みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『日本の一番長い日』観ました。

2017-08-18 16:00:00 | 邦画
2015年:松竹+アスミック。 監督:原田眞人。 WOWOWからの録画。
毎年夏になると、特にNHK-TVなどでは先の大戦の記憶を風化させまいとのことなのか、
さまざまに戦争関連の番組が放映されます。
過去の軍国調を懺悔する類の内容が多く見られるのがちょっと気になるところですが。
そして数年前あるいはそれ以前のころに比べれば、全体に戦争関連番組の放送数は
確実に減ってきているような感じもします。
それはともかく、一昨年まえのこの映画、評判がとても良かったことを記憶しています。
最近おりよくWOWOWでの本作の放映があったので、視聴してみました。

 
天皇㊧の意により、鈴木は総理大臣を拝命。    急ぎ組閣の準備に走り回る。

実力以上に戦争の版図を拡げてしまった日本軍。大本営はそれに見合う物資や輸送力
など考慮せず、とどのつまりは余りに過酷な戦いを兵たちに強いる結果になってしまっていた。
軍神とも崇められた山本五十六長官も一式陸攻で作戦移動中に撃墜されるなど、
どの前線においても、じりじりと勢力を後退させていた。
昭和天皇はこの状況を冷静に判断。最早これ以上の損害を出すべきではないと
戦争を早期終結させるための内閣の発足を鈴木貫太郎にゆだねる。

 
同盟国ドイツは陥落寸前。日本も敗色濃い。    遂に東京空襲がはじまる。

かつては”世界に冠たる”をアピールしたナチスドイツも今は落ちぶれ、首都ベルリンに
まで侵攻を許すありさま。この混乱のなか、総統ヒトラーは愛人エヴァとともに自殺。
そんな状況のなか、連合国側は日本に早期の降伏を求めるポツダム宣言を打診してきた。
だが国体の護持(=天皇の地位保全)の保証がないという理由で日本側の多くの者が
宣言受諾を渋る。

 
ポツダム宣言への対応で会議は紛糾する。     広島に新型爆弾投下。市民に甚大な被害。

しかしそんな日本側を急きたてるかのように米国は広島、そして長崎に新型爆弾を投下。
その驚異的なまでの新型爆弾の威力はやはり戦争終結に可なりの効果があったと思える。
そうは言っても、ポツダム宣言の受諾までにはなお会議の紛糾が続いて、ニ度にわたる
天皇の聖断を仰ぐ。
ようやく全体の意見は受諾の方向に向かい、昭和天皇による国民へのスピーチが録音される。
それが8/15に『玉音放送』として全国に放送されるわけです。

 
ニ度も天皇に聖断を仰ぐ大臣たち。        国民に向かって戦争終結を語る天皇。

だが今度は一部の過激な青年将校たちが「なおも徹底抗戦」を叫んで反乱を起こす。
『玉音放送』を阻止すべく、流血も厭わぬ行動に出るが....。
可なりの観ごたえのある良い映画でした。まさに激動の時代=昭和という感じがしましたね~
阿南陸軍大臣演ずる役所広司を始め、充実した俳優陣という感じで”邦画の最高水準作”と
思いました。

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