~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

有難う つばめさん

2011-10-31 19:31:30 | 日記
息子の命日が終わるとすぐ、主人の父の命日がやってきます。

今年は3回忌

親子3人で福山に向かいましたが、誰も住んでいない家に

帰るのは、何とも言えない気持ちでした。

主人と子どもがお墓の掃除をし、私が家の掃除をすることに…

ドキドキしながら空き家となった、主人の実家に行くと

玄関の前に、鳥のフンが山のようにあるのです。

空き家だからって、鳥までが玄関にフンをしていくのかと

がっくりしてしまいました。

でも、なんでこんなところに?と思って上を見ると、なんと

つばめの巣があったのです。

勿論、もうつばめはいませんでしたが…

空き家になった家に、つばめさんは帰って来てくれたんだと

思ったら、鼻の奥がつーんとして涙がこぼれてしまいました。

いのちの気配がなくなり空き家となった家に、つばめが

いのちを吹きこんでくれたような気がして、胸が熱くなりました。

きれい好きだった義父が、玄関が汚れても燕のために板を

打ちつけていたなんて、私の知らないお義父さんに出会った

ような気がしました。

老後、義母と二人でつばめを待っていたのでしょうか…

住む人がいなくなっても、つばめさんは毎年やってきて

くれたんですね。

息子に、「お父さんは実家に帰って来ても、誰も迎える人が

いないんだよ。それってどんなに淋しいか、お母さんには

分かる?」と、言われてしまいました。

私は、つばめに感謝しながら、デッキブラシで玄関をきれいに

しました。

お義父さんも、つばめが来るとこうやって掃除していたの

かしら…

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命日

2011-10-27 21:13:40 | 日記
26日は、生前の息子と家族で最後に出掛けた場所

ディズニーシーに行ってきました。

入口の地球儀のところで撮った写真が、あのこの遺影になっています。

10年振りにディズニーシーの地球儀を見た時、息子の笑顔が

ダブり、気持ちをしっかり持っていたつもりでしたが、やっぱり

涙がでてしまいました。

車いすを押す手に、力を込めて気持ちを立て直し、おとぎの世界に

入って行きました。

自分でもびっくりするほど、みんなと楽しめたのですが、

家に帰ってほっとした瞬間から、涙が止まらなくなりました。

一生行くまいと決めていたところへ、命日の前日に行くように

なったということに、何か運命のようなものを感じました。

創が、10年たったから思い出の場所に来てよと言っていた

のでしょうか…

昨日は、創の命日でした。

こんなに経ったのに、お友達が何人も来てくれました。

みんな、眩しいほど大きくなって、私と話して行って

くれました。

最後の同級生が帰った時には、八時半近くになっていました。

仕事を辞めて、バイトで繋いでいる子が、「今、自分が

こうなると、ふっと山ちゃんはどんな仕事に就いて

いただろうと思う」と言っていました。

「そうねー」と言ったまま、言葉が出てきませんでした。

何かあった時に、こんなふうに創を思い出してくれるんだ…

私が、こんなに経っても覚えていてくれるのね。

と言ったら、「山ちゃんのことは絶対にわすれない。

10月はもちろん、毎月27日に私は必ず山ちゃんを

思い出します」と言ってくれた女の子

昨日の命日には来れなくてと、仕事着で寄ってくれた子は

今日、オレの名刺が出来たんです。ちょっとヘボいけど

と言って、私に名刺をくれました。

その名刺を祭壇にお供えしました。

創がみんなの中で、生きているんだなーと、嬉しいのに

やっぱり涙がでちゃう、泣き虫母さんです…

明後日は主人の父の3回忌

そして来月5日は主人の母の命日

大切な人を何人も見送り、そしてそれは見守られているって

ことなんだと、やっと思えるようになってきました。

今日、息子の祭壇に向かって、「私の処に来てくれて

有難う。創のお母さんで良かった!」と言っちゃいました。

この母のつぶやき、あの子のところに届いたかしら…

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初女先生の心に届く味とは…

2011-10-25 17:27:27 | 日記
毎日、3食ご飯を作るとは、なかなか凄い事かも知れないと、

思う時があります。

時々手を抜いたり、「あーやんなっちゃうな」って思うこともあります。

そして、つくづく初女先生ってすごいなーと思うのです。

