~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「ゴッホ最後の手紙」

2017-11-30 22:24:40 | 日記

ゴッホ展のチケットをプレゼントしてくれた息子に

「お母さん、『ゴッホ最後の手紙』の映画すごく

良かったから絶対観に行きなよ。」と勧められ

ゴッホの絵が動くなんて邪道だな~と、思いつつ

息子の言葉に乗って観に行きました。

この映画は、世界中から選ばれた125名の画家の

手によって描かれた油絵62,450枚による

動く油絵で構成された映画です。

(日本人の画家が1人入っています)

CGが、これほど進化している今、1秒12枚の

油絵を映し制作されているのです。

実写の俳優も絵画のようで、まるでゴッホの

絵の中に入っているようです。

このような映画は観たことがありません。

ゴッホが弟テオに宛てて書いた最後の手紙には

「われわれは自分たちの絵に語らせることしか

できないのだ」と書き記してあるそうです。

この映画に携わった全ての人が、きっとこの言葉を

心に刻み、ゴッホへの愛を持って丁寧に

作られた映画だと思います。

27日にはゴッホ展に行き、ゴッホがどんなに

日本を好きだったかを知りました。

版画家の名嘉ボクネンさんが

「ゴッホがひまわりを描いているから、僕は

ひまわりは、描かなくていいんだけれど」と

言ってましたが、もしゴッホがボクネンさんの

ひまわりを観たら、絶対喜ぶと思いました。

ゴッホが大好きな私が、もっともっと

ゴッホが好きになりました。

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初女さんのもとにいかれたんだね。

2017-11-29 09:59:47 | 日記

2017年も残り後ひと月となりました。

今年は喪中はがきが少なく、ほっとしていました。

2枚来た葉書からは、長年の親の介護が

終わったのだなと、そんな思いを受け取りましたが、

昨日の届いた喪中はがきに私は、立ち直ることが

出来ないでいます。

イスキアの集いのスタッフを一緒にやっていた

Mさんが64歳で、突然逝ってしまいました。

初女さんの訃報を聞いた時、直ぐに行きましょうと

弘前で北海道から来たMさんと待ち合わせ、

飛んで行き、神々しいほどの初女さんのお姿を

目にして、「先生、よかったね、よかったね」と

悲しみの向こうにある喜びを分かち合ったMさんが

こんなに早く逝ってしまうなんて…

最後まで治るからと言われていたそうです。

イスキアの集いのスタッフ弁当の話の時に

「初女さんの集いなのにお弁当を買うなんて、

私がおむすび作る」と言って何十個という

おむすびを結び、一人きゅうり一本ね!

と言って漬け物までつけてくれました。

思い出すと、元気なMさんの顔しか

思い浮かびません。

ご主人は、四十九日が過ぎたから、初女さんと

会っていると思いますと言われていたと

人一倍頑張り屋で、いつも前向きだった

Mさんが、「直さん、私もう初女さんに

会っちゃったよ」と 言っているような気がします。

きっと、もう初女さんのお手伝いを初めているかも

しれません。

でもね、Mさん、私たちは淋しくて仕方ないよ。

いつか会えると分かっているけれ

やっぱり、さみしいよ

こんなに早く黙って逝かれてしまうなんて…



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初女さんのおむすび

2017-11-27 22:14:35 | 日記

生活クラブの「生活と自治」という冊子に、

田口ランディさんの連載が載っているので、

毎月届くと真っ先に読んでいます。

今月は何かな?と思って見ると、何と10月の

おむすび講習会のことが書いてありました。

あの日のことが蘇って来ました。

炊飯器の蓋を開ける時のドキドキまでもが、

ランディさんの文章の中から、立ち上がって

来るのです。

最後に書いてあった『初女さんが生きていらした

時は、初女さんの後をついていけばよかった。

「初女さんのようにはできないわ」と、

のん気なものだった。

今や、自分が娘たちに伝える側に立ち、

出来ないとは言えない。

「できるかどうかはは問題ではない、

やるかどうかよ」

 天から、凛とした声が、響いてくる』と、

書いてありました。

私たちって、何かやろうとするとき、

行動もしてないうちから、出来るかどうかを

考えてしまいますが、出来る出来ないは

問題ではなく、やるかどうかなんだ!

