菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

イーサン・ハントらと運命の仕掛け鍵と人工知能高速Ⅶ。  『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

2023年07月31日 00時00分53秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2279回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 


『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

 

 

 

世界中を混乱に陥れている謎のプログラムを秘密諜報組織が追うスリラー・アクション。

 

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが不可能なミッションに挑む大人気シリーズ第7弾。
イーサンとIMFの仲間たちが挑む新たな不可能ミッションを描く二部作の前編。

毎度、トム・クルーズ自ら危険なスタントが話題になるが、今作も最初は、そのスタントだけで予告された。

 

主演は、トム・クルーズ。
共演は、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンら続投組に加え、ヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、イーサイ・モラレスらが新たに参加。またヘンリー・ツェーニーが1作目以来のシリーズ再登場。

監督は、5作目から3作連続となるクリストファー・マッカリー。

 

 

物語。

ロシアの潜水艦がある敵を補足する。

IMFのエージェントのイーサン・ハントに、新たなミッションが課される。
それは、全世界を、全人類を脅かすAI兵器が暴走し、それを制御できるものを獲得できる2つの鍵を手に入れろというものだった。
他にも、鍵を狙う者たちがいるが、鍵を一つ亭に入れている男が判明しているが、それはイーサンがIMFに所属するきっかけとなった因縁の相手だった。

キャラクター創造:ブルース・ゲラー
脚本:クリストファー・マッカリー、エリック・ジェンドレセン

 

 

出演。

トム・クルーズ (イーサン・ハント)

ヘイリー・アトウェル (グレース)
サイモン・ペッグ (ベンジー・ダン)
ヴィング・レイムス (ルーサー・スティッケル)
レベッカ・ファーガソン (イルサ・ファウスト)
ヴァネッサ・カービー (ホワイト・ウィドウ)

ポム・クレメンティエフ (パリス)
ヘンリー・ツェーニー (ユージーン・キトリッジ)
イーサイ・モラレス (ガブリエル)

マリエラ・ガリガ
シェー・ウィガム
グレッグ・ターザン・デイヴィス
チャールズ・パーネル
フレデリック・シュミット
ケイリー・エルウィズ
マーク・ゲイティス
インディラ・ヴァルマ
ロブ・ディレイニー

 

 

スタッフ。

製作:トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー
製作総指揮:デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、トミー・ゴームリー
キャスティング:ミンディ・マリン

撮影:フレイザー・タガート
プロダクションデザイン:ゲイリー・フリーマン
衣装デザイン:ジル・テイラー
編集:エディ・ハミルトン
音楽:ローン・バルフェ

 

 