先生が、一品でいいから丁寧に心を込めて作ってねと、言われていた

のを思い出し、今朝は初女先生のお料理の本を見ながら、

ポテトサラダを作りました。

玉ねぎの層の間の薄皮をとると、書いてあるのを読んで、ベルギーで

玉ねぎを使ったお料理をした時、あちらの方が「なぜ、薄皮を取る

のか」と質問していたのを思い出しました。

薄皮をとった玉ねぎは、尖ったような味の強さがなくなり、

じゃがいもと、とても馴染んで美味しいポテトサラダになりました。

そうなんだ、このひと手間が美味しさに繋がるんだと、料理する

姿勢が正されたような気がしました。

今日は、夕方に命日には来れないけどと、息子の同級生の女の子が

来てくれると言うので、私が初めてイスキアに行った時に、先生に

教えてもらい、一緒に作った「りんごのコンポート」を作ることに

しました。

初めて先生の前で包丁を握った時、ドキドキしてりんごが同じ大きさに

切れなくて、恥ずかしかったのを今でも覚えています。

今日は、心込めて丁寧に作ろうと思いました。

10年間毎年、必ず来てくれている彼女たちに食べてもらうのですから

お料理の本の、りんごのコンポートの下には「おなかも心も満たされる

デザート」と書いてありました。

お参りに来てくれた、彼女達に出したら、「美味しい!」と言って

あっと言う間に食べてくれました。

若い人の「美味しい」がこんなに嬉しいものとは…

ひとしきり、同級生の話をしたりして、「また来まーす」と

帰っていきました。

帰った後に、りんごのコンポートをお土産に持って行って

もらえばよかったと、プチ後悔

初女先生のお料理は、心まで届く味なんですね。

作った私の心も満たされました。





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日野原先生でも…

2011-10-23 19:30:43 | 日記
今日は、再放送の「日野原重明 100歳」という番組を観ました。

日野原先生の講演は一度聴いたことがありますが、あの年齢で

ずっと立ったまま話されていたのには、本当に驚きました。

番組の中で、日野原先生の患者さんが二人旅立って行かれました。

満面の笑顔を遺して逝った女性は、その笑顔に家族が元気をもらって

いました。

この番組を作っている間に、日野原先生の奥さんの様態が急変して

救急車で運ばれ、先生が出張先から駆け付けるという場面が

ありました。

その時、日野原先生が奥さんがいなくなることが考えられない。

帰って来て、奥さんの手を握ることが出来なくなることが

想像出来ないと言ってました。

日野原先生ほどの年齢になっても、日野原先生ほど人の死を

診取って来た方でも…

最愛の人の死とは、そういうものなのかもしれません。

そして、その死と向きあい、乗り越えることがどんなに大きく

尊い事か…

親が子どもに育てられるように、遺された者は、その死によって

より深い人生を歩くことになるのですね。

それは、最愛の亡き人と共に歩く人生でもあるのですね…
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モテ期

2011-10-21 18:01:45 | 日記
先日、新聞に面白い投稿がありました。

人生にはモテ期というモテる時期が3回あるというのですが、自分には

まだ一度もそのモテ期が訪れてないということを、ユーモアを交えて

書いたものでした。

今日は「私のモテ期」という投稿が載っていました。

姉は美人で、たばこ屋の看板娘と言われましたが、自分は姉の陰で

その存在も誰も認めてくれず、(モテ期の到来はなかったとのこと)

でも、夫が他界しひ孫ができる年齢になって、モテ期が

来たというのです。

スイミングクラブで600メートル泳ぐ自分に、見知らぬ男性たちが

「すごいね」と声を掛けてくるし、「自転車に乗る?、私も

あやかりたい」と、ご婦人方には言われ、私にもついにモテ期が

来たと書いていたその方は、なんと91歳!

モテるモテないは、自分の心次第だそうです。

私も、今までモテ期にはご縁がありませんでしたが、この投稿に

励まされました。

ところで、初女先生は人生の半分以上がモテ期では…

やはり、自分の心次第なんでしょうか…
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カップラーメンの思い出

2011-10-20 22:59:23 | 日記
今日は、福祉体験で中学3年生の男子が2人、職場に来ました。

昨日が彼らの初日でしたが、私の出勤日でなかったので、

今日は初対面!

