ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

石川県ジュニアオーケストラ第19回定期演奏会@石川県立音楽堂コンサートホール

2013年03月23日 22時01分26秒 | 演奏会
3月23日(土)に行なわれたジュニア・オケの定期演奏会を聴きに行ってきました.



小学4年生以上中学生までの子供達によるオーケストラ.
児童,生徒のオーケストラ活動の振興と周辺拡大が設立の目的.

小松シティーフィルでお世話になっている坂口先生も指導者のメンバー.
チェルブ音楽院でバイオリンを習っている子供たちも大勢参加している様子.

坂口先生の小さなお弟子さんたちは,分数バイオリンで頑張っていました.
小さな楽器のハンディーを物ともせず,なかなか芯がしっかりした音が出ています.

指揮者の鈴木織衛さんも,
「音だけを聴くと,とても本格的な音.
なのに,ステージには小さな子供たちが並んでいる.
このギャップに違和感を感じるほど」
とコメントしていた.

本当にその通り.



第一部はビゼーの「カルメン」より第一幕への前奏曲
とても明るく勢いのある演奏.
迫力の管楽器と打楽器.
特に,ティンパニを叩いていた男の子が印象的.
これに,のびのびとした弦楽器の音がマッチしたとても楽しい演奏でした.

二曲目はシャブリエの狂詩曲「スペイン」
今年のLFJのテーマ「パリ,至福の時~フランス,スペインの音楽~」を意識したプログラム.
リズムが独特で難しい曲だけど,みなさんノリノリで演奏.
変拍子だから難しいというのは大人の先入観.
子供にとっては先入観抜きで,音楽そのものが楽しいんですね.
自由な発想で音楽に取り組む姿勢はさすがです.
管楽器も色彩豊かで,かつビシッと決まっていました.

三曲目はメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲より第一楽章
坂口先生のお嬢さんの昌優さんがソリスト.
昌優さんもジュニアオケの出身.
このオケが設立した時に,ちょうど小学4年生だったらしい.
それが今や世界で活躍する若手バイオリニスト.
このオケの小学生や中学生たちの最高の目標であり,お手本であると思います.


最後にベートーベンの交響曲第一番
ベートーベンの最初のシンフォニーは,快活で速いパッセージが多い.
曲の規模に似合わず,そう簡単ではない.
大人のアマオケだと,早いパッセージを上手にそれっぽくごまかしがち.
それに対して,ジュニアオケでは細かなところもしっかり弾き込んでいたところが印象的.
高度な技術は,ジュニア時代からしっかりレッスンをうけている賜物です.

アンコールはチャイコフスキーの「花のワルツ」
これが小中学生の演奏かと思うほど素晴らしい演奏.
ひとりひとりの技術が高いので,弦の1プルト奏者だけによる掛け合いも安心して聴かせていた.
チェロは6人+細川文先生だったけれど,チェロの歌いどころも朗々と響いていて格好よかった.
もちろん,最後の盛り上がりも感動的.

この演奏会を聴いて,
「こりゃ子供達に負けていられない.
おじさんも一生懸命練習しなくては・・・.」
と真剣に感じ,おおいに刺激を受けました.













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