![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9b/99eecdab18b1f90b4608ac8e0e13289c.jpg)
←8:ブダペスト夜景散歩からの続き
2015年12月30日
今日はブダペストから、次の目的地ウィーンまでの移動日。
昼前にホテルをチェックアウトして、ケレティ駅(ブダペスト東駅)へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/19/d6f4d6972672c33e7591034d51117688.jpg)
ブダペストは今日もいい天気。青空に白亜のケレティ駅が映える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/d5/48d6f0311e082a42ce645e083852058f.jpg)
今日ウィーンまで乗車するのは、オーストリア連邦鉄道ÖBBが誇るrailjet(レイルジェット)。
ウィーン中央駅をハブに中欧から周辺の欧州各国への幅広い国際列車ネットワークを持つオーストリア連邦鉄道が、TGVやICEに並ぶ高品位な車輌を投入して新しい国際列車網の構築を目指すべく運行する次世代型の国際特急列車である。
現在、ブダペストとウィーンの間を結ぶ国際列車は原則全てrailjetとなり、日中は原則2時間ヘッドで両都市間を僅か2時間半あまりで結んで行き交っている。
かつてのオーストリア=ハンガリー二重帝国の双方の帝都同士を結ぶ大動脈ともいうべき列車だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e2/7ec5bf31308fb6442ef91f9be72fb09d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ee/0ee11392cdb21687b5674b28fa8fcca3.jpg)
重厚で大ドーム屋根に覆われ荘厳な雰囲気の漂うケレティ駅のプラットホームに身を横たえたrailjet。
帝国時代からの歴史を感じさせる駅に次世代の列車が絶妙な調和を見せる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/2e/1e0b688e17c4bc99c6a71a43a0d5123a.jpg)
今日乗車するのは、ケレティ駅を11:40に発車するrailjet64号。
本来はブダペスト始発でウィーンを経由してドイツのミュンヘンまで走る列車だが、現在はシリアからの難民・移民の大量流入問題でオーストリアとドイツ南部バイエルン地方を結ぶ鉄道路線が国境で封鎖されており、このRJ64号もオーストリア側の国境駅となるザルツブルグで運転を打ち切る措置が取られている。
まだ発車まで30分もあるが、早めに乗車して車内でくつろぐ事にしよう。
今日は奮発して、railjetの最上級クラスの座席であるビジネスクラスを予約してある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a1/99cfc2f76b547a973981fc12d48a4e6a.jpg)
これがビジネスクラスの座席。いつも手配を頼むヨーロッパ鉄道旅行専門の代理店さんが今回も気を利かせて、1人がけの座席を狙い取りして指定してくれた。
ゆったりとした総革張りのリクライニングシートが半個室風のコンパートメントブースに収まっており、誰にも気兼ねなくウィーンまでの2時間半を過ごすことが出来そうだ。…でも何となくネットカフェの椅子席みたいな雰囲気でもあるんだよな(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/a5/24e6c56978d83e86dcf67700b9a1f84f.jpg)
定刻の11:40、RJ64号は静かにケレティ駅のプラットホームから発車した。
本来は東欧方面への列車が発着していた駅から西方面のオーストリアへの出発なので、列車はブダペストの市内をぐるりと半周するように迂回して走って行く。
昨日行ったブダペスト・プラネタリウムのある公園の森を眺め、ドナウ川を鉄橋で渡るとブダペストともお別れだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/dd/f93bfe6a65ec3f1d4e9b89b18cb7b752.jpg)
railjetの車内に備えられたモニタ画面には列車の運行情報が詳しくリアルタイム表示されるので大変便利だ。
…でも、数年前に乗った時にはあった地図画面上で列車の現在位置をアイコン表示する楽しいシステムが無くなっており、画面のデザインも黒を基調にしたシンプルなものにアップデートされているようだ。全体的にスッキリしたというか簡略化され過ぎた感じがしてちょっと寂しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3b/b8e68dc258401b6816fa1fb654f71b59.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/44/55f38538b0f920db8a4907f1f4e941a2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b9/bfd5e86e7bc5d5db2c37ad84e73befba.jpg)
14:18、RJ64号は定刻通りにウィーン中央駅に到着した。
快適そのもので、少々あっけないほどのブダペストからウィーンまでの2時間半の旅だった。
ウィーン中央駅のプラットホームにはすぐに、ここから増結されるrailjetの編成が入って来た。僅かな停車時間中に、慌ただしく連結作業が始まる。
増結作業が完了し、運転士さんが機関車の窓から親指を立てて“サムズアップ”の合図を送る仕草が何ともカッコいい!
編成を増結して長大編成となったrailjet64号がザルツブルクに向かい走り去るのを見送ったら、僕もウィーンのホテルに向かう。
今日はウィーンに到着早々から忙しい。今夜の、フォルクスオーパー(ウィーン市民オペラ劇場)でのオペレッタのチケットを予約してあるのだ。
→10:ウィーンの大晦日と新年に続く
遭遇す{モスクワ革命50年}。市民は、大きな大きな旗(国旗らしき)、真ん中繰り抜き、肩に担いで、子供、大人も男性だけが、夜のブタペストの街を、そして、広場へと行進する光景が、今も記憶に新しい。各国の来賓客も、駆けつけてね。
もう1度夢が叶うなら旅したい所です。