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世田谷浄真寺おめんかぶり

2008年08月16日 | 散歩
 世田谷奥沢にある浄真寺(通称:九品仏)では3年に1度だけ、「おめんかぶり」が行われる。
おめんかぶりは練供養ともいい正式名は「二十五菩薩来迎会(らいごうえ)」と呼ばれる。全国でも奈良当麻寺・岡山誕生寺など数件を残すだけの珍しい浄土宗の行事である。
 東横線自由が丘駅から歩いて20分程、11時からの行列に間に合った。境内はわりと広いがすでに参拝客でごったがえしていた。配られていたうちわを手にして暑さから多少涼むことができたが、今日はすでに真夏の太陽が真上で輝いていた。

 上品堂と本堂の間に木の懸け橋が設けられ、ここを三回練行列する。
一回目は上品堂から本堂へ二十五菩薩のみの練行列(来迎を表す)、
二回目は本堂から上品堂へ厨子と僧侶と稚児たちが菩薩と共に練行列(往相を表す)、
三回目が上品堂から本堂へ厨子と僧侶と稚児たちが帰る。菩薩面の人はお面は上品堂で脱ぎ、素顔で本堂に帰る(還相を表す)
 還相は来迎をうけた往生人が浄土よりこの世に帰り、世のためにつくすということを表しており、他に例を見ない特徴があるという。

 素顔で本堂に帰る菩薩役の信徒の顔も何処となく晴れ晴れしく、見る人に安らぎを与える。また稚児たちの可愛らしさと華やかさが彩を添えている。橋の上から散華がまかれる。1時間足らずで行列は終了した。

 その後、上品堂と本堂内陣を見学することができた。上品堂では輝く3体の大きな阿弥陀仏と今終えた25の菩薩面が飾られていた。本堂は釈迦如来像、飛天が舞っている天井絵が見事である。
 この寺は一般に「九品仏」と呼ばれ、その名は三仏堂(上品堂・中品堂・下品堂)にそれぞれ3体の阿弥陀仏があり計9体あることによる。

 境内に「さぎ草園」があり、日本の野生蘭であるさぎ草が群落し咲いていた。

 このあと、20分かけ自由が丘の自由通りにある、「味噌らーめん南部」で味噌つけめんを食す。熱い鉄鍋に入ったつゆに、冷たいメンを付けて食べる。濃い味噌味がなかなか美味しい。
 帰路は自由が丘駅から家路に戻った。


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