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未来は決まっているのか

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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先日、阿部敏郎さんのブログ「リーラ」に、こんなことが書かれていました。


みつろう君を応援する人たちを「ワラワー」と言うそうです。

「笑えるスピリチュアル」からの名称ですと。

このブログに集まる人は「リーラー」ですって。

そうなると黒斎くんのブログは「あのこのシクマー」でしょうか。

あはは、黒斎くんに聞いてみよ。



A.『オナラー』です。


と、いうわけで、今日もここを訪れてくれたオナラーの皆様こんにちは。あなたのウン コクサイです。


さて、コメント欄やトークライブで頻繁に質問されるテーマの一つとして『運命』や『宿命』というものがあります。

「わたしはこの現象界に生まれ出る前に、すでに人生のシナリオを書き上げていて、それに沿った人生を歩んでいるんでしょうか?」とか、「わたしは生まれる前に両親を自分で選んできたんでしょうか?」とか、そういう系のお話です。

僕の黄色い本の中にも似たような内容で『この世ツアーズ(あの世レンタリース)』なんて話もあったものですから、「本当にわたしは自分の人生の青写真を生まれる前に用意してきたのでしょうか?」という風に聞かれて「はい、そうですね」って感じで答えることもあるんです。

でも、「そうは言ってもね…」と、その奥にある話の続きを話す機会はあまりありません。っていうか、正直、上手く説明できません。

なので、「未来は決まっていますか?いませんか?」というご質問をいただいた際には、「どっちでもいいじゃないですか。仮に100%決まっているにせよ、結局どんな未来を用意しているのか、わからないままなんですから」という風にお答えすることが多くなってきました。

実際、少なくとも僕はこれからの人生でどんなが起こるのか、何もわからないままです。


ちなみに、『降参(サレンダー)のススメ』では、阿部さんとのこんなお話を掲載しています。

第五章『阿雲流 引き寄せの法則』からの一節、『未来は既に決まっている?』を丸々抜粋してみますね。(おお!我ながら太っ腹w)


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黒斎 うんうん、なるほど。じゃあ、続いてもうひとつ聞いていいですか?

阿部 はい。

黒斎 いまの話と繋がるところがあるんですけど、これまで阿部さんとライブさせてもらってる中で、何度か「運命論」の話になったことがあるじゃないですか。
 いわゆる「運命」というものが存在するのか。要は、僕たちの身に起こる、この「現実」というものは、すべて決められていることなのか、それとも、我々が作っていけるという自由があるのか。
 もし「運命」というものが存在し、未来がすべて決まっているのだとしたら、「引き寄せる」ことができるも、できないも、あらかじめ全部決まっているわけで。

阿部 う~ん(笑)。
 それはね、黒斎くん。逃げるわけじゃないんだけど、言葉で「こうだ!」って言い切れるものじゃないじゃない。

黒斎 ええ。そうですね。

阿部 普通に考えたら矛盾している、対局しているものを両飲みしたところにあるのが真理だからさ。「言葉」はどうしても何かの「側面を切り取る」ということにならざるを得ないからさ、やっぱり説明しきれないよ。
 でもあえてね、その苦しいところをあえて、一番真実に近いところを言葉にするなら、「すべて決まっている」と思います。

黒斎 なるほど。

阿部 じゃあさっき話してた「自由意志」はどうなるんだ!っていうのは、「その自由意志さえも決まっていた」ということになります。
「なぜ自分がそれを選んだのか」ということが決まっていたということ。「なぜそういう気持ちになるのか」ということが決まっていたということ。「なぜそのとき、その価値観を大事にしたのか」ということが決まっていたということ。
 あえて言えば、ですよ。
 でもね、誰でもその、いわゆる「目覚めの一瞥」を経験すれば、僕の言っていることがわかるはずです。「自分の人生のすべては、このことのために、寸分の狂いもなく動いていたんだ!」ってことが、その時ありありとわかりますから。
 何ひとつ無駄なことがなく、何ひとつ欠けるものがない。ありとあらゆることが、完璧なバランスとタイミングの中で動いていたんだってことがわかりますから。
 で、もし、僕の人生のすべてが、そのことに行き着くために、すべて決められていたということであれば、僕の周りにいた人たちすべての人生も、あらかじめ完璧に決められていた、ということになるわけです。
 シェイクスピアが言っていた通りですよ。僕らは、人生という大きな舞台で演じさせられている役者なんだよ、やっぱり。
 だから自分が何を言っちゃおうと、何をやっちゃおうと、人生っていうものをあまり深刻に捉えないで。ね、全部そうなるように決まってたんだから。
「以上っ!」って(笑)

