雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

為替相場はどう動く??

2024-03-07 19:10:10 | 日々これ好日

     『 為替相場はどう動く?? 』  

   米国の FRB(米連邦準備制度理事会)議長が
   焦点の金利引き下げについて
   「年内のある時点が適切になるだろう」と発言
   経済が予想通りに推移すれば との前提はあるが
   おそらく米国は 今年は金利引き下げに動きそうだ
   一周遅れのわが国は これも前提はつくとしても
   おそらく今年中に 金利引き上げに動くだろう
   円/ドル相場が 金利だけで動くわけではないが
   一億総投資家になった感さえする 今日この頃
   為替相場を いかが予想されますかな 
   各々方・・・

                ☆☆☆    

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青葉茂れる ・ 小さな小さな物語 ( 1745 )

2024-03-07 08:00:04 | 小さな小さな物語 第三十部

『 青葉茂れる 桜井の
  里のわたりの 夕まぐれ
  木(コ)の下陰に 駒とめて
  世の行く末を つくづくと
  忍ぶ鎧の 袖の上(エ)に
  散るは涙か はた露か   』
この歌は、1899 年(明治 32 年)に発表された唱歌「桜井の訣別」の一番の歌詞です。
一般に、この歌は六番までが歌われることが多いようですが、もともとは、『楠公の歌』として「桜井の訣別」「敵軍襲来」「湊川の奮戦」の三部仕立てで十五番まである大作です。
この『楠公』というのは、南北朝時代の南朝の武将楠木正成(マサシゲ・ 1294 ? - 1336 )のことです。
正成は、敗戦を覚悟しながらも、五百余騎を率いて都をたって、摂津兵庫に向かいました。その途中の西国街道の桜井の宿駅(現在の大阪府島本町)で、わが子正行(マサツラ・ ?  - 1348 )を呼び寄せて、「父は兵庫に赴いて、討ち死にする。お前は故郷に帰って、再起の時を待て」と言い聞かせます。この時、正行はまだ十一歳であったと「太平記」は切々と訴えています。

兵庫に向かった正成は、湊川において、数倍とも数十倍ともいわれる北朝・足利尊氏軍に敗れ、討ち死にします。
現在、その地には湊川神社という立派な神社が建立されていて、今なお「楠公さん」と親しみを込めて呼ばれています。
「桜井の訣別」という歌は、太平記の名場面を彷彿させるかのように歌い上げています。

実は、前回に引き続き今回も明治時代の唱歌にテーマを頂戴しましたのは、前回の「青葉の笛」から「青葉茂れる桜井の・・」の歌が連想されて、「青葉」を主題にすることにしたのですが、やはり、楠木正成について触れないわけにも行かず、少しばかり紹介させていただきました。もちろん、太平記の世界となりますと、相当本腰を入れて勉強しなくてはなりませんので、今の私には荷が重すぎます。
そこで、ようやく本題の「青葉」ですが、「青葉若葉」と並べて使われることがあるように、現代の私たちには「新緑」という言葉もありますように、本来は「緑」と表現されるものも「青」が多く使われています。

その理由は、色を現わす「緑」という言葉は、比較的新しいものだそうで、使われるようになったのは平安時代になってからのことのようです。それまでは、私たちが緑と感じる色は、青と表現されていたのです。
それまでの「緑」というのは、「みずみずしい状態」を指す言葉であったようです。「緑の黒髪」という言葉は、現在でも目にすることがありますが、「みずみずしい黒髪」を指しているのですから、納得できます。
「青葉の笛」も「青葉茂れる桜井の」も、切ない物語に繋がっていきますが、「青葉」や「新緑」といった言葉は、みずみずしさや、希望のようなものに繋がっているような気もします。
昨日今日あたりは、「春は名のみ」そのもののお天気ですが、すでに二十四節気の「啓蟄」になっていますので、桜前線が動き出すのも間もなくです。
すくみがちの身体をぼつぼつ伸ばして、今年は「青葉」をじっくりと味わいたいと考えています。

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