天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

宇宙の夏、相模原の夏。JAXA相模原キャンパス特別公開2012に行こう!その1:謎の列島北上編

2012-07-31 | 旅行
そうだ、相模原キャンパス行こう!…青森経由で


今年も宇宙が熱い夏がやって来ました!
毎年恒例のJAXA相模原キャンパス特別公開2012、7月27日(金)・28日(土)開催!!

JAXA相模原キャンパス特別公開2012

もちろん、僕も今年も行って来ましたよ、相模原に!
でも、普通に出かけてきた訳ではありません。

JAXA相模原キャンパスと言えば、我らが小惑星探査機「はやぶさ」の故郷。
そして僕は以前、地球帰還を目指し苦難に満ちた旅をしていた「はやぶさ」を励ますために毎年、熊本から寝台特急「はやぶさ」に乗って相模原キャンパス特別公開へと向かっていました。
そして僕は、相模原でお会いした日本の宇宙活動の「語り部」にして「宇宙教育の父」、尊敬する的川泰宣先生
「これからも『はやぶさ』に乗って『はやぶさ』に会いに来ます!」 と誓っているのです。
(※参考記事:はやぶさに乗って宇宙研一般公開’07を見に行く 天燈茶房TENDANCAFE)

その後、寝台特急「はやぶさ」は2009年に廃止されてしまい、的川先生との約束は果たせなくなってしまいましたが、
2010年の小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還の翌年に東北新幹線の列車名として「はやぶさ」は復活。
これで的川先生との約束も再び果たせるようになったと喜んでいた矢先に発生した東日本大震災で新幹線「はやぶさ」も一時運休となり、何より東北の被災地の惨状を考えるととても物見遊山で東北新幹線に乗る気にはなれず、
昨年は新幹線「はやぶさ」への乗車は自粛しました。
そして今年、復興へ向けて立ち上がった東北を支援したいという気持ちも込めて、遂にこの計画を実現に移すことにしたのです。

「九州熊本から再び、『はやぶさ』に乗って『はやぶさ』に会いに行くぞ!
…東日本縦断して、青森経由で!!」


という訳で、JAXA相模原キャンパス特別公開のレポートに先立ち、先ずは、
異常な大回りのルートを小惑星探査機「はやぶさ」の用いた航法に擬えて
“はやぶさ新青森パワースイングバイ” と称して実行した酔狂な旅に暫しお付き合いを!
…大丈夫、必ず最後には相模原に着きますから(笑)

2012年7月26日

JAXA相模原キャンパス特別公開2012の前日、何故か僕は早朝の鹿児島中央駅前に居ました。


「どうせ新幹線『はやぶさ』に乗る為に新青森まで行くからには、
新幹線でつながった鹿児島―青森間を乗り通してみたいな」という乗り鉄心が騒いで、
自宅のある熊本県八代から前夜のうちにわざわざ南下して新幹線最南端の駅まで来てしまったのです。
どうせ酔狂なことをするからには、トコトンやらないと。

それにしても、鹿児島市内は昨夜、桜島が大爆発したらしく街中が火山灰まみれ。


月面のレゴリスのように厄介な火山灰が降り積もっています。
この暑い時期に、こりゃ大変だ… 


レゴリスから逃げるように、新幹線に乗車。
九州新幹線の鹿児島中央発上り始発列車「さくら400号」、800系。


どうせ新幹線で日本列島を乗り通すなら、極力ゆっくり行こう。
という訳で熊本駅で各駅停車の「つばめ326号」に乗り換え。
九州新幹線の終点である博多から先の新下関まで足を伸ばす変わり種の「つばめ」はN700系。


博多駅で山陽新幹線「こだま738号」に乗り換え。カッコいい500系!

…そんな感じで各駅停車の新幹線を乗り継いで、東京駅に到着する頃にはもう夕暮れ時の午後6時前。



東京駅で、東北新幹線に乗り換えます。
ここで降りて相模原に向かうのが普通の、ごく一般的な行動なんでしょうが、
そしてそのままJAXA相模原キャンパス近くのホテルに前泊してしまえば実際に随分と楽なんでしょうが…
そんなこと気にしない(笑)

開き直って迎える東北新幹線の列車は、「あっ、『はやぶさ型』だ!!」

「はやぶさ」に使用されることですっかり有名になった新型車輌E5系です。
でも、この列車は「はやぶさ」ではありません。E5系は東北新幹線の各列車に共通で使用されるのです。
この列車は「はやぶさ型車輌」で運行される「やまびこ217号」、仙台行き。


仙台で新青森行き最終列車「はやて41号」に乗り換えて、さらに新青森駅から在来線に乗り換えて、
青森駅近くのホテルにチェックインした時には既に日付が変わっていました。
これから数時間ほど仮眠して、いよいよ本当の新幹線「はやぶさ」に乗ってJAXA相模原キャンパスを目指します。

その2:パワースイングバイ!編に続く

夕立ちSL人吉、あそぼーい!

