土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

極楽寺、西を望めば金剛山が手の内に。

2017年11月06日 | 奈良の古寺巡り





(2016.11.04訪問)


三連休の真ん中、雨の降らない週末も珍しく、新大和路号は久々に葛城古道を南に向かっています。千数百年の歴史の逸話を数多く
残す葛城金剛連山を右手に見ながら通り慣れた道を走っています。さすが連休、南へ行くクルマは途切れる事はありません。今日は
御所吐田の極楽寺からしばし南へ、五條丹原の毘沙門さんに会いに行きます。





▼数は少ないですが、色付いてまいりました。







[ 極楽寺 ]
●山号 仏頭山 (ぶっとうざん)
●院号 法眼院 (ほうげんいん)
●寺号 極楽寺 (ごくらくじ) 又の名 吐田極楽寺 (はんだごくらくじ)
●宗派 浄土宗知恩院派 (じょうどしゅうちおんいんは)
●開基 一和僧都 (いちわそうず)
●開創 天歴五年 (951年)
●本尊 阿弥陀如来立像
▲拝観 境内自由 朱印300円
▲時間 6:00~16:00   
▲奈良県御所市極楽寺108 Tel.0745-66-0145
▲http://web1.kcn.jp/handag/
▲JR和歌山線「御所駅」近畿日本鉄道「近鉄御所駅」からバス鳥井戸下車 徒歩約25分
 南阪奈道路葛城ICから約10分





▼山麓線、葛城古道、県道30号線と色んな呼称を持つ道を一路南へ、葛城ICから2キロ少々、極楽寺への参道口です。
 (写真は南側から撮ってます)







極楽寺縁起 (極楽寺HPから抄出)
開山一和僧都は十八才の時に興福寺西塔院の増利僧都の弟子として仏門に入り、後に興福寺の座主に迎えられ、天歴四年村上天皇の
勅命により維摩会の講師となられ、その徳望は広く諸宗に聞こえておりました。上人は名刹を厭い、専ら修行修学の為の静寂なる地
を求め、ある時金剛山東麓で毎夜光を放つのを遥に望見せられた上人は奇異に思われ、その出所を探し求められました処、そこから
仏頭が発掘されました。これこそ有縁の地と考え仏頭山と呼び、その仏頭を本尊として草庵を結び法眼院と名付けました。





▼参道下の駐車場からのショット、まるで堅固な砦のような石垣の上が境内です。







▼広~いアプローチ参道。正面に石柱が建っています。

             





            ▼佛頭山極楽寺、立派な石柱です。







▼駐車場からの参道石段、正面の山門は鐘楼門です。







▼急石段なので門が覆い被さってくるようです。







▼数少ない彩りと山門です。







▼手水舎。







▼本堂。桁裄五間、梁間六間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。
 前面五間に格子戸が嵌り、左右に花頭窓を、一間の吹き放ち外縁が建物を巡っています。







▼本堂前面。







▼本堂内陣。中央須弥壇左右に脇壇が設えてあります。







▼中央須弥壇上の本尊。黄金の間という感じ。







▼美しさこの上なしの本尊阿弥陀如来立像。左右に脇侍の菩薩がお立ちです。







            ▼本尊阿弥陀さんのお顔。







▼左右脇殿の僧侶お二人。お名前は確認出来ませんでした。         













▼植栽越しの本堂です。境内は思いの外もみじは少なく、植栽された樹々はやっと緑から黄色への変身が始まったばかりの様です。







▼開山堂。開祖 一和僧都をお祀りしています。







▼境内から鐘楼門。







▼天得堂。厄除けの天得如来絵像が祀られています。施錠ガッチリ、堂内を窺う事は出来ません。
 本尊天得如来絵像は毎年四月十五日「天得会式」の時にご開帳されるそうです。







▼天得堂正面。右廻廊が本堂へ繋がっています。今日はこちらから本堂へ入堂しました。







▼天得堂扁額。







▼境内の一景。







▼庫裡です。こちらで御朱印を頂きます。







▼きれいな蘭が置かれた庫裡玄関。







▼庫裡の前を通って極楽寺お暇です。







▼御朱印は天得如来です。







境内は思いのほか狭く、入堂出来たのは本堂のみ、堂内外陣には座布団が敷きつめられ、何か法要があるのかも知れません。境内山
側にはお墓もありこの地区の檀家寺として歴史を紡いできたお寺なんでしょうネ。
吐田の極楽寺これにてオシマイ

続いて新大和路号はこれから五條市へ向かいます。五條市中心街を抜け十津川から新宮へ続くR168号を走るとすぐに丹原の町、少し
山手に目指す毘沙門天のお寺が在るんです。ではではゴーです。





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