つれづれ気まぐれ由来記

大学生活のどうでもいい事や日々の制作活動を記録した自己満足ブログ。
自己満足なので更新は気まぐれです。

古美術研究日誌 奈良偏4

2006-01-02 11:38:17 | 探検野郎Aチーム
探検日誌
西暦2005年12月4日

 この日は奈良を離れる日、その前に法隆寺を見てきた。荷物を奈良駅のコインロッカーに預けて、バスに揺られて引率の先生について行く。
 
 バス停を降りると、雨はシトシト降っていた。法隆寺も教科書やテレビでしか見たことの無い幻の寺。しかしこの三日間、あちこちの神社仏閣を見てきたので。あまり感動が無い。目が慣れてしまったのと、どの寺でどの仏像を見てきたのかがわからなくなってきたせいでもある。
 
 それでも後学のため見学する。東大寺や薬師寺同様、修学旅行生が多くにぎわっていた。寺の本殿と思われる広場の中央には、あの有名な五重塔が建っていた。思ったよりも小さく、地味だった。五重塔の中には、仏像が保管されていた。それを金網越しに見ることができた。中は暗いので、懐中電灯で照らして鑑賞するほかなかった。
 
 その後、自主研修(自由行動)ということで、数人で興福寺へ行くことにした。興福寺には博物館のような建物があり、そこの展示物は教科書に載っている仏像がたくさんあった。中でも私が感動したのは、千手観音立像だった。高さ5m20cm5mmの観音様は、威圧感がありながら静かに見下ろす落ち着いた雰囲気はとてもよかった。私の不安や悩み、厄をすべて取り払ってくれそうな感じがした。

 その後、昼食をとったあと奈良駅から京都に向かった。京都駅は奈良駅に比べると人も多く、ゴチャゴチャした感じで都会的だった。ホテルにチェックインしてしばらく駅を中心にブラブラと散策した。京都駅(JR)内にあるデパートを見て回った。長いエスカレーターを上るとでかいクリスマスツリーが見えて、たくさんのカップルがそれを見ていた。そういう立場になるのはいつのことだろうか。駅の向かいの京都タワーにも行った。一階はお土産品店になっており、観光客がたくさんいて混雑していた。京都タワーは上らなかった。あまり上ろうという気がしなかった。
 
 それから、地下鉄をブラブラと歩いた。適当に歩いてそろそろ地上に出ようかと思って出たら、近鉄の駅にでた。ホテルまで結構ある。京都駅(JR)の隣にある大きな郵便局を目印に歩いた。知らない土地での一人歩きは、いくら街の中とはいえ少々不安だった。人通りの少ない道を通ると、赤く光る不思議な建物が見えた。赤提灯に照らされた神社らしきものだった。一見居酒屋のような雰囲気だが、入り口は閉まっておりどう見ても怪しい。その怪しさから私はどうも拝む気にはならなかった。また、隣には縁結びの神社があり、そこも提灯だけが点いていておどろおどろしい感じだった。おどろおどろしい分、ご利益があるかもしれないと思い拝んできた。実際彼女ができたら、お礼参りに行かなければ罰が当たるのではないかと内心びくびくしている。もし、彼女ができたら家の※火の神にお礼を頼んでみます。
 
 その後、ホテルに帰り、今日の日程を終えた。


※沖縄の家庭では、台所のガスコンロのそばに火の神を祀るという習慣(民間信仰)がある。毎月、旧暦(陰暦)の1日と15日には線香をあげて家族の安全などを祈願したりする。沖縄ではもっとも身近でポピュラーな神様。この神様を通じて伝達的なことができるらしい。年に一度、天国へ行って天帝(道教の中では一番の神様。その神様を相当てこずらせたのは孫悟空)にその家族の行動を報告する。
 


法隆寺の門。そこから直接はいることはできなかった。


五重塔。思ったよりも小さい。


京都タワー。


謎の神社。赤提灯が怪しさをかもし出している。


縁結びの神社。ここも結構怖かった。