飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(奈良):山の辺、巻向山

2011年05月02日 | 万葉アルバム(奈良)

みもろの その山なみに 子らが手を
巻向山は 継ぎしよろしも
   =巻7-1093 柿本人麻呂=


三輪山のその並びに、子らが手を巻くように続く巻向山は、続き具合が好ましい。という意味。

柿本人麻呂は巻向山や巻向川などを歌った、写実的で躍動感あふれた秀歌が多く残っている。このあたりに人麻呂自身か妻かが住んでいたと考えられている。

この歌碑は穴師集落への分岐点付近にあり、ここからは集落の背後に形の良い巻向山が横たわっているのが良く見える。写真には見えないがこの右手に三輪山がたたずんでいる。