~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

詩の時代

2016-10-16 20:23:24 | 日記

ボブ・ディランのノーベル文学賞には、世界中の人が

驚いたと思います。

詩も文学賞に入るんだと思った時、ボブ」・ディランの

受賞を「ほらね」と言っている人がいるなと、思い出した

ことがあります。

7月に田口ランディさんをお会いした秋山真人さんは、

これからは「詩の時代が来る」と言われていました。

ボブ・ディランのアカデミー賞は、まさに「詩の時代」の

到来を意味しているのかもしれません。

この一ヶ月、私も吉増剛三さんの本を読んでいます。

詩は、心の深みを言葉にするので、時代の古さを

全く感じないのです。

昭和12年の中原中也の詩

『幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました

幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして 今夜此処での一さかり

今夜此処での一さかり

サーカス小屋は高い梁 そこに一つのブランコだ

見えるともないブランコだ

頭倒さに手を垂れて 汚れ木綿の屋根のもと

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

それの近くの白い灯が 安値いリボンと息を吐き

観客様はみな鰯 喉が鳴ります牡蠣殻と

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

久し振りに読んだ中也の詩

中也の心に吹く風を、私も何か感じてる…

「詩の時代」が来るってことは、人が心を見つめる

そんな時代になって行くのでしょうか…

「人の心は深いから…」初女さんの言葉が

ぽっと浮かんで来た秋の夜です。

 

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