  (会場に笑い)

 でも、そういうことまで言葉にしちゃうとさ、また反省せずに、安易にその言葉を利用して「だって、決まってたんだもん」ってごまかしちゃう人が出てきちゃったりさ。

黒斎 うんうん、困ったもんですね(笑)。

阿部 だから、「メッセージ」っていうのは、普遍的なものなんかなくて、その人の性格に応じた、あるいはその人の理解の水準に応じたことでしかあり得ないと思う。
 それは、Aさんに言ったこと、Bさんに言ったこと、Cさんに言ったことが、それぞれ矛盾してしかるべきだと思う。
 だから、そういう意味では「どんな状況であっても、ずっと一貫している」ということの方が危ういと思う。そこには何らかの「意図」があるから。
 だって「この瞬間」と「この瞬間」と「この瞬間」の自分の感応と、目の前にいる人のあり方、それによって言葉が変わるんだから。だから首尾一貫はしないんだよ。
 だから、矛盾している方が、信頼できるんだよ。
 どうだっ!

  (会場に笑い)

黒斎 あははははは。
 そうですね。僕らは真理というものを追い求めるとき、どうしても「矛盾がないもの=真理」であろうと解釈しようとするところがありますからね。

阿部 そう、そうなの。何でも論理的に説明できると思ってるから。

黒斎 ただ、それでも源(ソース)に行き着くと、一切の矛盾がなくなるんですよね。

阿部 うん、なくなります。まず「疑問」がなくなります。そうそう。
 でもそれは言葉に置き換えられないよね。次元が違うから。
 だから、結局そこを理解、経験するには、瞑想しかないんだよね。

黒斎 で、ここまでの話を踏まえて、「じゃあ、そのことをどういうふうに解釈して、日常生活に応用して行けばいいのか」ということを一度まとめていただきたいのですが。

阿部 うん。そうね。
 いままで起きてしまったこと。一秒前までのことは、「これはもう、このように起きることに決まっていたんだ、以上!」って。
 そうしたらもうね、クヨクヨする必要はないですよ。だってそういうふうにしかならなかったんだから。それ以外の可能性というものは、ゼロだったんだから。
 これについてはね、釈迦がこう言ってるんです。
「起きることが起きる、それ以外は、決して起きない」って。
 過去についてはそういうことですよ。起きること以外は決して起きない。
 だから「あのとき私がああしてたら」とか「あのときにあの人と出会ってしまったばっかりに」とか、そういう「もしも」は無いわけ。そのようにしかならなかった。
 でも、その考えを「これから先」にまではめちゃうと、どうしようもなくなっちゃうから。
 だから、これから先、未来のことは、「現実は自分の選択次第で、いかようにも創り出していける」っていう立場をとるの。それはそれで真実の一側面だからね。
「過去は全部決まっていた。これからは自分が創り出していく」って、そういうふうに使い分けるといいんじゃないかな。

黒斎 なるほど。

*****


と、まぁ、こんな感じで、やっぱり「あえて言えば」の域を超えられてないんですよね。

と言うのも、この話自体が『時間軸』の中で語られているからなんです。

「未来は既に決まっているのか」というこのテーマを本当の意味で理解するには、一般的な『時間』の理解を飛び超えている必要があります。

だって、これまでお話してきたとおり、実際には「過去」も「未来」も実在していない(「いま」しかない)わけですから。

そういうレベルでお話を進めるならば、「あらかじめ書いてきた」という過去も、「決まっている(もしくは、決まっていない)」という未来も、幻想ということになりますもんね。

過去も未来も実在しない。じゃあ、「人生のシナリオはいつ書いているのか?」と聞かれたら、林先生じゃなくても「今でしょ」となるわけで。

「書いているのがいま」のなら、「書き直せるのも、いま」なんですよね。

で、そもそも「いましかない」とわかっていたら、「未来は既に決まっているのか」という「未来」があることが前提となった疑問自体、出てこないわけで。


なんだか、こうして書いている僕自身が、頭のネジが外れそうになっているので、今日はここらで退散します。

ういっす。


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