~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

10分間で

2010-07-31 11:57:39 | 日記
講演会の準備の間、暫らく片づけや丁寧なるお掃除は、臨時休
状態でした。
講演会が終わりふと気がつくと、小さな小さな庭は草だらけ、
家の中は溜息がでるほど散らかっていました。
大体、お料理は好きですがお掃除は苦手で片づけは、とびきり
下手ときているのです。
初女先生も片づけは苦手と聞いた時は、100万の援軍を得たりという
感じでしたが、きっと苦手のレベルが違うと思います。
主人も子供も。講演会まではと目をつぶってくれていました。
しかし、講演会が終わっても、一向に片づける気配のない私に
二人からの厳しい視線を感じるようになりました。
それでも、「えい!やるぞ!」と言う気になれず困っていました。
そんなことを、知り合いにメールしたら、「時間がないと思うと
何も出来ない。この10分間で何が出来るかと考えたらいいと、私も
友達に言われ、最近はこの10分間で動いたら、仕事がはかどり
ました。」と言う返信がきました。
成る程、ものは考えようだと思い、「10分間で!」でと、遂に
換気扇のお掃除をしました。
10分間で、出来るんだよなー。要は気持ちだったのだと、
分かってはいたけれど、背中を押された気分になりました。
10分間で何が出来るか?
毎日、勉強しなくちゃと言ってマンガを放せない受験生の
息子に伝えたい!と思うのですが、
初女先生の「さり気なく伝えるのよ。すなおさん!」と言う
お声が聞こえてきそうな気がします。
今日は、地域の夏祭り!
私の行っている障害者の作業所も参加します。
暑さに負けず、今日はテキヤのおばちゃん、じゃない
くじ屋のおばちゃんになるのです。
明日も、10分間の気持ちを忘れずに、片付けが出来ますように!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分かち合うことが…

2010-07-30 22:30:52 | 日記
ホームページの講演会のお礼を読んだスタッフの方から、メールが
届きました。
「本当によい会になりましたね。最後の歌の時は、ちょうどホールを
離れ保育室の引き上げなどをしていたので、
感動的な様子が改めて伝わってきてよかったな~と思いました!
あの日は私は何も考えず、無心にお手伝いしただけでしたが、
あの場に参加させて頂き感謝しています」
このメールを読み、ハッとさせられました。
私は、スタッフの方に始まったら出来るだけ会場に入って初女先生の
お話を聞いて下さいと言っていました。
このスタッフさんも、充分そのことは知っていました。
まだ、お子さんも小さいので、あちこちに初女先生のお話を聞きに行け
る状態ではないので、こういう時に聞いて欲しいと思っていました。
きっと、どんなにか聞きたかったかと思うのですが、ずっと自分の
担当の仕事をしていてくれたのです。
そして、最後の時も5時に出なければならない保育室を片づけてくれて
いたのです。
私は、そんなふうに働いて下さっていたスタッフさんのことを
知らずに、響き合う会場の中で胸一杯になっていました。
このスタッフさんも、どんなにか皆と同じ場にいたかったでしょうに
そんなことは一言も言わず、参加出来たことに感謝してくれて
いるのです。
自分が、どれ程周りの人に支えられていたかを改めて知りました。
どのスタッフの方も、本当に心から働いてくれていました。
講演会の会場が、イスキアになったのは来て下さった皆さんと
心を尽くしてくれていたスタッフの皆さんと、そしてすべてを
受けとめて下さった初女先生がいらしたからです。
人はひとりではない。
生きてるってことは、支え合い響き合うってこと!
この幸せを、私は全身で感じました。
そして、分かち合うことがイスキアなんだと思えたのです、
イスキアは遠くにあるものではない、
今 ここがイスキアと…





