思い癖.2

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

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さてここで、前回のＡさんとＢさんのやり取りをもう一度見てください。

…

「私は、誰にも愛されない。」という思い癖を持ったＡさんがいたとします。

ある日のこと、不幸そうな顔をしているＡさんを見て、Ｂさんが優しく声をかけてくれました。

（Ｂさんは、なんの下心もなく、純粋にＡさんに優しくしたつもりです）

優しくしてくれたＢさん。

なのにＡさんは、この時「私は誰にも愛されない」という思い癖があるために、Ｂさんの優しさを素直に受け取る事ができないのです。

Ａさんは「私は、誰にも愛されない。だから、そんな私に優しくするＢさんには何か下心があるに決まっているんだ。」と勝手な妄想を膨らませ、Ｂさんの優しさを（無意識のうちに）拒否したがるのです。

そして、その思いがそのまま行動や態度に現れてしまいます。

そんなＡさんの態度を見て、Ｂさんは怒ってしまいます。

「なにさ！せっかく優しくしてあげたのに！」

そしてＡさんは、（望まずして）また「誰にも愛されない現実」を継続させてしまいました。


…


前回お話した通り、Ａさんは「私は、誰にも愛されない。」という思い癖のせいで、自ら不幸を招いてしまいました。

でも、

今回のやり取りでは、Ｂさんもまた自分の思い癖のせいで自ら不幸を招いていたのです。

お気づきになりましたでしょうか？

Ｂさんの思い癖は、「人に親切にされたら、お返しするべき」という思い癖です。

Ｂさんは、自らの意思で（Ａさんに依頼されたわけでもないのに）Ａさんに接したのです。

人に親切な行いをほどこすのは、当然良い事なのですが、Ｂさんは、Ａさんに対し「お礼」や「ありがとうという言葉」などの『見返り』を（無意識に）求めているのです。

Ｂさんは自分の思い癖によって、「私はＡさんに親切にしてあげた。だから、感謝されてしかるべき。」という「勘違い」をしてしまいました。

Ｂさんの心の根っこには「みんな、私に対する感謝が足りない。（もっと感謝されたい）」という「不満」「思い癖」があるのです。

Ｂさんの「なにさ！せっかく優しくしてあげたのに！」という気持ちがその証拠。


だからこそ、Ｂさんは「Ａさんから感謝してもらえない」という現実を生んだのです。




ＡさんとＢさんの関係は「５０：５０（フィフティー・フィフティー）」。

この出来事の中で、Ａさんは「受け取り下手な自分」、Ｂさんは「与え下手な自分」に気付くことができるのです。


こうして、お互いに学びあう事ができるから、Ａさんの守護霊とＢさんの守護霊は、二人を引き合わせる運命を用意したのです。




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