~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ベルギー小日記その3

2010-11-30 18:17:39 | 日記
11月21日

5時半起床、台所に行くと初女先生が朝食を作って下さっていました。

前日も一日立ちっぱなしで、どんなにお疲れかと思うのに…

先生に作って頂いて、勿体ないね。と言いながら美味しく頂きました。

朝から、食材を買いに市場へ…

静けさの中にこの街の活気を感じました。

ブリュッセルという街は、成熟した街というのが私の印象です。

この日のメニューは、お赤飯 牛肉と高野豆腐と玉ねぎお料理

サーモンの塩焼き、前日の夜に漬けたキャベツの漬けもの。

蒸し器も無いのに、いろいろお鍋を組み合わせ美味しいお赤飯が

出来あがりました。初女先生の諦めない姿勢を見た感じが

しました。

玉ねぎの中の薄皮をむく丁寧さに、ベルギーの人も驚いていました。

先生が、お赤飯とご飯を紅白まんじゅうのようにお皿に盛りつけ

ちょっとお目出度いお料理となりました。

参加されているベルギーの人たちの熱心さに驚きました。

男性の手つきの良さに、日常の姿がうかがえ、感激してしまいました。

瞑想の座禅に参加された先生は、座ったまま眠ってしまわれたそうで

お側にいた方が、仏様の様だったと…

20日が先生の講演で、この日が先生のDVDをみんなで観ました。

通訳の方が素晴らしい方で、先生の思いがしっかり伝わっているという

感じがしました。

何人もの方が、初女先生のお料理に哲学を感じたと言ってました。

私は、何年もかかってやっと、すこーし分かってきたことを

言葉が通じなくても、彼らは感じていたのです。

初女先生がいるところは、どこでもイスキアになる!そんな気が

しました。

夜、先生に「私、足もみが出来るのでやらせて下さいますか?」と

言うと「お願いします」とのお返事が…

イスキアのスタッフが「私達がやるって言うと、先生断るのに

直さんならいいんだ」と笑っていました。

私は、初めて先生の足を自分の手に包んだ時、先生の手も働いてきた

手だけれど、足もまた働いて働いてきた足だなーと思いました。

先生は、疲れたなどという事は一言も言いませんが、足はパンパンに

はれ、足くびが回らなくなっていました。

本当にこれ以上出来ないというくらい、働かれる先生のお姿を

見せられた気がしました。

足をもんでいたら、あっという間に眠られてしまいました。

私は、イスキアのマリア様の足をもませて頂いているようでした。

すべてに感謝しないではいられない気持ちになりました。

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ベルギー小日記その2

2010-11-29 21:48:30 | 日記
11月19日

アムステルダムから電車でブリュッセルへ…

列車の旅もいいなーと思いきや、外は真っ暗で何も見えません。

気がつけば、オランダからベルギーに入っていました。

島国の日本では味わえない感覚に、ヨーロッパに来たって感じ…

ホテルは階段のみ、私達が驚いているのに、先生は顔色一つ変えず

何もおっしゃらず、階段を上って行かれる。

本当に全てを受け入れるという感じがしました。

11月20日

朝、5時半起床

朝食に、味噌汁代わりに何と具なしのインスタントラーメン

なぜか、とても美味しく感じました。

初女先生と食べるインスタントラーメンもまた良し!って感じ

お料理教室一日目は「おむすび」「にんじんのくるみあえ」

お米を研ぐ初女先生の姿に祈りを感じるのは、私だけだろうか…

くるみの薄皮を竹串で丁寧に取る、何処を取っても初女先生の

生き方が見えてくる…

参加された人たちの熱心さも、半端ではない

何とも言えない、温かい雰囲気に包まれていました。

先生の日本語のDVDを、言葉が分からないにも関わらず実に

熱心に見てくれ、日本よりも深い感想や質問が…

おむすびもにんじんのくるみ合えも、大好評!

やっぱり、おむすびは何処へ行ってもソウルフード!

こうして台所に立っていると、イスキアにいるみたい!

と、イスキアのお姉ちゃん達と笑ってしまう。

こうやってブリュッセルもイスキアになっていくのかな?