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今ここがイスキア

2010-07-29 20:59:44 | 日記
昨日、やっと講演会のお礼をホームページに書けました。
思いがいっぱいで、言葉にすることが出来なかったのです。
そうしたら、夕方に講演会に来て下さった方から、「どうしても
感想が言いたくて」とお電話を頂きました。
講演会から10日以上もたっているのに、わざわざお電話をしてきて
下さるなんて…
嬉しさと感謝で一杯になりました。
「一人で行ったのですが、お隣の方と色々お話したの」と…
会場が一つの家族のように感じたと、言って下さった方がいましたが
知らない者同士が、こんなふうに自然に言葉を交わせる空気が
流れていたんだなーと、嬉しくなりました。
まるで、森のイスキアのようです。
たくさんの人が、イスキアに行きたいと思っています。
でも、イスキアはたくさん泊れないし、ちゃぶ台も一つきりしか
ないから、来れない人の方が多いのです。
きっと、初女先生の心痛めているところかもしれません。
でも、遠くにあるのがイスキアでなく、今 ここもイスキアなんです。
分かち合いの時間、会場はイスキアになっていました。
だから、誰もが安心できるような温かい空気に包まれていたのでしょう。
だから、家族のように感じられたのでしょう。
だから、心が繋がっていたのでしょう。
きっと、イスキアにある「小さな森」のように亡くなった人も
生きてる人も、共に交りあい響きあっていたのでしょう。
今 ここがイスキア
今 ここが天国
この出会いに、感謝して…

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分かち合い

2010-07-27 21:10:57 | 日記
先日Tさんから「分かち合うっていうのは、お互いの心を
受けとめ合うことですよね。ブログが分かち合いの場になって
きましたね。良かった!」というメールを頂きました。
私の、文章は真っ直ぐでコメントが書けないと言われてきました。
名前に「直(ちょく)」が付くから仕方ないよなーと思っていました
が、7月16日の大地が書いたブログに沢山のメールやコメントを
頂きました。
息子の心をひらく瞬間を見たような気がしました。
心をひらいた時に、その思いが受けとめられたという体験は、きっと
大人になっていく、あの子にとって大切な何かを心に刻んだと
思います。
このブログが、分かち合いの場になるなんて、それは夢だけれど
でも、繋がっている何かを感じてもらえたら、いいなー
初女先生の言われる「響き合う人と出会った時がしあわせ」という
そんなしあわせを、分かち合えたらいいなー。
27日は息子の月命日、さあ、復活させなくちゃ!
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつかはいつか

2010-07-26 22:39:50 | 日記
今日も暑い日でした。
暑い日というのは、何もしなくても「今日も生きた!」という
気持ちにしてくれるので不思議です。
夕方、昼間の暑さを忘れさせるような風が吹いていました。
木々の葉は、すべてを風に任せるように揺れていました。
風に揺れる葉を見ていたら、風は見えないけれど吹いている。
風は見えないけれど、確かに感じられる。
そんなことを思っていたら、目に見えない世界の方が、大きくて
深いのかもしれないと思えてきました。
私は、息子の姿を追い求めていた時、寂しさに潰されそうになって
いました。
追い求めるのを止めた時、息子の存在を感じられるようになりました。
子どもが亡くなり、「死ぬ楽しみが出来ました。」と言っていた私が
「いつか息子に会えた時、母さん 寂しさに負けないで頑張って
来たよ」と言いたいと思い、一生懸命生きてきました。
でも、初女先生は「いつかは、いつか」と…

講演会の分かち合いで、ご主人を亡くされ小さいお子さんを抱えて
いるお母さんの質問に答えられた先生が、帰りの車の中で
「さっきの方に、大切な事を言い忘れました。
亡くなった人を思う時、その人は復活するのです」と言われていました。
先生は、亡くなった人が望んだように生きることが、その人の慰めにも
なると言われています。
いつか、あの子に会えた時にと思ってきましたが、いつかは、いつか
なんですね。
やっぱり、今なんですね。
亡くなった人も、私達も共に今を生きるってことなんですね。
今より確かな事はないのですから…
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