2012-07-30 | 鉄道

今日まで休暇を取っていたので、夕方に見送りに行きました、SL人吉。


でも、日中はよく晴れていたのにSL人吉の通過に合わせるかのように夕立雲が…


SL人吉に続いてやってきた、博多―人吉間で臨時運行中の観光特急「あそぼーい!92号」の通過中は
とうとう雷を伴う本降りに。
雨を避けるのに四苦八苦していたせいで、うまく構図を合わせるヒマもありませんでした。残念!

雨雲を突き抜け、宇宙へ!「こうのとり」3号機/H-IIBロケット3号機打上げレポート

2012-07-22 | 宇宙
H-IIBロケット3号機リフトオフ数時間後の種子島宇宙センター大型ロケット発射場第2射点(左側)


平成24年7月21日
日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)を搭載したH-IIBロケット3号機が種子島宇宙センターから打上げられました。
今回の打上げは夏休みの初日の土曜日、しかも種子島まで高速船で日帰りできる時間帯ということもあって、かつてない数の見学者が島を訪れ大変な賑わいとなりました。でも、あいにく天候はすぐれず…
輝く青空に真っ白なロケットロードを残しての打上げとはなりませんでしたが、ともあれ僕も日帰り弾丸ツアーで三羽目のこうのとりの見送りに行って来ました「種子島・夏のロケット2012」です。

打上げ当日の夜明け前に熊本県八代の自宅を出発して、高速道路を走って九州を南下。
途中、宮崎と鹿児島の県境付近では凄まじい豪雨となり、通行止めすら懸念されるほどでしたが何とか朝6時には鹿児島本港南埠頭の高速船ターミナルに到着。


今朝の鹿児島市内は豪雨とまではいかないものの、雨が降り続く状態。
桜島も朝陽に照らされるどころか、厚い雨雲にすっぽりと覆い隠されています。
なんだかイヤな予感…
「この天候で、本当に飛べるんだろうか。今時点ではJAXAの打上げGO/NOGO判断ではGOが出ているようだけど…」

今日の朝一番の種子島行き高速船は満席。
僕も前もってネット予約で何とかチケットを確保しましたが、発売開始からわずか数分で売り切れてしまったようです。
本当に大勢の人がロケットを見に行くんですねぇ…
高速船ターミナルの待合室も種子島行きの乗客で大賑わい。あまりの混雑ぶりに、急遽非公開の臨時便も出されていたようです。

午前7時半頃、満席の乗客全員が船内に入るのに手間取ったようで若干遅れて種子島行き高速船トッピーは出港。
僕は深夜の豪雨山越えドライブの疲れを取るために、すぐに仮眠モードに入ります。1時間半ばかりぐっすり眠って、目覚めるともう種子島・西之表港に入港。急いで下船して、港のバス停から島を南下する路線バスに乗車。


路線バスもロケット見学の乗客が殺到することを見越して、いつもの小さなバスから大型のスクールバス専用車に変更した上に台数を2台に増やして対応してくれていました。
運賃表もロケット打上げの公式見学場所「長谷展望公園」最寄りの長谷バス停までの運賃を大きく掲示して、さながらロケット見学者専用バス状態です(笑)
途中のバス停で乗り降りする地元のお客さんはびっくりしたろうなぁ…


路線バスからの車窓も、厚くたれこめた雲から雨がそぼ降る状況が続きます。
晴れていれば気持ちのいい青い海も、今日はどんより。

西之表から約1時間で、長谷バス停に到着。
ここで下車して長谷展望公園まで歩きますが、延々と見学者の自家用車が渋滞の車列となり、その横を徒歩の見学者が行列で歩く状態。
数年前の皆既日食の時も、ここまで人が多くなかったような。


公式見学場所の長谷展望公園に到着しましたが、既にこの状況。人多過ぎ です!
しかも雨が降り続いているので、傘や雨具を装着することになってますます混みあう感じ。
いつもは、ここは広々とした芝生広場にみんなで並んで立ってのんびりと打上げを見られる場所だったんですけどねぇ…

長谷展望公園で、Twitter宇宙クラスタのお友達H先生ご一家と遭遇。
先生のお子さんと「こうのとりの絵本」を読んだりして遊びながら、一緒に打上げを待ちます。もう、あと30分ほどでリフトオフです!