そんな気がしてきたお料理教室一日目

夕食の、テイクアウトのピザはなかなか美味しさ…

初女先生のお疲れが心配だが、先生の食欲がその心配を

遠くへ連れて行ってくれるようでした。

かくして、ベルギーでの2日目の夜は過ぎて行きました。











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ベルギー小日記その1

2010-11-28 18:50:39 | 日記
11月18日(木)

出掛ける時、主人もタクシーに乗り込み、まるで娘を一人旅させる

父親のような顔をして駅まで送ってくれました。

電車の車窓から、ずーと空を見ていたら、雲の向こうに神々しい程の

光を感じました。

神様がそして息子が確かにいると、思えました。

初女先生との出会いが蘇ってきました。

悲しむ事にも疲れ果てていた私を、すべて受けとめて下さった

初女先生…

初めての出会いも11月でした。あの時から7年、このように先生の

お伴をして外国に行くなんて、誰の計画にあったことでしょう…

初女先生にお会いすると「お世話に成ります。」と深々と頭を下げられ

ドキドキしてしまいました。

11月19日

出発を待っていた時、先生が「出て来る前に、大切な方を亡くされた

人から、私の本を読んで元気になったと手紙が来たの。

時間がなかったから、簡単にだけれど返事を出してきたの」と言われ

私の時もそうだった。先生はどんなに忙しくても、心を尽くして

おられるんだなと思いながら、「先生、きっとその方どんなに

喜ばれるか、私もそうだった…」と話しました。

飛行機の中では、先生の隣の席でした。

座席に座って飛行機が離陸するまでに、もう初女先生は熟睡して

しまい、前に座ったスチュワーデスさんが、先生を見て

もう寝ちゃったの、という身振りで、おお笑してました。

私は、日々これ以上出来ないという所まで、働かれている先生の

お姿を、まざまざと見た気がしました。

89歳の初女先生との初めての旅の始まりです。





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ただいまーです。

2010-11-27 22:01:36 | 日記
今朝、初女先生とベルギーから戻りました。

まだ、何を書いたらよいのか分からない状態です。

国を超え、民族を超えて、初女先生のいらっしゃるところが、

イスキアになることを肌で感じてきました。

言葉は通じなくても心はしっかりと繋がるんですね。

何と、ブリュッセルの先生の講演会に、逗子の講演会に来て下さった

方が参加していました。

驚きと嬉しさで先生にお話したら「みんな繋がっているんだねー」と

しみじみ言われました。

ベルギーにブリュッセルイスキアが誕生しました。

先生は「地球家族だね!」と優しく微笑まれていました。

今日、3時の飛行機で青森に帰られた初女先生

明日は、もう先生に会いたいという方をお迎えするそうです。

凄いなー初女先生って…

ベルギー報告をブログでしまーす!

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行ってきまーす

2010-11-18 10:47:39 | 日記
今日は、成田で初女先生と泊り、明日ベルギーへ向かいます。

この恵みが私だけのものでなく、広がっていくことを祈り

おむすびが、国を超えてのソウルフードでありことを

この眼で確かめてきます。

Tさんからは、ブログに書けるように書きとめとおく様に言われて

います。

帰って来たら、ブログにかけるように、感じる心を出来るだけ

透明にして、見て 感じ 気づきを頂いてきます。

どうぞ、楽しみに待っていて下さい。

27日に戻ります。

いつも有難うございまーす! 行ってきまーす!
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7年前の初女先生の手紙