99歳の詩人

2010-07-25 21:54:37 | 日記
講演会に来て下さった、年老いたお母さんと娘さんの姿に、
最後まで希望をもって生きてほしいと言う、子供の願いを
感じました。
初女先生は、心の成長は最後の最後まで出来ると言われています。
 90歳で詩人になった人がいます。
現在99歳ですが、希望に満ちた言葉が優しさに包まれて、
読む人の心をそっと支えてくれます。
自分にあきらめない!人生にあきらめない!
希望のひかりは、必ず差していると、99歳のトヨさんの詩は語っています。

         くじけない

    ねえ 不幸だなんて  溜息をつかないで

    陽射しやそよ風は   えこひいきしない

    夢は  平等に見られるの

    私   辛いことが
   
    あったけれど

    生きていてよかった

    あなたもくじけずに



            「 朝はくる 」

      一人で生きていく  と 決めた時から

      強い女性になったの  

      でも 大勢の人が

      手をさしのべてくれた

      素直に甘えることも

      勇気だと わかったわ

      (私は不幸せ…)

      溜息をついている貴方


      朝はかならず  やってくる

      朝陽も   射してくる筈よ

                       柴田 トヨ
    

  

           
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親子

2010-07-24 23:43:12 | 日記
今回の講演会は、親子の方が何組もいらっしゃいました。
親子といっても、子供が親を連れてきている親子連れです。
殆んど初女先生の年齢に近いお母さんを、連れて来られてました。
今までの講演会でも、何組かはいましたが、こんなに多かったのは
珍しいかも知れません。
このことは、何を意味しているのでしょう…
お母さんに、最後まで希望をもって生きて欲しいという、子供の
思いなのでしょうか…
でも、こうして親子で講演会に来るという時間がなんだかとても、
尊いような気がしました。
初女先生を見ていると、先生の生き方が私のバイブルのように
思えます。
そして、その中で一番大切な事が、受け入れるということのように
思えます。
不登校の子供を受け入れる、大切な人の死を受け入れる、老いを
受け入れる、親の痴呆を受け入れる…
人は困難なことと、とことん向き合い受け入れられた時に、
ひらかれ成長出来るのかもしれません。
親が高齢になると、介護や痴呆という問題は避けて通れないことと
なってきます。
大変なことですが、このことは大きく心を成長させてくれることかも
しれません。
親の介護や痴呆によって、子供が成長するということは、
ちょっと視点を変えてみれば、子供の成長を願う親の子育て最終章
なのかもしれません。
お母さんを連れて来られた方が何人も、今日は来て本当によかった
ですと、わざわざお声を掛けてくださいました。
大変な日々は変わらなくても、気持ちが変われば、そこに希望が
見えてくるかもしれません。
表情を失ったお母さんの横で、明るく微笑む娘さんの顔が忘れられません。
初女先生との出会いが、この方の明日に、未来に繋がることを
祈りながら、後姿を見送りました。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「未来」が届きました