長谷展望公園からは大型ロケット発射場第2射点に立つH-IIBロケット3号機がこのように見えます。
太い2発クラスタロケットエンジンの第一段に個体ロケットブースターを4発束ねた日本最大最強のH-IIBロケットの雄姿です。
長谷展望公園から見るとH-IIAロケットが使用する第1射点は大型ロケット組立棟(VAB)の陰に半分隠れてしまいますが、第2射点はきれいにロケットの全景を見ることができます。

午前11時頃、よりによって打上げ間近になってから雨脚が強まって来ました。
「なんて酷い悪条件での打上げだ…」
ふと、リフトオフ6分前に悪天候で打上げが急遽中止・延期されたH-IIAロケット17号機「あかつき」「イカロス」のことが脳裏に浮かび、不安な気分に…

それでも、僕の不安をよそに打上げカウントダウンは粛々と進みます。
雨の中、ついに打上げ10秒前!9・8・7…


打上げ6秒前、観衆から「おおー!!」と歓声が上がります。
目の前に大勢の人がいたのでよく見えませんでしたが、2発のメインエンジンLE-7Aに火が入ったようです。

5・4・3・2・1…リフトオフ!


平成24年7月21日11時06分18秒(日本標準時)、
「こうのとり」3号機を載せたH-IIBロケット3号機は飛び立ちました!

…そして約10秒後、H-IIBは真っ赤な噴射炎と共に大型ロケット発射場上空に低くたれこめた雨雲に突入、視界から姿を消しました。
その直後、雲の向こうから種子島の大地を揺さぶる重低音の衝撃波が降って来ました。


ロケット雲も雨と風に溶けて瞬く間に消えていきます。
三羽目のこうのとりは荒天をものともせず、あっという間に飛び去って行きました。
今までに種子島で数々のロケット打上げを見送りましたが、最もあっけない印象の打上げだった気がしました。

打上げ後は、長谷展望公園から引き上げて帰る見学者の自家用車で道路は大渋滞。
長谷バス停までH先生にクルマで送って頂き、さてバスに乗って西之表の港に戻ろうか…と思っていたら、ここでまた別の宇宙クラスタ仲間と遭遇(今日は、島中に宇宙仲間が居るはずだからねぇ)。
一緒にレンタカーに乗せてもらい、ロケット打上げに伴う立ち入り規制が解除されたばかりの種子島宇宙センターを見に行く事に。


種子島宇宙センター内・ロケットの丘展望所から望む大型ロケット発射場。


つい数時間前まで、あの移動発射台の上にH-IIBロケット3号機がいたんですねぇ…
よく見ると、「こうのとり」3号機ミッションロゴのペイントの横がちょっと焦げてるような。H-IIBの猛烈な噴射炎に炙られたんでしょうね。


大崎射点(中型ロケット発射場)にも行ってみました。
昨夜は、ここから移動発射台に乗ったH-IIBロケットがVABから第2射点へと機体移動する様子を撮影しようという多くの人で大変な賑わいだったそうです。
夜の機体移動、見てみたかったな。

種子島宇宙センターをあちこち見て回ってから西之表の町まで送ってもらい、皆で打上げ祝いのカレーを食べてから解散。
最終の鹿児島行き高速船ロケットに乗って島を離れます。
さらば種子島。また来るよ!…そして、この次は晴れた空にロケットが飛びますように。


鹿児島本港に戻ってくると、何と空は晴れ上がりきれいな夕焼けが…
「あと半日早く晴れてよ!ったくもう!!」

鹿児島でも、今日は仕事の都合で惜しくも種子島に行けなかったという宇宙クラスタ仲間のmatteruyk氏に出迎えられ、一緒に祝杯を(アルコールは抜きで)上げました。
H-IIBロケット3号機の打上げの成功おめでとう、カンパ~イ!!
このまま無事に国際宇宙ステーションに辿り着けよ、「こうのとり」3号機!!