2010-11-17 18:03:04 | 日記
7年前に初女先生から頂いたお便りを見ていました。

私が初めて出した手紙のお返事です。

明日からアメリカへ行くと書いてありました。

お便りの最後の、AM1:00の文字が、7年の時を経た今も

心響いています。

明日出発という忙しい中で、書いて下さった手紙。

その思いの深さを、今ひしひしと感じています。

昨日、私は先生のように夜中に荷造りをしていました。

もし、時間を売ってくれると言ったら、買いたいくらい時間がない中

荷造りしていて、先生の7年前の手紙を思い出したのです。

あの時から、私は今までとは違う自分の本当の人生を歩きだした

様な気がします。

明日、私は成田に泊り、初女先生と一緒にベルギーへ行きます。

あの手紙から7年…誰がこのようなことを計画して下さったのでしょう。

この大いなる御心の恵みに、唯々感謝です。

初女先生に、家族に、職場の人たちに、私を支えて下さっている方達

に感謝です。

国を超え、人種を超えて響き合うという場に立ち会えるという恵み。

神様のこの計らいに感謝して、この恵みを受けさせて頂こうと思い

ます。

創の「よかったね、お母さん」という声が聞こえて来るようです。



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ひこばえに励まされ

2010-11-16 23:39:02 | 日記
今日は夕方から、鎌倉に買い物に行きました。

うちは、何処へ行くのも二時間くらい見ないと、いけない郊外ですが

鎌倉だけは近いのです。210円で行けてしまうくらい近いのです。

用事を済ませ、八幡宮へ寄ってみました。

あの暴風に倒れた大いちょうのひこばえが、すごい勢いで成長

していました。

もう少ししたら、ひこばえの紅葉も楽しめそうです。

折れた老木から、こんなエネルギーに満ちた子ども達が生まれる何て

いのちを繋ぐ自然の、ひた向きなそして雄大な力に、何だか元気を

もらいました。

大イチョウの横の階段を上がり、参拝しようとすると、私の前に

若いカップルがいました。

男性が深ぶかと頭をさげ、参拝し終わった後も腰が折れそうに頭を

下げていた姿をみて、何だかこの国よさに触れたような嬉しい気持ち

になりました。

家路に着くとすぐに、ひきこもりの人の就労支援の仕事をしている

Sさんが、命日に来れなかったからと来てくれました。

彼は創が、兄のように慕っていた人です。

「何もないけど、私のうどん美味しいから食べて行って」と自画自賛

しながら出したうどんを、一滴の汁も残さずきれいに食べて

くれました。

何年たっても思い出して、足を運んで下さる、もうそれだけで

胸が一杯…感謝しかありません。

兄が欲しいと言っていたあの子が、最後まで兄のように慕っていた

彼が出した食事を、さんまの骨まできれいに食べてくれ、何だか息子

に食べてもらっているような、そんな幸せを感じていました。


   「今は こんなにうれしい

         生れてきて よかった」


   「雨あがり 虹が光る

         もう何もおそれない」  
                      晴佐久昌英

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課題は家族?

2010-11-15 21:54:53 | 日記
昨日、日曜美術館のミレーを観た方から、心響いたというメールを

頂きました。

ミレーの絵が、青森の景色に重なりました。

農村は母なる大地と共に、人々の生活があるので、どの風景を

切り取っても、包み込むような温かさを感じます。

日曜美術館ナビゲータ-である政治学者の姜尚中さんは、政権交代

する前から、政治が混乱すると思っていたので、これからは「感動」

と思っていたら、日曜美術館の仕事が来たんです。と言ってました。

これからは「感動」…

ある人が、今私達に与えられている課題は「家族」ではないかと

言っていました。

虐待で満杯状態の養護施設…

親の遺体を隠し、親が生きていたようにしていた家族…

殺人事件で増えている、家族の中での殺人…

引きこもりの長期化…

そして、今や誰もが早かれ遅かれ迎える、または只中にある介護…

こうやって考えてみると、家族の問題を家族で抱え込み解決して

いくのが、困難な時代になった気がします。

血縁の家族という枠組みを取り払って、繋がって行くことが

迫られているのではないかと、思ってしまいます。

響き合う人が繋がって行く…

例えば、初女先生に響いた人が繋がって、イスキア家族となって

それがまた繋がって、やがて地球家族となるような…

私達に与えられた「家族」という課題は、もはや個人の問題で

解決出来なくなってきています。

「家族」それが「感動」に繋がる道がきっとあるはず…

私の好きな言葉「信じて進もう!」を胸に、この課題と向き合って

行かなければ、でないとこの国は淋しい人達で溢れてしまう…

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いのちを生かす料理って

2010-11-14 10:59:13 | 日記


一昨日、主人がキャベツを買いに行き1個350円に驚いていました。

そうしたら昨日、知り合いからとれたて野菜が送られて来ました。

何だか、気持ちが通じたみたいです。

今朝は日曜日、お弁当作りがないので、ほうれん草もちゃんと

初女先生の本にあるようにゆがこうと思いました。(いつもは時間との

戦いのような朝なので)