2010-07-23 22:30:39 | 日記
講演会を手伝って下さった方から、「未来」が送られてきました。
とうもろこしの「未来」です。
黄色に輝くともろこしは、何だか私に未来を運んできたようでした。
息子はとうもろこしが好きだったので、茹でてお供えしようと
ワシワシと皮をむいて、お鍋に入れた途端、思い出したのです。
初女先生のとうもろこしの茹で方を…
そうだ、皮は全部剥かず一枚残して茹でるんだったのだと…
でも、新鮮なとうもろこしは、ワシワシと全部皮をむいて茹でても
充分甘かったのです。
息子に、「貴方の好きなとうもろこしだよ。」とお供えして私も
食べました。
実家に行く用事があったので、とうもろこしを持って行き、
私は、母に偉そうに「トウモロコシを茹でる時は、皮を全部剥いては
だめよ!」なんて忠告をしてしまいました。
「わかってるよ」と母は言い、出てきたとうもろこしは薄皮と一緒に
あちこちに、とうもろこしのひげが付いていました。
何でこんなにひげがあるの?と思いましたが、実際自分でやって
みると、とうもろこしはひげに覆われその上に皮があるので薄皮を残し
ひげを取るのは、丁寧にやらないときれいには取れません。
初女先生の丁寧さを思い出しながら、ひげをとりました。
講演会の分かち合いの質問用紙に「雑を直すにはどうしたら
いいですか」という質問がありました。
沢山の質問があり、あいにくその場では読んでもらうえませんでしたが
スタッフが、自分達もそうだから先生に是非答えを聞きたいと
言いましたら先生は、うーんと言って暫らく考えていましたが
「分からないわ。」と言われました。
私は、やっぱりなーと思いました。
すべてに丁寧で、丁寧にすることが当たり前の先生にとって、
雑に何かをするなんて、考えつかないのだと思いました。
先生は、料理は生き方そのものですと言われています。
雑を直す特効薬は無さそうです。
私は、そんなことを考えながらとうもろこしのひげをとっていました。
先生を思い料理をしていると、それだけで初女先生と繋がっている
気がするんです。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日と明日

2010-07-22 23:41:28 | 日記
先週の今日、初女先生をお迎えに羽田に行ったのです。
あれから1週間、なんという速さで時が過ぎていったのでしょう。
夜道を歩いていた時、誰かに見られている気がして、顔を上げたら
お月さまでした。
講演会の前日、初女先生を囲み皆で食事をし、先生を見送った後に
見たお月さまは三日月で、金星をお供に従えていました。
それが、今日のお月さまはもう、満月に近づいているのです。
本当に、時はいっときも止まっていないのですね。
そして、刻まれる時の中を私達は生きている。
今を生きているんですね。
精一杯生きていれば、必ず気づくことがあるという
初女先生のお言葉が、今まで以上に響いてきます。

    「今日と明日と同じ日というのは嫌い。
    どんな些細なことでもいいから、
    今日と明日は違わないとダメ。
    だから今の年齢でできることを精一杯やるのです。」

                         佐藤 初女
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

17歳の君へ

2010-07-21 22:29:46 | 日記
もうすぐ、大地の誕生日ですね。
貴方が13歳の誕生日を迎えた時、お母さんもお父さんも
すごくほっとしたんです。
お兄ちゃんの年齢まで生きてくれたと…
今考えてみると、なんという親でしょうね。
7月26日で、君は18歳になります。
18歳と言えば、青春真っ盛りという感じですが母さんの思いは少し
違います。
貴方が生まれてから、お兄ちゃんと歩んだ9年間と、お兄ちゃんを
亡くしてからの年数が同じになってしまう、そんな18年なんです。
貴方が書いたブログで、この9年間の思いを初めて知りました。
私たち家族は、余りにも悲しくて3人で抱き合って泣くことも
出来なかったね。
それでも、母さんが一番二人の前で泣いていました。
食事に行っても、創がいないと泣き、初めて3人で旅行に行った時は
4人掛けの椅子の一つが空いていると、最初から泣いていました。
少しでも楽しい思いをさせようと、お父さんが頑張っていたのにね。
貴方の寂しい思いを一度も聞こうとしなかった。
自分のことで精一杯だったから…
9歳の貴方が、背負いきれないほどの悲しみと向き合い、そして
悲しみを悲しみで終わらさない道を歩き出していたことが、本当に
嬉しいです。
今、その思いを語れたことが、これからの貴方の大きな一歩になると
思います。
大地のブログを読んで、心響いたというコメントやメールをいくつも
頂きました。
貴方の思いを受け止めてくれる大人がいるんだ!ということを心に
刻んでおいて欲しい…
お兄ちゃんは、悲しみだけじゃなく、大きな贈り物と課題を私達に
置いて言ってくれたんですね。
そして、出会いを…
大地、「出あいは未来をひらく」ですよ!
貴方が、私達の子どもでいてくれたことに、感謝します。
有難う 大地!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする