moonpool

魂のため息

基準値

2011年03月23日 | 詩・詞
大丈夫でしょ

ほうれん草に牛乳
果ては水にまで
放射性物質が検出された

「多少基準値を超えてはいるが
        問題はありません」

食べても害がないといっておきながら
出荷制限の矛盾

これでは不安をあおってしまうよ

その昔
広島と長崎に
原爆が落とされた

それは剥き出しの放射能
今起きている原発の非ではない

壮絶な戦火の後
その土地で食べ物は作られて
水だって飲んだはずだ

それはおそらく
今ある基準値を
大きく上回るものだったに違いない

それでも食べた、飲んだ
無論、今のように情報があったわけではないだろう
仮にあったとしても
未来の健康を気遣うよりも
今この命をつなぎとめる
そのことに終始した
それ以外にないからだ

そして被爆(あるいは被曝)したかもしれない
だけど
広島、長崎の人々がすべてが被曝したわけじゃない
当然だけど
今はそれぞれの土地で
それぞれの名産がある

過去
広島、長崎に原爆が落とされたからといって
その土地で採れたものを避けている人っているのかな?

いるかもしれない

今情報が溢れている
それにより知識も増えた
が、過敏になりすぎてる

注意することにこした事はないけど
必要以上の注意は混乱を招く

妊婦さんや
幼い子どもには心配だろう
避けられるうちは
避けたほうが気が休まる
ただ慌てず転ばないような気遣いでね

つまりそれは
今日の命を考えるほど
食料に関しては問題はないのかもしれない
現代
未来の健康を気遣う余裕がある
いいことだ

だったら
もっと深刻な問題がある

ほうれん草に牛乳
果ては水にまで
放射性物質が検出された

今回の事故、あるいは事件とも呼べる
この事象は
十年後、二十年後
あるいは人の一生では
発症しないかもしれない
それぐらいのレベルではないのだろうか

むしろ
喫煙による害や
塩分のとり過ぎなど

生活習慣病は
早い人では小学生から予備軍がいるのだから

灯台下暗しとはよく言ったものです


この詩に関して
著作権はfreeです。
みんなのお役に立つようなら
いかようにもお使いください。

ヒルルクの遺志

2011年03月22日 | 詩・詞
愛

信念の象徴として
ドクロの旗を掲げている

不可能なんてものともしない

だって
僕が万能薬になるんだから

なんだって治してやる

この世に救えないものなんてないんだから


Dr.ヒルルクに影響されて
いつか僕のこの決意の
バカにつける薬はないので
笑ってやってください


「救う」という行為に
あえてこの言葉を当て思いを込める
「医学」

だけど
僕にはその知識は乏しく
   その医術もないので

できることだけやらせてください

いつか
ピンクの雪を降らすことができるかな?

砂漠に桜を咲かすことができるかな?

今できることは
義援金ぐらいしかないけど

一日でも早く
桜が咲くことを願っています




国境なき医師団のような

ヒルルクの意志団になれたらいいな



この詩に関して
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みんなのお役に立つようなら
いかようにもお使いください。

一年

2011年03月19日 | 詩・詞
今、なにができるか

ではなく

今、なにをしているか

事態は急を要している

そのなかで

なにをすべきか

があり

そのなかの何ができるのか

そして

継続するということの

難解さ


悲しみ、苦しみを乗り越えて
この経験を積み上げて

まずはこの一年

祈りではない

確固たる決意もって

叫ぶ

超能力

2011年03月14日 | 詩・詞
助け合いましょう

詳細が少しずつ見えてくるにつれ
見たくもない情景が飛び込んでくる
その悲しみ、苦しみに
涙が滲む

わたしは無力だ

たとえば
わたしが超能力者だったら、と
そんな無意味なことを考えてしまう

もしも、未来を予見できたら
    その事を伝えることができたら

もしも、テレパシーを使うことができたら
    
もしも、津波を止めることができたら

もしも、時間を戻すことができたら
     被害をもっともっと少なく

     いや、被害をゼロにするのに


神様にだってできない事を
わたしの想像力は
軽々と追い越してしまうのに

情緒不安定に
わたしは泣いているのか
      笑っているのか

わからない

有力な情報はいつになったら
原子力発電所の詳細
詳細でなくてもいいのに
可能性のひとつでもいいのに
手遅れの詳細は不要です

ごめんなさい、
手遅れだとしてもやっぱり詳細は知りたいです

そんなものでも

試練と災害は別物です
災害は避けるもので
乗り越えるものではありません

この地震・津波を
試練というのなら
乗り越えられない人はいない
人はわりと強いものです

災害だから弱いのです
自然の一部のわたしであって
わたしの一部が自然ではないのだから

わかりきったことです


詳細が少しずつ見えてくるにつれ
見たくもない情景が飛び込んでくる
その悲しみ、苦しみに
涙が滲む

わたしは無力だ

いや、こんなわたしでも

何か
協力することができれば

何か
微力となれればいいのですが





雨恋

2011年03月04日 | 詩・春
暖かい風が吹きぬける

紫陽花の枝先に
葉のつぼみ

わずかにひらいて
空に浮かぶ雲をつかもうと
揺れている

春の雨は
なぜか恋しくて

降り続く雨に気がめいるなら
紫陽花は何色に咲くのだろう

まだ、葉が咲いたばかりというのに
夕立の向日葵の気分がした

晴れ渡った空に
春の吹雪の
桜のもうじき咲く頃の

紫陽花の表情