moonpool

魂のため息

アイノネ  〜エターナルサンシャイン〜

2016年12月15日 | 詩・詞
「あっ」
なにかを思い出したかのように
走り出す衝動

それはすれ違った一瞬に運命を感じる

光も影も波間に漂って
二人だけの世界

でも、世界は二人だけでは成り立たなかった

それはすれ違い始めた隙間が
余白となり
その余白が意味を持ち始め
世界となる

つまり、世間体
アダムもイブもいつまでも裸じゃ居られないのさ

決意は驚くほど簡単に第三者にゆだねられ
忘れるという事を努力する


皮肉にも思い出という確固たる一人の世界を
成立させるための部外者、あるいみ神か

思い出は抵抗する
時間という武器に
美化される鎧

それはありもしない世界を生み出し逃げ出そうとする
妄想

止まない雨が無いのなら
覚めない夢も無いのだろう

朝がくる
まぶしい朝だ、まばゆい世界だ

日常の鬱積したしがらみに
逃げ出したいときがある

「あっ」
何かを思い出したかのように
走り出す衝動

ううん、確かな行動

引かれ合うすれ違い