H-IIBロケット3号機による
宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ結果について

(JAXAプレスリリース 平成24年7月21日)

H-IIBロケット3号機 第2段制御落下実験の結果について
(JAXAプレスリリース 平成24年7月21日)

…さて、H-IIBロケット3号機の打上げ成功で華々しく始まった今年の宇宙の夏ですが、
僕は今週水曜日の夜から今度は“例大祭” ことJAXA相模原キャンパス特別公開2012に参戦すべく出発します。
以前に的川先生と約束していた「はやぶさに乗ってはやぶさの聖地に行く」 を数年ぶりに果たす為に、熊本から鹿児島・青森経由で相模原を目指しますよ。
今年も、熱い夏になりそうだ…

夏のロケット2012 ~H-IIBロケット3号機による「こうのとり」3号機、まもなく打上げ

2012-07-19 | 宇宙
HTV3ミッションロゴ:提供 JAXA


H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ時刻について
(平成24年7月19日 JAXAプレスリリース)

夏休みが始まったばかりの種子島の夏空に飛び立つ、三羽目のこうのとり。
今日、詳細な打上げ時刻が決定・発表されました。
平成24年7月21日(土)11時06分18秒(日本標準時)、
日本最大最強のロケットH-IIB3号機が、真夏の島の海岸を震わせてリフトオフ!
こうのとり、三度目の宇宙へ…!

僕も、こうのとりを見送るべく種子島に向かいます。
明日の深夜に熊本県の自宅をクルマで出発、鹿児島港から始発の高速船に乗り継ぎ、今回も日帰り弾丸ツアーで種子島行きです。

当日の現地の状況は極力Twitterでつぶやきますが、
無事に打上がったら今回も帰宅後にレポートを書きますのでお楽しみに。

宵宵山

2012-07-15 | mogmog日記
夏の京都は祇園祭。

今日は宵宵山です。
今年も京都在住の天燈茶房京都支部特派員(僕の妹とその旦那w)が暑い中出かけて取材してきてくれました。
これは船鉾です。

…僕も今年こそ祇園祭に行きたかったんですが、
今月は「こうのとり3号」の打ち上げやJAXA相模原キャンパスの特別公開と宇宙イベントが続くので、結局行けそうにありません。残念!
せめて写真で、夏の京都を楽しもうと思います。

新しいデジカメでSL人吉、初撮り!

2012-07-15 | 鉄道

今日はとてもよく晴れたいい天気。
なので先日購入したデジカメ、CASIOのEXILIM EX-ZR100の初撮りに行きました。
(購入してからもう2週間以上経つけど、なんだかんだと忙しくてまだ本格的に撮ったことがなかったんです)

いつもの場所でいつものように、SL人吉を撮影してみましたが…
作品の出来はともかく、使いやすいです!
やっぱり新しい機械は進化してるなぁ。今後、どんどん使って慣れていかないとね。

さて今日はこの後、午前11時40分に
星出彰彦宇宙飛行士がソユーズ宇宙船に乗ってバイコヌール宇宙基地から宇宙に旅立ちます!
僕も今からインターネットのライブ中継を見て、星出さんを見送るつもりです。
そして今週末7月21日には、星出さんの後を追って種子島から宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機を載せたH-IIBロケット3号機がリフトオフ!
僕も種子島に行きます、新しいデジカメを持って!

桜島フェリーで、うどんを食べる

2012-07-14 | 食べる
鹿児島のシンボル、桜島と鹿児島市街地とを隔てる錦江湾を渡る桜島フェリー
“渡し賃”はわずか150円で、運航時間は15分ほど。24時間営業で運航されており、鹿児島市民の生活の足として親しまれています。
船上からは雄大な桜島の姿が眺められるとあって、観光客にも人気の鹿児島名物となっています。

そんな桜島フェリーのもう一つの名物が、船内で食べるうどん!
フェリーの中に、立ち食いうどん屋さんがあるのです。



街の中のうどん屋さんと変わらない、立派なつくりの店内です。


メニューはシンプル。
立ち食いにしてはちょっと強気の価格設定かも(笑)

この桜島フェリーのうどん、なぜか利用者に絶大な人気があります。
港を出る前から、うどん屋さんの店先には長蛇の行列ができてしまう程なんです。
乗船したらまっ先にうどんを食べるというのが、通な鹿児島人の行動なんだとか。
何しろ乗船時間も15分しかありませんからね、大急ぎで列に並んで注文して食べてしまわないと!


という訳で、僕も鹿児島港から乗り込んだらすぐに行列に並んで食べてみました。
うどんが名物なのでほとんどの人はうどんを選ぶのですが、敢えてそばを頼んでみましたよ。
一番高額な「天ぷらそば」550円也。


桜島からの帰りの船内で、今度は一番リーズナブルな「かけうどん」を食べました。
そう、うどんとそばの両方を食べ比べてみたかったんです(笑)

帰りの船では、お店のインテリアがちょっと違っていました。
船によって個性があるようです。


味の方は…正直、これといった特徴もない普通のそばとうどんでした。
でも、フェリーの船内で桜島と錦江湾を見ながら大急ぎで食べると、どうしてだかとても美味しく感じるんですよね。
不思議だ!