大きなお鍋でたっぷりのお湯でゆがいたら、ほうれん草がお風呂に

入っているように、気持ちよさそうに広がり、鮮やかな緑色に

なりました。次に冷水で洗い、それから氷水につけました。

まるで、ほてった体をさますように…

イスキアではこの時、氷を使わずケーキなどに入っている

小さな保冷材を使っています。なるほどなと、思いました。

揚げ物の時は、新聞広告などをジャバラに折っておいて使って

いました。先生がどんな小さなことでも、毎日必ず気づきは在るはず

と言われますが、保冷材も広告の紙もそんな日常の気づきから生れて

きたのでしょうね。

さて、冷水につけたほうれん草を、普段ならぎゅっと絞ってしまう

のですが、初女先生はそんなことはされません。

まな板の上に、互い違いに並べ、まな板を斜めにして水が切れるのを

待つのです。

水が切れたら、包丁を押さないようにして前後に動かして切り、

ざるに上げ水を切って、最後にふきん(イスキアではタオル)に

包んで水をとるというのです。

一度も、ほうれん草を絞ってないのです。

先生のレシピ通りやって、最後のタオルまできたら、何だか沐浴

させた赤ちゃんをタオルで包んでいるような、そんな気持ちに

なりました。

ほうれん草は、鮮やかな緑から、深みのある落ち着いた緑にと

変わっていました。

でも、どこまでも瑞々しいのです。

先生は、お料理のポイントの一つに水を切るっていうことを

言われていますが、一滴も残さず水をきるのでなく、この場合

ほうれん草の潤いを残した水の切り方になっていました。

先生の調理は、あくまでも食材の立場に立った調理です。

相手の立場になって作ることが、いのちを生かすことに繋がって

いくのでしょうか…

ほうれん草のおひたしが、食卓を豊かにしてくれました。

初女先生は、一品でもいいですから、いのちを生かすお料理を作って

下さいと言われています。

いつでも、相手の身に自分を置き換えて話を聴かれる先生は、

お料理の時も、やっぱり商材の身に置き換えて、調理して

いるんですね。

だから、美味しく出来ないはずがないですよね、初女先生!

 今晩は、楽しみにしていた日曜美術館のミレーの再放送です。

ミレーにも、岩木山にも会えるんだ!

夕飯も、初女先生の心で作ろう!
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舘野 泉さん

2010-11-12 22:26:21 | 日記
今朝、バタバタしながら時間を見る為につけておいたテレビに

何と、ピアニストの舘野泉さんが出ていました。

こんなに時間がない日に、どうしてと思いながらぎりぎりまで

観ていました。

舘野泉さんは、2002年にコンサートが終わった直後に倒れられ

右手が利かなくなって、再起不能と言われたが、左手だけでピアノ

を弾くピアニストとして蘇ったのです。

私も、まだ一度だけですが舘野さんのコンサートに行ったことが

あります。

曲名も覚えてないのですが、ある曲の一音を聴いたら涙が後から

後からでてしまい、止まらなくなりました。

心の琴線に響いたというか、私の心の深い処に、舘野さんのピアノが

寄り添ってくれたのかもしれません。

あんなことは、後にも先にもあの時だけでした。

舘野さんのピアノは、左手だけとはとても思えない音色です

舘野さんは、不自由さよりもピアノが弾けることが、とにかく

嬉しかったと言われています。

舘野さんは、「脳溢血で倒れ、それまでの生活は立ち切られて

しまった。もう演奏旅行には戻れないかもしれないと思う日々は

暗かった。再び生きる喜びを見出したのは、左手の音楽との出会いに

ある。両手であれ片手であれ、演奏される音楽には何ら違いはないと

気がついたのだ」と書いています。

そこに至るまでの、舘野さんの苦しみがあったから、心に寄り添い

涙が止まらなくなる、ピアノが奏でられるのですね。

もう一度、舘野泉のピアノが聴きたい!

本当に神様は、背負いきれない重荷は背負わさないのですね。
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