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を鑑賞。
現代地球、世界中を混乱に陥れる謎のプログラムを秘密諜報組織が追うスリラー・アクション。
トム・クルーズ演じる凄腕諜報員イーサン・ハントが不可能任務に挑むシリーズ第7弾にして、二部作の前編。
毎度、トム・クルーズ自らの危険なスタントが話題になるが、今作も最初は、そのスタントだけで予告された。しかも、そのスタントはコロナ禍になり、撮影できないところを映画活動を止めないために、このスタントシーンだけを撮影することを決定したもので、まだ脚本は完成しておらず、難しいスタントを考えて行ったものだった。
もはや、イーサン・ハントであるというよりは、トム・クルーズが実は諜報員で、その実体験を映画化したかのようそう。つまり、それは、一時期のジャッキー・チェンのような状態(一時期ジャッキーはジャッキーという役名で映画をつくっていた、しかも監督も兼任で)。
実際、トム・クルーズはジャッキー・チェンへ敬意を送る発言もしている。
そして、今作は、ジャッキー・チェンがそのスタイルを尊敬し継承したバスター・キートンの主演監督作で一級品のコメディ・アクション映画でありつつ、映画としても高度な文法を用いた大傑作『キートン将軍』への濃厚な引用とオマージュがある。そのために、壊す前提で、走れる機関車を実際に建造して、撮影している。
共演は、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンらレギュラーにもきっちりピンチが訪れる。今回は駅でありつつ協力もするもはやヤング峰不二子なグレース(ヘイリー・アトウェル)、どこか人間離れしたやりすぎ悪役パリス(ポム・クレメンティエフ)がいい味を出す。
こういう作品の悪役が大事ですが、それがヘンリー・ツェーニーが1作目以来のシリーズ再登場しているのだけど、だんだん『ワイルドスピード』化してきているが、そもそも『ワイルドスピード』も『ミション・インポッシブル』化してきたという歴史もある。
最近作では、先にアクションを考えて(トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、脚本家、スタントコーディネイターら)、それを後からストーリーの方を合わせるというかつての香港映画的スタイルを採用している。監督は、5作目から3作連続となるクリストファー・マッカリー。凄腕脚本家だからこそのまとめ能力の高さがこのスタイルを成立させている。なので、『4』までは、きっちりメッセージがあったが、『5』からそれは薄めで、アクションが前面に押し出されるようになっている。(なので、今作も途中の説明のための会話シーンがそこそこ長い)
しかし、今作『7』は時代性と今作のスタイルの対決が一つのメッセージを持ち得た。それは、今作の敵の一つが情報を操る自律式AIというところ。このネタ自体は『ステルス』などけっこういろんな作品でも採用されているのだが、
ただ、どうしてもハリウッドの大作はある程度客ウケさせられるもの選びが似か寄っちゃってるのよね。ちょうど『インディー・ジョーンズと運命のダイヤル』、近作の『ワイルドスピード』ともかなり似ている要素があるのは、仕方ないところではある。(ローマのカーアクションは全く同じ場所なので、あそこに棲んでいる住人のことを考えちゃった)
新たな要素を新しい作家やスターが生み出すのを期待したい。
予告への大スタントも凄さがなんとなくしかわからないタイプのものなのよね。前の飛行機にしがみついてる方が動きはないけど、素直にすごいと思えちゃったり。それに予告とかで何度か見ちゃったし、そっちの方がすごく見えちゃったのよね(スタントが中心だからね)。で、そのシーンで見て、ちょっと笑っちゃったよね。
もちろん、それ以外に素晴らしいアクションシーンが3つほどあります。
すごいのは、何度も見たはずの列車のアクションの究極系を味わえます。『ポセイドン・アドベンチャー』の列車版という感じ。(近いのを『ダイハード4』でバンでもやってましたがスケールが違います)
あのアクションだけ何度も出も見たいと思わせるシーンをつくるってのはアクション映画はあるよね。その意気をスクリーンで見に行くという楽しみ。
これは大作でなくても出来ること。名シーンでなくても、動きの快感に繋がるシーンまで広げるとホラーやコメディ、ドラマやアートにだってある。
もはやトム・クールズの全速力走行にはそれがある。
長尺もそこまで気になりません。飽きさせないぞって送り手の意地が見えるから。
前後編の面白みも仕掛けてあって、あれ使ったアクションが後編で見られるのかよ!って期待が膨らむのです。
凄い!は笑える。
観客の息を飲む音も効果音の鍵作。

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『MISSION: IMPOSSIBLE - DEAD RECKONING - PART ONE』。
『不可能任務 - 推測航法 - 第一部』
『当てずっぽう』、『憶測』、『当て推量』。

「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味。
航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。

この映画のつくり方も指してますね。

 

2023年の作品。

 

製作国:アメリカ
上映時間:164分

配給:東和ピクチャーズ

 

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE : 作品情報 - 映画.com

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』日本版ポスターが解禁! | Fan's Voice〈ファンズボイス〉

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IMAX ポスター 映画 ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 約A3サイズ 入場者プレゼント 入場者特典 トム・クルーズ  . /【Buyee】 Buyee - Japanese Proxy Service | Buy from Japan! bot-online

Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One - Dolby

Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One Poster | PosterSpy

Mission Impossible: Dead Reckoning - Part One by diamonddead-Art on  DeviantArt

Finnkino - Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One

Rahal Nejraoui - mission impossible dead reckoning poster

Rahal Nejraoui - Mission Impossible dead reckoning part 2 poster

MISSION: IMPOSSIBLE - Dead Reckoning, Part One | PosterSpy

Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One' Posters - Facinema

Rotten Tomatoes on Twitter:

 

 

 

ネタバレ。

すべてを操れるプログラムは『ワイルドスピード9』で出てきてはいるのよね。AIじゃないけど。

 

 

 

 

 

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2 コメント

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これは、 (denkihanabi)
2023-08-03 18:01:32
すさまじく面白かったです。笑い転げながら拍手しながら「おもしれー!」って言いながら見てました。宮崎駿だよなーって思いつつジャッキー・チェンだよなーって思いつつ、トムの全く笑わないところがバスター・キートンだよなーって思って見てました。Part2が楽しみです。
TBSの「VIVANT」がなんでこんなにつまらないんだろうってくらいつまらなくて悲しくなっています。トムの爪の垢っていうか、「ボーン・アイデンティティ」の爪の垢くらい舐めて欲しい。
返信する
原点 (ひし)
2023-08-20 05:52:11
> (denkihanabi)さん

返信遅れました。
まさに映画の原点の興奮に溢れていましたね。
肉体の動きとそれを撮るカメラ。
「凄い」ってことを見せられる「凄さ」。
ただまねて、凄いふりとの差が歴然ですね。
返信する

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