マトリックス.7

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

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年明けから、おなじみのヘッダー画像をこっそり「お正月バージョン」に変更していたのですが、気付いた人はいらっしゃいますかね…（←余りのレスポンスの無さに微妙に落胆している模様）


改めまして、新年あけましておめでとうございます。

仕事始めを迎えたにも関わらず、いまだ正月休みのゆる～いテンションを引きずってしまっている黒斎です。

それにしても、いつも思うのですが、自宅よりも職場の方が筆の進みがいいのはなぜでしょうか？（←いいから仕事しろよ）


えー。

僕の事はともかく、石を投げつけられる前にさっさとマトリックスシリーズの続きに入りましょうね。


【chapter.9／不思議の国の正体は】

なにやら怪しげな薬を手に取るモーフィアス。

「これがラストチャンスだ。この先はもう引き返せない。青のカプセルを飲めば、ここで終わり、ベッドで目が覚める。後は好きにすればいい。赤のカプセルを飲むなら…このまま“不思議の国”の正体をのぞかせてあげよう。…忘れるな。見せるのはあくまでも真実だ。」


モーフィアスが、これからしようとしていることは、アンダーソンを「預流果」という内的体験に誘うこと。

以前お話したとおり、一度その“経験”をしてしまうと世界（世界の見え方・感じ方）が一変してしまいます。

真実に目覚め、本当の世界の中で「多くの人を目覚めさせる」という使命を生きる道を選ぶか。それとも今まで通り幻想の世界の中で生き続ける事を選ぶか。

最後の意思確認です。


そしてアンダーソンは、赤のカプセルを飲み込みました。


「ついて来い。」

部屋の奥へと案内されるアンダーソン。

「ここに座って。」

目覚めの準備が整うと同時に、アンダーソンの目の前に奇妙なものが現れ出します。

徐々にその形を表していく「不思議なミラー」。

これ、日本では「鏡の法則」などで有名な、『原因と結果の法則』のことだと思います。

「今目の前にあること（現実に起きる出来事）は、自分の心を映し出す鏡である。」っていう、あれです。


目の前に現れた不可解な鏡に手を伸ばすアンダーソン。

「これは…君たちが？ 」

「現実としか思えない夢を見たことは？ その夢が覚めなかったら君は夢と現実を区別できるか？」

そして、その鏡に触れると…、内（自分）と外（鏡・外界の象徴）の融合がはじまり…

「ウソだ…」

「何が？現実が？」


これまで自分の目に映っていたもの。それはすべて「真実」ではなく「自分の心の投影」！？

まして、自分が認めたくない、受け入れられないと思っていた現実でさえ、そうだったなんて。

え？

ってことは…、幸せも、不幸も…、これまでの人生は、すべて自作自演の幻想！？


「寒い…寒いよ…」


そんな話は受け入れられないと、壮絶に拒否反応を起こす頭と身体。

心肺機能も停止しそうになるほどの拒否反応を起こしているアンダーソンに、モーフィアスはある信号を送るようスタッフに命じます。


「転送波をくれ。」


無理やりかもしれませんけど、僕、この「転送波」って「ある特定の脳波」の暗示じゃないかと思ってるんです。

以前一度お話したことがあるんですけど、記憶にありますか？

『θ波』のお話。

「θ波」、瞑想状態の時に現れる４～８Hzの脳波です。


「原因と結果の法則」「因縁」を本当の意味で理解するため、つまり、目覚めに必要な脳波。

そのためにはやはり『瞑想』が大切になります。

（世の中には「座禅をして、瞑想しても無駄です。夢を見るだけです。魔境という・・・。」なんて大ぼらを吹く教祖まがいが居たりしますが、そんな嘘に耳を傾ける必要はありません。この方は、「座禅」の意味も「瞑想」の意味も理解できていません。）


さて、マトリックスの物語では、この後も「瞑想」を暗示する描写が続きます。



←これは…君たちが？