそこまで積極的に動き回り、リスクを冒して攻め込んでいくのは、どれだけの読みの量と質が要求されるのだろうか、と感心します。
竜王戦第2局の時にこう書きました。
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今期の渡辺竜王の戦いぶりは、どっしりとしていて自信に溢れているように思えます。
天下の羽生名人を挑戦者に迎えた不安をまるで感じさせない気持ちの充実振りを感じる。
テレビやネット中継の写真で見た表情も、強い精神力を感じる。
キリっとした表情がかっこいい。
タイトル保持者としての自負や風格を感じるとともに、さらにひとつ人間的に大きくなったようにも感じてしまう。
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この第五局でもこの積極的に攻める姿勢の中にこのことを感じました。
毅然として、大胆かつ緻密。
一瞬も気を抜けない勝負の緊張感の中で、羽生名人相手にまるでひるまず、動じない。
ずっと優勢であったかどうかはともかく、この勢いのある戦い方には、いかに羽生名人としてもそう簡単にマジックは出ないのではないだろうかと思えてしまいます。
やはり記念扇子の揮毫のように、勢いを制するような《意》をもって戦うしかない。
さあ、勢いを持ってこのまま行ってしまうのか、はたまたここで将棋に意義のある戦いをしてカド番をはね返すのか。
泣いても笑ってもあと二局。
この二人の戦いはまだまだ見ていたい、という全国1千万人の“観る将棋ファン”のために、クリスマスイブの天童決戦まで我々を興奮させて欲しいと願うばかりです。
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