初女さんもよく言っていたもの

「行動して下さい」って…

初女さん、私ね、初女さんのおむすびを

伝えて行きたいって心から思っています。

初女さん、言っていたでしょ

美味しいおむすびが結べるようになったら

それは財産だって…

初女さんが教えてくれたおむすびを

みんなで分かち合いたいもの

美味しいは、心をひらき心を結ぶから…

初女さん、いいですか…





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初女さんの夢

2017-11-26 22:03:27 | 日記

先日、久し振りにイスキアのスタッフと電話で

話した時に、スタッフの人が「初女先生、最後は

早く逝っちゃったよね」と言われたのを聞いて

あ~みんなそう思っているんだと思いました。

年齢を聞けば誰だって「天寿を全うされた」と

思うでしょうけれど…

亡くなる4か月前にお会いした時は、弱っては

いたけれど、以前のように動けなくなった体を

考えて、新しい森のイスキアを語られたというので

私たちも希望を持って、森のイスキアの

これからを思い描いていました。

それなのに…

思い返せば、初女さんは最後まで希望を持って

前に進もうとなさっていました。

スッタフの人が「今こそ初女先生が必要ですよね」

と言われたので、私も大きく頷き

「みんな場を求めてるから、森のイスキアも

話しを聴いて下さる初女先生も必要なんですよね」

と、力を込めて言っていました。

初女さんの考えていた新しい森のイスキアは、

イスキアを訪れた人も一緒にお料理をして

みんなで食べるというものでした。

想像するだけで、どんなに楽しい豊かな時間が

森のイスキアを包むことだろうと、

わくわくします。

初女さんの夢を私たちが実現することは

出来ないのだろうかと、ふと考えてしまいます。

森のイスキアは、初女さんが20年以上かけて

育んで来た場所です。

初女さんがいなくても、初女さんの精神は

宿っているはずです。

今、『いのちをむすぶ』の最期の言葉が

私の心を揺さぶり、私の中の鐘を鳴らしています。

 『私も、もっともっと働きたいと願っています。

  人はいくつになっても航海の途上にあるの

  ですから。

  一歩でも半歩でも進み、少しでも広がって

  行きたいのです。

  もうできないと悲観するのでなく、

  希望を持って次の展開を待っています。

   2016年 まだ見ぬ海の彼方を夢見ながら

              佐藤 初女 』





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田口ランディさんが語る初女さん(NHKラジオ深夜便)

2017-11-24 19:04:32 | 日記

10月1日~3日の「いのちのエール」の集いが

繋がり、NHKラジオ深夜便に田口ランディさんが

出演し40分間、初女さんのことを語るそうです。

嬉しいです!

12月6日早朝4時から、「ランディさんが語る

初女さん」楽しみです~

あの集いに、初女さんと出会ったことのない人も

結構来て下さっていたようです。

初女さんは、今なお求められているのです。

マザー・テレサが人々の心に生き続けるように

初女さんも沢山の人の心を支え続けてくれています。

ランディさんが語る初女さん

何度も目からうろこの気づきを頂きました。

ラジオ深夜便が、今から楽しみです!

ランディさんのFacebookのお知らせに、

最新刊の執筆を初女さんが応援してくれたことも

語るとありました。

このことは、ランディさんから直接

お聴きしましたが初女さんのいのち(魂)を感じ

いのちは永遠であると、初女さんの存在を

実感しました。

早朝の神聖な空気の中で、初女さんのお話を聴く

想像しただけで、わくわくします!