鹿児島市の繁華街に戻ってきたら、天文館にある有名店「むじゃき」で名物のかき氷“白くま”を食べましょう。
ちなみに「むじゃき」の本店って甘味処ではなくて中華料理店だったりするんですよね。

フェリーのうどんと、中華料理店のかき氷。
ちょっと意外な場所に美味しい物がある鹿児島の食べ歩きでした。

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その30:ただいま

2012-07-14 | 旅行
Nankai Electric Railway/rapi:t


その29:日本への空の旅からの続き

関西空港では関西在住の宇宙クラスタ某氏のサプライズな出迎えを受けたりして、帰国の喜びを実感。
でも、あまりのんびりしているヒマはありません。
これから九州行きの飛行機に乗り継がなければならないのですが、何とこの乗り継ぎ便は関西空港ではなく大阪伊丹空港発。
急いで伊丹まで移動開始です。



早速、南海電鉄の関西空港駅にやって来ました。
ここから乗車するのが…

空港特急「ラピート」 です!


この大胆極まりない車体デザインで関西圏ではやたらと目立ちまくってる「ラピート」、
一度乗ってみたいと思いつつ、これが初めての乗車です。実は「ラピート」に乗れるのが楽しみだったので、関空から伊丹までの移動も苦にはなりません(笑)

せっかくなので、奮発してエグゼクティブなスーパーシート に乗ってみました。
車内も外観同様、ちょっとレトロフューチャーな感じで凝ったデザインのインテリアです。



JRのグリーン車に匹敵するゆったり横3列のスーパーシート、
たった200円の追加料金で利用できるので、結構乗り得だと思います。

関西空港からたったの30分少々走ると、もう終点のなんばに到着。速い…というか、あっけない!

ぶっ飛びすぎたデザインには賛否両論あるようですが、僕は乗ってみて気に入りました、空港特急「ラピート」!
これくらい突き抜けたデザインだと、もう文句のつけようもありません。いい列車だと思います。

でも、ラピートもなんばで止まらず伊丹空港まで直通運転してくれたらもっといい列車なんだけどねぇ…
という訳で、なんばからは空港リムジンバスに乗り換えてようやく伊丹空港に到着。やっぱり疲れた(苦笑)

伊丹空港からは福岡行きのANA1677便に搭乗。



プロペラ機のボンバルディアDHC-8ですが、ANAの標準塗装の青色部分が緑色に変更されている特別塗装機でした。
お昼の12:30、ANA1677便は伊丹を離陸。瀬戸内海沿いに九州を目指します。



プロペラ機なのでジェット機に比べると飛行速度はややゆっくり、
飛行高度も低めなので地上の景色がよく見えます。


僕の師匠のブラック星博士の本拠地、明石市立天文科学館がある子午線のまち・明石の上空を飛行中。
子午線は見えませんが明石海峡大橋が目印になるので、上空からでもすぐにわかります。


これは、しまなみ海道のようですね。

風光明媚な瀬戸内の眺めを堪能して、午後2時前には福岡空港に着陸。
とうとう九州に帰って来ました。

福岡空港から地下鉄でJR博多駅へ、そして九州新幹線「つばめ」号で熊本駅へ。
熊本から乗り継いだ普通列車では、先頭車の運転席後ろに立って線路の向こうを眺めます。やがて…


熊本へと戻る上りの「SL人吉」とすれ違いました!
これで旅の予定はすべて完了。

ただいま!

…太陽系を駆け巡った「はやぶさ」のように寝台特急City Night Lineや超高速列車ICEを乗り継いでドイツ国内を縦断し、
珠玉の博物館とプラネタリウムを渡り歩いた旅は、馴染み深い九州の蒸気機関車との再会で締めくくられました。
気ままに綴った旅日記も、気が付けば随分と長丁場になってしまいましたが、めでたくこれで大団円となります。
長らくお付き合い下さいましてありがとうございました!
また次の旅日記でご一緒しましょう


天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その29:日本への空の旅

2012-07-14 | 食べる

その28:さようならハンブルグからの続き

午後1時半、KLM1780便はアムステルダム・スキポール空港に到着。




ここで日本行きの便に乗り換えますが、乗り継ぎ時間はたったの1時間。この間にヨーロッパからの出国審査を済ませ、長距離便の搭乗ゲート目指してターミナルビルを横断しなくてはなりません。
日本行きの飛行機のドアも、出発時間のだいぶ前には締められてしまう可能性もあります。そしてこんな時に限って(いや、ひょっとしたらいつもなのかも知れないが…)出国審査ゲートは大混雑。
もし乗り遅れたらと思うとヒヤヒヤしましたが、何とか機内への搭乗案内が始まる直前に、目指すKLM867便の待つ搭乗ゲートにたどり着くことが出来ました。


