そうだったのかぁ

久しぶりのコードリズムのライブ！行きましたよ。
いつものメンバーがそろわず、その日は若いベーシストが入りました。
とても新鮮で心配が吹き飛びました。雅矢君かっこよかったよ！

演奏の合間のMCで話した二男の言葉が私の心に残ったので
見守ってきた私の気持ちもを書き込みました。

何しろ高校２年の時、学問か？音楽か？を選びなさいと
毎日のように先生から追及されて、両立できない彼が出した結果
音楽を取ったのです。退学届を出した帰り道、「お母さん、空はこんなにきれいだったんだね。」と
つぶやいたあの日の事は忘れません。
あと一年の我慢ができない人間が、何をやっても続くわけがないと
兄弟たちにも心配されてもドラムをやめることができなかった
３０歳まで見守ってくれと言って、メーザーハウスに通いはじめ、それからはバンド活動に専念した。
決まった会社に入れないのでスポットで働いて日銭を稼いだ。
いろんな人に出会い、助けられたおかげで今があるし
何より本人が一度も弱音を吐かなかった。いや吐かせなかったのかもしれない。

「好きで選んだ道なのだから、たとえ５００円でもドラムをたたいてもらえるまで
やめてはだめだよ！」と、私の覚悟も伝えてきた。

喜んだり騙されたり色々あったけれど、今、大好きなドラムを嬉しそうにたたく姿を見ると
これでよかったのだとしみじみ思う。

１歳のころから棒を持てばとんとんとたたき歩き、小学校では鉛筆を持てば机をたたき
何度も先生から呼び出され、隣近所にはドラムの音で苦情があってはあやまり
家の中も譜面の山で、部屋がだんだん狭くなったが、それは頑張っているしるしだと
夫と共に喜び、いい年をしてライブハウスに出入りさせていただきました。

夢は、あきらめなければかなうものだと、しみじみ思うこの頃です。
これからどんなドラムの音が聞けるのか？楽しみは続きます。