みなさん、頑張って早起きして一緒に聴きましょう

  ランディさんからのお知らせ

12月6日午前4時放送の「NHKラジオ深夜便」に出演します。

「いのちのエール 初女おかあさんから娘たちへ」

(中央公論新社)をテーマにお話をします。

佐藤初女さんとの出会い、初女さんから教わったこと、

最新刊の執筆を初女さんが応援してくれたことを

40分間、語りました。

とーっても朝が早いけれど、みんな聞いてね。

 


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四季の国に生まれて

2017-11-23 23:13:53 | 日記

今日の天気って、まるで小さい子供が大泣きして

泣くだけ泣いたらスッキリした~って言う感じ

雨が、これでもかって言うくらい降って、

その後、あの雨はなんだったの?というくらい

晴れて…何だか空にも感情があるみたいで

楽しくなりました。

人間って、自然に支えられて生きているんだって

辛い時こそ思えますよね。

子どもを亡くした時、四季のある国に生まれて

本当に良かったと思いました。

冬の後には、春が来る…

どんなに寒さ厳しい冬であっても、必ず春は

巡って来る…

立ち上がる道も見えなかった時、この自然の

誠実さが苦しい私の心を支えてくれました

こういう感覚って、他の人にもあるのかな~と

思っていたら、海洋生物学者で『沈黙の春』を

書いたレイチェル・カーソンの言葉に

出会いました。

 『「夜の次に朝がきて、冬が去れば春になる

  という確かさ」のなかには、限りなく

  わたしたちをいやしてくれる何かがある』


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「光」

2017-11-22 22:42:02 | 日記

今日は、河瀨直美監督の「光」を観て来ました。

今まで観て来た河瀨監督の作品の中で、

一番好きかも~

大切なものを捨てた(失った)後にあるものは、

光…

私は、自分の命より大切だと思っていた子供を

失った時、一生暗闇の中を歩いていくのだと思って

いました。

底なし沼に落ちたと思いました。

希望の光なんて、自分には一生射してこないと

思っていました。

でも、ある時思ったのです。

自分が死んで、あの世で息子に会ったら

「母さん、あんたが死んでものすごく悲しかった

けれど、頑張って生きて来たよ」って言いたいと…

そうしたら、深い悲しみや苦しみを抱えていても

前を向いて歩いている人に会いたいと思ったのです。

その後に出会った人が、佐藤初女さんでした。

初女さんとの出会いが、私を大きく変えたのです。

初女さんの言葉を借りると、まさに「出会いは

未来をひらく」、そういう出会いとなりました。

もしかしたら、”光”って誰にでも平等に

降り注いでいるんじゃないかな…

心の窓が開かないと、見えない”光”