KLM867便、ボーイング777。
ヨーロッパに来る時に成田から乗ったのと同じ機種ですが、この便は関西空港行きとなります。

14:40、KLM867便はアムステルダムから離陸。
あとはもう、飛行機に任せていれば嫌でも日本に連れ帰ってくれます。
すっかり気が楽になりました。でも、寂しさも感じる旅の終わりのひと時です。

離陸後は、水平飛行に移るとスナックサービス。

続いて機内食の夕食。



懐かしい日本食、カレーライス。
ちなみにホテルオークラ・アムステルダムが監修しているメニューだそうです。





延々と青空の下を飛び続け、シベリアを越えて日本海に出た頃、
機内食の朝食が出ます。



食事を終えると、もう日本の上空を飛んでいました。



2012年5月5日(土曜日)

日本時間の朝9時頃、KLM867便は無事に関西国際空港に着陸。
とうとう日本に帰って来ました!

でも、旅はまだ終わりません。これから自宅のある九州熊本まで国内移動が待っています。

その30:ただいまに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その28:さようならハンブルグ

2012-07-14 | 旅行
buffet/Mövenpick Hotel Hamburg


その27:給水塔のホテルからの続き

2012年5月4日(金曜日)

ドイツで最後の食事は、
Mövenpick Hotel Hamburgの朝食ビュッフェ。








ハムやチーズ類から魚、本格的な肉類とヨーグルトまで、
実に種類が豊富。しかも、どの料理も美味しい!
朝からお腹一杯頂きました。


何と、朝っぱらからシャンパンまで用意されています!
…「はやぶさ2が帰ってくるまで断酒中」だから、飲めなかったけどね(笑)
2020年過ぎたら、またここに泊まって朝酒呑むぞー!


大いに食べて満足して、給水塔のホテルをチェックアウト。


UバーンとSバーンを乗り継いで、ハンブルグ国際空港の出発ゲート階にやって来ました。
ここで今回の旅仲間たちとはお別れ。解散して、この先は日本まで僕だけの一人旅となります。
みんな、お疲れ様でした!ありがとう。また日本で会おう!!


ハンブルグ国際空港から乗る飛行機はこれ。
アムステルダム行きKLM1780便、ボーイング737。

僕の乗ったKLM1780便の離陸の様子を、
空港で別れた旅仲間のあつ志さんが展望デッキから撮影してくれていました。
(※サムネイル画像をクリックすると大きな画像が開きます)





























さようならドイツ。さようならハンブルグ。いつかまた来るよ…



KLM1780便はドイツからオランダ行きの国際線ですが、ヨーロッパ内での移動は国内線扱い。
なので機内サービスも国内線基準です。
機内食は出されず、スナックで小腹を満たしているうちにもうアムステルダムに到着。
飛行時間はわずかに1時間と、これも国内線並み。

その29:日本への空の旅に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その27:給水塔のホテル

2012-07-09 | 旅行
Mövenpick Hotel Hamburg


その26:ミニチュアワンダーランドPart4からの続き

ミニチュアワンダーランドのある赤レンガの倉庫街から港に出て、
ハンブルグ港の運河を巡るフェリーに乗ってホテルに帰ります。

ハンブルグに着いて最初に遊びに行ったフィッシュマルクトの市場が開いていた辺りを眺めながらの、
小さな船旅です。


あっ、Uボートも見えました!
ハンブルグ港内で展示公開されている、旧ソ連製の潜水艦です。

さて、今夜のホテルは…
何と、HAYABUSA - Zurück zur Erde (HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-)の上坂浩光監督も泊まられた
素敵な4つ星シティホテルを予約してあります。
(参考リンク→ハンブルグ3日目(プライベートタイム) 星居Webブログ 2012年02月02日

ドイツ最後の夜なので、奮発しましたよ~!