毎年、中学生が来ると、私は今どきの中学生のお弁当が

楽しみなのですが、去年の子はおかずが全て冷凍食品で、驚きました。

今年は…と思っていると、何とカップラーメンでした。

もうひとりの子は、菓子パンとスポーツドリンク。

もう、去年以上に驚いてしまいました。

でも、ふと我が家のカップラーメンの思い出が浮かび上がって

きたのです。

引っ越してきたばかりの時、子どもとバスに乗って帰って来る時

私が「今日は、すごく疲れちゃったから、夕飯カップラーメンに

しちゃおうか」と言ったのです。

(家では、めったにカップラーメンは食べさせてなかったので)

すると、創が大きな声で「わーい!カップラーメンだ!

今日のご飯はカップラーメンだー!」と大はしゃぎで何度も

言うのです。

私はもう恥ずかしくて恥ずかしくて、ひたすら早くバス停に

着かないかと、小さくなっていましたら、創はさらに上機嫌に

なって「おい大地!うちは、今日はカップラーメンだぞ!」

と言うと、今度は大地まで「わーい わーい」とはしゃぎ出し

私は益々小さくなりました。

中学生の食べている、カップ麺を見ていたら、遠い昔のこんな

思い出が立ち上がってきました。

どんな小さなことにも、思い出が刻まれているんですね。

思い出が多過ぎて、息子がいなくなった後は、その思い出が

辛くて悲しくて、思い出なんてなければどんなに楽かと、

思ったこともありますが、楽しい子だったあの子の思い出は

どんなに年月が経っても、少しも色あせず、

やっぱり楽しく、笑えちゃうのです。

そして、笑った後にちょっぴり涙なんかも出ちゃったりして…





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ボクネンさん

2011-10-19 22:54:37 | 日記
今日、Bsでたけしが一番会いたいアーティストとして、ボクネンさんを

訪ねる番組がありました。

私は、「たけしさ~ん、私はずーっと前からボクネンさんの作品が

ボクネンさんが大好きですよー」と、言いたい気持ちで番組が

始まるのを待っていました。

でも、たけしさんはやっぱり天才たけし!です。すぐにボクネンさんの

作品の神髄に触れていました。

ボクネンさんの作品は、砂を掘ってこんなものが出てきましたと

いうように、要らな版木をはらって行って出て来たのが、

ボクネン作品ではと…

そして、シャーマニズムを感じると…

ボクネンさんの作品は、私たちの目には見えないけれど、「在る」と

いう世界が描き出されいるような気がするのです。

 私は子どもを亡くしてから、あれこれ考えず直感で決断する

事の方が多くなりました。

忘れもしません、その直感の第一号がボクネンさんでした。

亡くなった息子がどこへ行ったのか追い求めていた時に、

ボクネンさんの「訪れ」という作品を見た時、あの子は

ここにいると思え、作品は完売しているのに、どうしても欲しい

と、お願いしていたのです。

息子の祭壇の上にはボクネンさんの「訪れ」が掛かっています。

ボクネンさんは、色も心を持っていると言います。

「訪れ」の作品の明るさが、あの子の明るさに重なるのは

そのせいなのでしょうか…

ちょっと息子に自慢したい気持ちです。

たけしの心に響いたアーティストの作品が、君の祭壇を

飾っているのだよと…



 
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個人情報保護法

2011-10-17 17:46:01 | 日記
虫の息で乗っていた自転車が、遂にペダルが途中で止まるようになり

恐ろしいので、新しいのに買い替えた時、私はマジックで大きく

住所と名前を書きました。

今日私の自転車を見た、読み聞かせグループの二人が、「これじゃ

個人情報保護法もないね」と笑うのです。

だって、もし取られちゃったらどうするの?と聞くと、登録番号が

あるから大丈夫だと教えてくれました。

今どき、住所や名前書いてる人いないよ。それなのに、よくも

こんなに大きく書いたものだと、呆れられました。

そういう時代になったのかと、私は何だかちょっと心にすきま風を

感じました。

先日、八百屋さんで買い物をしてたら、八百屋のおばちゃんが

あんた、あそこら辺にすんでるのかい。私も若い頃住んでたんだよ。

と言われ、おばちゃんと立ち話となりました。

病院では、「名前を呼んでもいいですか」と確認を求められます。

子供の体操着に書いてた名前も、名札もなし

これって、何だか変じゃない?

