今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

世界初の超音速飛行

1947-10-14 00:00:09 | 交通
1947/10/14

音速の壁を越える・・・これは様々な障害があると考えられていました。
しかし、弾丸は50年も前から音速を超えているので絶対に不可能な事ではないだろうという事で1930年代中盤から、高速飛行を研究する人たちがあらわれました。その人たちも、音速の壁を超える事の難しさを感じていました。
NACA(全米航空諮問委員会=NASAの前進)は1942年に「高速飛行審議会」を発足させ、本格的に音速突破を目指す事になったのです。
大戦中も研究は進められ、1944年11月に機体メーカーとして「ベル社」が選ばれました。

既に開発されていたジェットエンジンの推力不足から、ロケットエンジンを採用し、音速の壁を越えるための工夫を重ねたのです。
空力をはじめ、機体の構造、コントロールシステムなどあらゆる面の開発・改良が必要でした。

最終的に採用したロケットエンジンでも、離陸時の機体重量が増加し過ぎ、自立離陸では燃料を浪費してしまう事が判明し、別な方式を考えざるをえなくなりました。
別な方法とは、B29からの空中発射です。

それにより、10月14日、ついにベルX1は音速の壁を越えたのです。しかしFAI(国際航空連盟)の公式記録にはすぐに乗る事はありませんでした。
国家機密として厳重に情報管理されていたのです。12月22日に報道解除され公のものとなりました。

この記録には、テストパイロットの功績も非常に大きい事になります。
4機のロケットエンジンを搭載していますが、出力調整はできず、推進力は25%50%75%100%の4段階のみ。さらに、空中脱出装置もなく、事故=パイロットの死ということです。これを成し遂げたチャック・イェーガーがすごいのかもしれませんね。

2005.10.09 HA作成