ホテル最寄りのSternschanze駅です。
Uバーン(地下鉄)、Sバーン(近郊電車)の両方の駅があるのですが、それぞれ駅舎が離れて建っています。
これはUバーンの駅舎。


駅からホテルへまで続く道に沿って、DB(ドイツ鉄道)の長距離幹線も通っています。
ちょうど超特急ICEが通過して行きました。




着きました、Mövenpick Hotel Hamburgです。
このホテルも、プラネタリウム・ハンブルグと同じく旧い水道の給水塔を改修した建物です。
木立の向こうに給水塔のてっぺんしか見えていませんが、雰囲気はプラネタリウム・ハンブルグそっくりです。


ウェルカムチョコレート。


お部屋もこんなに豪華。さすが4つ星ホテル。
ツインのベッドの向こうにある窓はバスルームのもので、
何故かベッドからバスルームの中が丸見えになるという大胆なインテリアです(笑)


バスルームに入ると、アヒルちゃんがお出迎え。
部屋を個別に取ったので男一人で過ごす夜も、これで寂しくありません(笑)


部屋の壁には、元給水塔の建物の断面図が描かれています。
現在いる部屋の位置も矢印で示されていて楽しいですね。
ちなみにプラネタリウム・ハンブルグと違って、
給水塔の内部は細かく区切られ客室にされているので水タンクの遺構のドーム空間等は当然存在しません。


部屋は別々に取っていたのですが、ひとつの部屋にみんなで集合。
港の近くのマーケットで買ってきたパンやチーズと、美味しそうな食材を広げて旅仲間と一緒にパーティを開きました。

みんな、本当にお疲れ様でした!乾杯!!

さよならパーティは大いに盛り上がり、ドイツ最後の夜は更けていくのでした。そしてつい、こんなくだらないことをして一人で面白がる自分…


パーティがお開きになったら、自分の部屋に戻ってお風呂に入って寝ます。
ああ、このホテルにはシャワーだけじゃなく立派なバスタブがある!
ドイツに来て以来、最初で最後の「お湯に浸かれるお風呂」だー!!


アヒルちゃんと一緒に、極楽極楽…

その28:さようならハンブルグに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その26:ミニチュアワンダーランドPart4

2012-07-08 | 博物館・美術館に行く
Knuffingen Airport


その25:ミニチュアワンダーランドPart3からの続き


ミニチュアワンダーランドの世界の、鉄道模型と並ぶもう一つの主役。
それが巨大空港“クヌッフィゲン空港”です。
ハンブルグ国際空港をそのままリアルに模型化したこの巨大空港、実際に発着案内も表示され、
世界各国のエアラインの航空機が飛来し、また飛び立ちます!


航空機の模型が精巧に作られているのはもちろん、
何とエンジン音や離着陸時の機体の飛行姿勢や角度まで各機種ごとに正確に表現されているらしい…
こだわりが凄まじすぎる!

と、ここで緊急事態が発生!
今から緊急着陸があるとのアナウンスが。

降りてきたのは…

何とスペースシャトル!(笑)
どういう訳だかケネディ宇宙センターやエドワーズ空軍基地に降りられずに、
ハンブルグに舞い降りてきたようです。




消防車に先導され、器用に自走して格納庫に入っていくスペースシャトルでした。

こちらはスペースシャトルの母国、アメリカのゾーン。



きらびやかなカジノの、ネオンの夜景。アメリカといえばやっぱりラスベガスですね。


ラスベガスの隣はケープカナベラル!
ケネディ宇宙センターもちゃんとあります。スペースシャトルはここから飛び立ってクヌッフィゲン空港に緊急着陸したんですね。

このボタンを押すと、スペースシャトルがリフトオフ!

↑実際に画像のボタンをクリックしてみて下さい


おや?
なんだ、この砂漠に墜落したアポロ宇宙船は…
ここは、まさか!?


エリア51だー!!
地下に隠された秘密の施設に、UFOやエイリアンの不気味な姿が見えます!(笑)

一方こちらは北欧の北極圏ゾーン、スウェーデンのキルナ。

ちょうど科学観測用の大気球が飛び立ったところです。
実際にキルナからは日本のJAXA宇宙科学研究所も大気球を飛ばしてましたね、そう言えば。

…ミニチュアワンダーランドには、まだまだ紹介しきれない程に広大な模型の世界が広がっています。
そして隅から隅まで、生き生きとした生活感あふれる、そしてちょっと笑える楽しい世界が表現されています。
皆さんもぜひ一度、ハンブルグのミニチュアワンダーランドを訪れてみて下さい!

さて、これで今回の旅で観るべき場所はすべて観ました。
これから何か美味しいものでも買ってから、ホテルに帰りましょう。

その27:給水塔のホテルに続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その25:ミニチュアワンダーランドPart3

2012-07-05 | 博物館・美術館に行く
その24:ミニチュアワンダーランドPart2からの続き

超リアルに作られた、ミニチュアワンダーランドの小さな世界。
鉄道模型の沿線に広がる町を歩きまわってみましょう。


夜のチョコレート工場。
まだ建屋に灯りが点いていますね。残業してチョコレートを生産中のようです。
ちなみに暗いのと小さすぎるのとで写真には上手く写せませんでしたが、
この工場では本当にチョコレートを作って出荷しています。
こっそりと隠すように設置されたボタンを押してみると、小さなチョコが出てきましたよ。


山道では、トラックからチーズ(?)が転がり落ちて大騒ぎ。

こちらでは道路の舗装工事中。

あっ、象さんもロードローラー引っ張ってる!(笑)


農村では何故か相撲大会の真っ最中!
ミニチュアワンダーランドでは今後、世界各国のゾーンを増やしていく計画だそうですが、
ぜひ日本ゾーンも作って欲しいですね!