警戒心を募らせるばかりのような気がします。

この春、アパートで独り暮らしを始めた友人の子がいます。

不動産屋さんが、今は物騒だからお隣の部屋とか挨拶はしない

んです。とアドバイスしてくれたと言ってました。

随分前に、ラジオでコミュニケーションということについて

話してたのが、今でも頭に残っているのですが

近所付き合いをしようと思ったら、まず自分がお醤油でも

なんでも借りに行く

そうすると、今度は逆に貸してくれた人が借りに来る

そうやって、付き合いが深まっていくと言ってました。

その放送を聴いてから10年も経ってないけれど、

今は、そんなことをしたら、とんでもない時代に

なってしまったのだろうか、この国は…

個人情報保護法ってなに?

守られているのか、脅かされているのか分からない…

消すように言われた、自転車の住所と名前

私は消せるかな…

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眩しい笑顔

2011-10-15 22:47:50 | 日記
今日は、息子の大学祭で、初めて息子の大学へ行って来ました。

駅に着いた時、なーんにもないので、思わず笑ってしまいました。

これでは毎日旅気分

まあ、こんな遠くまでよく来ているなーと感心したり…

山に囲まれたキャンパスを見たら、ふとイスキアへ行く道の

アップルロードから見た風景を思い出しました。

こんな自然を見てるから、三浦の星空に感動したのかなーと思ったり

キャンパスで見かけた息子は、すっかり大学生の顔をしてました。

外で歌うというので、待っていたら「もうすぐ歌うから」という

メールが届き、初めて家以外で息子の歌を聴きました。

第一声にビックリ!

こんなに素直な、真っ直ぐな声をしていたんだと

親バカですが、こういう声を出せるってことは素直に育ったという

ことかしらと思ったりして、ちょっと感動しちゃいました。

先輩と歌っている姿を見て、レンタルお兄ちゃんが

欲しいよねーと言っていた小さい頃を思い出しました。

兄のように慕える先輩が出来て、息子の心の隙間が埋まったような

そんな気がしています。

お兄ちゃんが亡くなって10年

9歳だった弟は19歳になりました。

深い深い10年だったよ…

でも、お父さんも大地も私も、心から笑えるようになったよ…

見守っていてくれて

ありがとう 本当にありがとう

大地の笑顔が眩しいよ…



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初女先生の行動

2011-10-14 22:33:09 | 日記
三浦でスタッフをして下さったMさんから、メールが来ました。

お子さんのクラスが崩壊していて、お嬢さんがいじめに遭い、

Mさんも先生に腹を立て、そのことを初女さんのことを知っている

お友達話したら、返ってきた言葉が

「初女さんならどうする」「初女さんのエネルギーを思い出して」

「一人でもそういう人が教室にいれば、場がかわるんだよ」

「なにもしなくていいの、初女さんのように自分の中心にいて

そのエネルギーでいれば」「初女さんんを知っているMちゃんだから

できることあるんだよ」でした。

この言葉が大きな気づきとなり、Mさんは担任の先生と

公園の大きな木の下にビニールシートを広げ、Mさんの作った

(勿論、初女先生の)おむすびを食べ、分かち合ったのです。

先生も自信を取り戻し、Mさんがお手伝いで学校に行くと、

いじめをした子が、自分から謝ってきたそうです。

Mさんからのメールを何度も読み返し、ふと初女先生が言われた

言葉を思い出しました。

「私が動けなくなっても、動いていくのが本当なの…」

(随分前に聞いたので、正確ではないかもしれませんが)

私は、この動くということを初女先生の意思をついで、何か

大きな行動をすることだと思っていました。

でも、そうではなく「初女先生ならどうする」って問うことで

出て来る答え

初女先生のエネルギーを思い出すことで、変わる内なる

エネルギー

そしてそれらのことで生れて来ることが、初女先生の言われる

行動なんじゃないかなーと思えたのです。

初女先生と出会い(その出会いは本でも映画でもいいのです)

響いた人たちが、このことを胸にMさんのように行動できたら

その周りが変わり、そのことは響きあって伝わって行くのだと

思います。

初女先生の思いが、一人ひとり中で発酵しそして行動に

繋がっていくことを初女先生は願って、90歳になられた今も

休むことなく行動されているのだと思います。

Mさんの気づきが、私の気づきにもなりました。

これが、分かち合いなんですね。

ありがとう、Mさん!


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