即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

フィギュア雑感・その2

2010年02月28日 18時37分24秒 | スポーツ
バンクーバー五輪ももうじき終わります。
女子フィギュア雑感という記事を書きましたが、続編です。
ssayさんそんな真央ちゃんが好きです。という記事も注目です。)

今回結局、男子はライサチェク、女子はキム・ヨナが優勝。
そして、銀メダルがプルシェンコと浅田真央。

つまり、リスキーなジャンプは回避して、トータルで加点や演技構成点を積み上げた選手が、高難度のジャンプにチャレンジした選手に勝った。

銀メダルの二人はリスクの高い高難度のジャンプに失敗して負けたわけではなく、それぞれきちんと成功したのに負けた。

これはとっても象徴的です。

今の時代、企業も組織もなかなか大きな勝負には出にくい。
一つの商品とか事業で、ガバっと儲けたりはできない。
小ロットで生産や流通や売り方やターゲット設定や付加価値などを工夫しつつ細かく積み上げて、少しずつポイントを稼いでいく。

リスクを負うことができにくいし、極力避けるようにする。
可能な限りリスクヘッジして、無駄を省き、戦略的に組み立てていく。

ルールやジャッジの採点の仕組み(市場・ニーズ・嗜好・時代背景)を徹底的に分析し、いかに少しでも多くの評価ポイントを稼ぐかを研究する。
そして、ジャッジ(消費者)にアピールできるエキサイティングなプログラム(商品・サービス)を開発する。
結果論かもしれないけど、ライサチェクとキム・ヨナのチーム、組織の作戦の勝利です。
(キム・ヨナのオーサーコーチは、現状の採点システムでは、いかに評価点(加点)を稼げるようにするかしかない、と明言してます。)

もちろんその作戦をベースに、最高の演技をした選手も素晴らしいには違いないです。
真央ちゃんは、すっかり気持ちを切り替えて次の五輪を目指すとのこと。
次は4回転トーループに挑む、という記事もありますし、脱タラソワ、日本人コーチ探し、というニュースも出ています。
真央ソチ金獲りへ…タラソワ総監督+日本人新コーチ(スポーツニッポン) - goo ニュース
一方、問題視された採点方法が議論され、近々変わるのではという話もあります。

今回、すっかり堪能させてもらったわけだけど、いろいろ考えさせられたフィギュアになりました。
とにかく、皆様、お疲れ様でした。
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5 コメント

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怒りに煮えたぎるお二人さんの顔が想像できますが (くっち~)
2010-02-28 21:10:48
ヨナは勝ちにいった
真央は跳びに行った
この差なんですよ。
返信する
タラソワコーチの功罪 (たいがー)
2010-03-01 00:58:14
ども、ご無沙汰です。同郷の自分も真央ちゃんファンです。ssayさんもnanaponさんもあいかわらず熱いですね。で、久々カキコです(笑)

採点方法がどうかという問題も確かにあるでしょう。しかしコーチがどうだったか?と思えてしまうのです。タラソワコーチが「物足りない」と荘厳な調べの「鐘」を選びプログラムも曲も難しくした。

自分が感じていたことを中学時代まで指導していた山田満知子コーチが奇しくも語ってくれています。「大人の魅力という点はタラソワさんに引き出された。でも、ダイナミックでパワフル、スピーディで軽やかな風が吹くようなスケーティングという方向で進めていたら・・・」方向性を変えたことで浅田本来の持ち味が消えてしまった可能性を指摘しています。銀という結果にもやもやは晴れない。

そう、4年後のソチに向けては、高橋や安藤を蘇らせたモロゾフコーチのような選手の性質を最大限生かしてくれるコーチを選んでほしいと願うのです。
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コメント、ありがとうございます。 (nanapon)
2010-03-05 01:12:43
☆くっち~さん、こんばんは。

>ヨナは勝ちにいった
真央は跳びに行った
この差なんですよ。

そうですね。ほんと、その通り。
ヨナというよりもオーサーコーチの戦略、手腕が大きいと思います。

☆たいがーさん、こんばんは。

>同郷の自分も真央ちゃんファンです。ssayさんもnanaponさんもあいかわらず熱いですね。で、久々カキコです(笑)

はい、熱くなりやすいタイプですみません。

>しかしコーチがどうだったか?と思えてしまうのです。タラソワコーチが「物足りない」と荘厳な調べの「鐘」を選びプログラムも曲も難しくした。

選んでしまった責任はあるだろうけど、やっぱり合わないというか、好きではないです。

>自分が感じていたことを中学時代まで指導していた山田満知子コーチが奇しくも語ってくれています。「大人の魅力という点はタラソワさんに引き出された。でも、ダイナミックでパワフル、スピーディで軽やかな風が吹くようなスケーティングという方向で進めていたら・・・」方向性を変えたことで浅田本来の持ち味が消えてしまった可能性を指摘しています。銀という結果にもやもやは晴れない。

山田コーチの言う事、そう思います。
芸術性を求めすぎです。
なんたって、基本はスポーツなんだから。
早く脱タラソワをして、本来の持ち味を発揮できるような環境にしてほしいです。
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こっちにも… (Dancho)
2010-03-05 21:57:58
nanaponさん、こんばんは。

こっちにも、コメントします。

私のところでも書こうと思っていましたが、ほぼ同じ見方ですね。
まぁ二番煎じにはなるのかもしれないですが、好き勝手に書いてみようかと思っています。

ちなみに、私がこのオリンピックで「輝いた」と見えたのは、小平奈緒選手です。

その思いを、書いてみようと思います。

明日、もしくは明後日にゆっくりと。
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小平奈緒選手 (nanapon)
2010-03-10 00:34:32
Danchoさん、こんばんは。

>ちなみに、私がこのオリンピックで「輝いた」と見えたのは、小平奈緒選手です。

はい、読ませていただきましたし、コメントもさせていただきました。
彼女、最初の500m、気負いすぎたのが敗因だったようです。自然にできたら、メダルもあったかもしれないと思うけど、難しいんですね、本番でのメンタルコントロールが。
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