菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

不死身で不気味な日記 その12

2013年02月28日 00時01分14秒 | 創作捜索日記
アフレコは、映画を再度練り上げる部分。
オイラの場合、セリフは変えるし、丁寧に意味を拾っていく。
まぁ、いろんな人の助けで少しずつ精度を高める。


現場の録音も確実に良い。
だが、アフレコでこそ手に入れられる質感もある。

映画全体をひとつん形にするために、新しく生まれた物語に統一感を与えるために、より良い言葉を探す。

脚本家は、映画の最後まで付き合う必要を本当は感じているが、日本では、なかなかそうはいかない。
なので、脚本を、自分でも手を入れるしかない。

2次元から3次元化する時に、生まれるズレをもっと理解せねばなるまい。

脚本は映像として積み重なる時に、実はレンガのようになる。
脚本は平面の上に線ではなく、垂直にも伸びる線として引かれるべきだ。
映像だけでなく、音にもなるわけだから。





音楽と効果音との関係も、本当に難しい。
目の焦点のように、音楽の焦点は、映画においては、複雑な層にすることが出来るので。
そもそも映像に直接的な音声と効果音、音楽があり、間接的なそれがあるので。
その層がシンプルな場合には、焦点の作り方も方向性を絞りやすいが、レイヤーを複雑にした場合こそ音響設計の腕の見せ所になる。
優れた映画の音の層のつくり方は、複雑でありながら、それをミルフィーユのような融合をしてんのよね。





今回の映画は、今までの中でも最も要素が多い。
『くノ一忍法帖 影ノ月』も、人数も多かったし、時代劇で、アクションに忍法と要素が多かったけど、それより多いんだよね。
ホラー、魔法、アクション、コメディ、外国語、古典、CG、時制の入れ替え、サスペンス・・・。
じっくりと積み上げて、ようやく、どういう映画かわかってくるほどに。
この映画の完成形はどう見えるのだろうか?
オイラがイメージした景色と同じように見えるだろうか?













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