Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

「桃の節句ス」

2009-03-03 02:38:22 | 小説
 ドンブラコと流れてきた桃の、最も敏感なところに、お爺さんはそっと舌を伸ばした。
「も、もうお爺さんたら……」
 桃は、自分の大事な部分から天然水が滴るのを確かに感じた。
「最近は婆さんとしかヤッてなかったからのぅ。おぬしのようなピーチピーチギャルとエッチができるなんて夢のようじゃ」
 お爺さんはいよいよ本気モードに入ったようで、なおも口撃の手を緩めようとしない。
「桃のクリを3年責めるぞい!」

 しかし、そんな桃源郷も刹那に終焉を迎えた。一部終始を、川の洗濯から帰ってきたお婆さんにしっかりと見られていたのである。頬を桃色に紅潮させたままに、お爺さんは必死の弁解を繰り広げた。
「えーと…これはいわゆる『すまたもももももものうち』じゃ」
 お婆さんは不敵な笑みを浮かべ、お爺さんを一瞥した。右手にはサイコロを抱えている。
「どちらが早く目的地に到着できるか、勝負だよ!」

 未だ状況を掴みきれぬお爺さんが、本当の意味での恐怖を知るのはこれからだった……。(続かない)


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