悲しみのどん底に居た時も、光は射していたんだ

光の向こうに息子も…

 『天国は、はるか彼方にあるものではなく

  今ここに始まっているように思えてなりません

  私にとっては、苦しみがあっても、

  ”今、ここ”が天国です。

                 佐藤 初女』

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腹が立ったら…

2017-11-20 23:11:48 | 日記

息子が、職場で腹が立つことがあったから

このまま家に帰ったら、皆に当たっちゃうと思って

歩いて帰って来たというのです。

え~どれぐらいかかったの?と聞くと

2時間かかったと…

「お腹空いた~」と言って、ぱくぱくご飯を食べて

お風呂にも入らず、寝てしまいました。

私は、息子の成長を見た気がして、ちょっと

嬉しくなりました。

初女さんは、苦しい時は手を動かすことによって

こころが落ち着きます。

疲れも消えていくのです。と言ってました。

こういう時は、頭であれこれ考えても

いい方向へはいきません。

体を使うのが一番の解決となるのです。

2時間歩いて帰って来る間に、問題が自分の中で

随分軽くなっていたようです。

途中で遭遇した、猫の交通事故の方が

ショックだったみたいです。

初女さんは、苦しい時ほど手の込んだことを

すると言ってました。

息子は、手の込んだことなど思いつかないから

歩くという方法を選んだのですが、それは

いい選択だったと、ちょっと褒めてあげたい

気分です~

 『人を傷つけるような言動には、人一倍腹が

  立ちます。

  立てて、立てて、煮えくり返るくらい。

  感情を抑えると、必ずひずみが出てしまうから

  感じたことはそのまま感じたほうがいいんです

  ただ、腹立ちをあちこちに撒くようにしないで

  自分の中だけでとことん感じることにして

  おります。

  腹が立つ裏には、きっとよくなるという信頼と

  よくなってほしいという祈りがあります。

              佐藤 初女  』




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初女さんのお米

2017-11-19 22:28:08 | 日記

昨今、美味しいご飯の炊き方がよくテレビで放映

されています。

先日、職場の友人がテレビで見た炊き方でご飯を

持って来てくれました。

水に浸して冷蔵庫で一晩おいて炊いたそうです。

普通、一晩も水に浸すと柔らかくなりすぎるの

ですが、冷蔵庫で冷やしていた為かお米が

しっかりしていていました。

美味しいけれど、何かが違う感じがしました。

何だろうと思いながら、初女さんなら何て

言うだろうと、思った時「冷蔵庫に入れられたら

お米が寒そう」という声が、私の中に

広がったのです。

そうか、初女さんはいつも食材のことを考えて

いたっけ…

お米の浸水も、真っ白になるまで浸水させず

8割のところで炊くというのが、初女さんの炊き方

それは、初女さんがお米自身の力を

信じているのです。

初女さんの信じる気持ちに応えるように

お米は立ち上がり、ふっくらと炊けるのです。

初女さんは、人に対しても「その人の中に

すでに答えはある」と、その人が自分で

立ち上がるまで、信じて待っていてくれました。

人も食材も信じてくれる人の愛に応えたいって

思うんですね。

いのちって、そういうものかもしれません。

お漬け物声が聞こえるという初女さん

そこには、お漬け物のことを思う愛が

あるのですね。

夜中に、お漬け物の「重たい」という声が

聞こえて、漬物石を軽いものにする

それが、初女さん

初女さんのご飯が、お料理が食べたいな~


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SOSだったんだね

2017-11-17 18:55:07 | 日記

新聞に『2005年、リストカットの本を書いた。

取材当時「死にたい」とネットの掲示板に

書き込んでいた少女から教わったのは

「死にたい」は「助けて」つまりSOSだと

いうことだ。

高校生だった12年前、血だらけの腕の写真を

ブログに公開した女性は今、座間の事件の

被害者に自らを重ね「人を救えるのは生身の

人間だけ」と振り返る。

「死にたい」と書けば「一人じゃないよ」と

返事が届くSNSは心の内を明かせる大事な場だ。

でも、それだけじゃ人は生き続けられない…

彼女らがSNSの外の見知らぬ「生身の人間」に

まで助けを求めたのは、死にたいからではなく

むしろ生きようともがいていたからではないか。

精いっぱいの命が奪われたことがやりきれない。』

と言う記者の言葉が載っていました。

読んでいて、やっぱり…という思いが突き上げて

来ました。

今、SNSで簡単に繋がれる時代です。

Facebookに書けば、「いいね」が来るし

ネット上の友達もどんどん増えて行く…

でも、孤独は以前よりずっと深まっています。

出会いや居場所を求めて多くの人がさまよって

います。

初女さんが、亡くなられた今でも、なぜあんなに

初女さんが求められているのかというと、それは

あの圧倒的な母性だと思うのです。

人は、「母の心」に包まれたいと求め続けて

いるから…

「死にたい」は「助けて」なんだ…

そのことを深く受け止めなくては

初女さんの「母の心」を、私に中に育てて

いかなくては…

ひとり一人の中にある

「森のイスキア」を信じて…


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