こっちでは野外音楽フェス開催中!!
いったい何千人、いや何万人の観衆がいるのでしょうか!
ちゃんと救護所も用意されているので、ライブにエキサイトし過ぎて倒れても安心です(笑)


火事だー!
消防車が集まって放水開始、消火作業が始まりました。
もちろん、消防車は道路を自走して来ます。どうやって動かしてるんだ!?

…ひょっとして、ホントに小さい人がこの中で生活してるんじゃないだろうな!?

ミニチュアワンダーランドはまだまだ広がっています。
飛行機や、何と宇宙に関するものまでこの世界にはあるのです!

その26:ミニチュアワンダーランドPart4に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その24:ミニチュアワンダーランドPart2

2012-07-04 | 博物館・美術館に行く
Miniatur Wunderland Hamburg


その23:ミニチュアワンダーランドPart1からの続き

いよいよ、ミニチュアワンダーランドに潜入します。
赤レンガ倉庫の中へ、エレベーターで上がっていくと、大勢の人で賑わうおもちゃ屋さんのような場所に出ました。
鉄道模型やおもちゃ類が売られている店の一画にチケットカウンターがあります。
行列に並んでチケットを購入、おもちゃ屋の奥に進んでいくと…


そこには鉄道模型の一大パノラマが!


恐ろしく精巧で、そして凄まじく広大な鉄道模型レイアウトとジオラマが広がっています!


巨大な倉庫内の空間を丸々2フロア分使って、
世界各国の鉄道風景がこれでもかと言わんばかりのクオリティで表現されています。
あまりのスケールと迫力に圧倒されます!
現在、1300平米の敷地面積に世界8カ国のゾーンが作られていますが、
今後さらに2300平米・12カ国まで増やす予定だそうです。


ここはスイスのゾーン。
奥には雪山がそびえています。

そして…

ハイ、夜になりました(笑)
何と、ここでは模型の世界でもちゃんと時間が経過して定期的に日が暮れて夜になったり、
朝になって明るくなったりするのです。
それにしても、夜景まで異様にリアルだ…
夜が更けると灯りの点いている部屋も増えたり減ったりするんですよ。

そう、ここでは主役のはずの鉄道模型の列車たち以上に、
その周囲の景観と街の建築物等が実にリアルに活き活きと、そしてやたらと楽しく作りこまれているのです。

という訳で、これからミニチュアワンダーランドの小さな世界の住人になった気分で、
街や景色の中を覗いてみましょう。

その25:ミニチュアワンダーランドPart3に続く

HAYABUSA - Zuruck zur Erde ~ドイツ宇宙紀行 2012初夏~ その23:ミニチュアワンダーランドPart1

2012-07-03 | 博物館・美術館に行く
Miniatur Wunderland Hamburg


その22:再びプラネタリウム・ハンブルグからの続き


ハンブルグ滞在最後の日の昼下がり、港の運河沿いの地区にやって来ました。

ここはクラシカルな赤レンガの海運倉庫が立ち並ぶ区画ですが、
現在は再開発され、倉庫街は人気の観光スポットになっています。



そんな赤レンガ倉庫の一つに、とんでもないものが入っています。
世界最大の鉄道模型レイアウトとジオラマが展示されている
ミニチュアワンダーランド(Miniatur Wunderland Hamburg)です!

…外観は古めかしく重厚な倉庫そのものなんですが、
「とにかく凄い!」 と評判の超巨大鉄道模型ワールドなのだとか。
鉄道大好き、模型にも興味がある僕としては、これは是非見ておきたいですね。

でも、ワンダーランドに潜入する前に先ずは腹ごしらえ(笑)
まだお昼ごはん食べてなかったんだよね~

という訳で、ミニチュアワンダーランドの赤レンガ倉庫の前にあるオープンカフェに陣取ります。
例によってカリーヴルストをメインに、
港街ハンブルグらしく新鮮な魚を使ったフィッシュバーガーとノンアルコールビールをいただきま~す!

その24:ミニチュアワンダーランドPart2に続く