菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

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どっこい生きてる死人の日記 その59 『ライフ・イズ・デッド』

2013年02月11日 00時03分12秒 | 創作捜索日記

『ライフ・イズ・デッド』の公開から、ちょうど一年。
つまり一周年記念に、撮影エピソード含め、小ネタをいろいろ書いてみようかな、と。




逝雄がもともとやっていたバンド用の曲は、歌詞も曲も違う4バージョンほど録って、「俺はチェリーボーイじゃない」を採用。
これは、原作の古泉智浩さんのブログタイトル『オレは童貞じゃねえ!!』からの引用。
おいらと荒井敦史くんと二人で、伴奏無しでフレーズからメロディを作って、歌録りを先にして、後から伴奏を入れた。



大臣役は脚本協力のいつきねこさんで、演技経験がほとんど無いので、緊張した感じを狙って起用。
ちなみに、女性キャスターは、我が義妹。



劇中AVで、茜を口説いてるスカウトマンは、山の中でカップルゾンビになっている。
彼は茜のせいで、UDV感染し、ゾンビ化したもうひとりの犠牲者。
カーネリアンの畑さん演じる女ゾンビも口説かれた素人という設定。



慰問会のシーンの撮影で、盛り上げるために原作の消子の歌「♪兄が死んだ〜」をヒガリノくんに実際に弾いて歌ってもらったが、そのあまりの脱力ぶりに、現場で大評判になる。
その好評ぶりに、もともとの案であった、ギターだけの曲への変更するのをやめるか悩んだ。



中野渡大土くん演じるエロDVDゾンビがおっかけたエロDVDは、茜が出ているDVDにも出演してる女優の作品で、面井は彼女のファンで、彼女の名前の違う時代の初期作品をネットで見つけて購入したところ、茜を発見した、という設定。
投げたエロDVDは、紙と木でダミーを作成し、木を湿らせておいて、すぐに沈むように加工。



原作の新潟県設定をあえて言葉の問題、撮影条件などを考慮して、あまり方言の印象がない山梨県に変更。
同じ米どころであることも考慮して、選択した。
なので、富士山と八ヶ岳が写っているが、あえて、ちらっとだけに留めている。



消子のハミングには彼女の裏の思いが現れている。
なので、あえて実際に現場でハミングさせて、生の状況を活かして収録している。
実は、おいらはほかの映画d女男なるべく下なbで歌ったり、楽器演奏してもらい、収録することにさせてもらっています。
『烏は鳴いているか?』というミュージシャンの増田壮太を主演に据えたときから、その方法論を実践している。
実際に演奏することで現れる微細な表情や仕草を画面に映したいから。
ミュージシャンであろうとなかろうとね。
新作でも一曲、森の中で実際に歌ってもらっています。
逝雄のビデオで撮っている告白のギターも現場で収録。
面井のビデオ撮影も、実際に川村くんがその場で撮影しており、その映像を使用しています。



指紋柄とか三重丸とか言われる逝雄が着ているターゲット柄のシャツは原作通りに、サイズ違いで2種類をオリジナルで作成。
逝雄が狙われることを予兆する意味でターゲットの柄にしている。
サイズ違いなのは、逝雄の存在感を変えるため。
最初と後半でカラ勝ち抱くなったように感じさせるためと、消子が着た時に大きく感じるように。



阿久津愼太郎くん演じる矢白は、赤星家に石を投げられるシーンでも覗きをしているのだが、暗すぎて全く見えない。
アップも撮影したが、カットしてしまったので誰も気づかない。
あそこでの歯がゆい思いが後半お救出への勇気につながるようにしてたんだが、告白の印象を強くするためにカットした。



『ライフ・イズ・デッド』にはディレクターズカット版が存在し、構成が少しだけ違い、追加シーンとして、面井が逝雄の死を悼むシーンが入っている。





あと、矢白くんは、とても複雑に消子をとても捻れた思いによって、好意を持っています。、




もう一度、観るときの楽しみにしていただけたら。














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