鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 










素敵な事が起こるものです。

日曜日にムーちゃんが我が家から森に帰って、そのまま巣箱を空にして大冒険の最中。。。
自分でもびっくりするほどの喪失感にボロボロ泣いちゃってました。
この喪失感をどうしたらよいだろうかと困っていた水曜日の朝、県の森林整備課の鳥獣保護係から電話がありました。

「むささびはどうなりました?」
「ちょうど日曜日に元気に森へ帰したところです。報告書、近々書きますね。もう、可愛すぎて居なくなって淋しくてね~」
と話すと、
「実は別のお願いなのですが。。。宇陀でムササビの赤ちゃんを保護した方がいまして、経験がある程度無いと育てられないので、東川さんにもう一度育てて頂くようにお願いできないかと思いまして…」

へ?信じられない!
昨夜、涙が止まらなくなっていたのですよ。この喪失感をどうしようかと自分でも困っていたのですよ。

私が参考にしていた本を書いた方も、何匹も、頼まれてムササビ保護をされています。
思うに、転落するムササビの多さもあるけれど、あの懐き様、可愛さは、もう一度育てたい!と思いますから、頼まれたら断れないのでしょうね^^

私は育てるつもりで息子に聞いたら、
「そりゃあ~縁やわ!」とめちゃくちゃ嬉しそうでした。

私も、舞い上がって興奮しました!
ムーちゃんより小さく、やっと目が開いた頃だとの事。
病院で保護しているようで、数日中に我が家までお持ちくださるとのことでした。

空っぽのケージを眺めて涙していたのですが、空のケージに新しい住人が現れそうです。
愛猫ろろちゃんの天下も、三日天下か^^ごめんね~ろろちゃん!またややこしい子が来るけどごめんね~って興奮して話すと、ろろちゃんも何事?お母さん酔っ払ってるの~?みたいな様子でした^^

電話があった昼にはムササビムーちゃんが巣箱に戻っていて、前回の日記のように会いに来てくれました。
嬉しい事がいっぺんに起こりました。すごいね~!


今日、県の職員の方が赤ちゃんムササビをお持ちくださいました。
まだ本当に小さいです。175g。手のひらサイズ^^
ムーは240gでしたから、それよりもずいぶん小さいです。
しっぽがまだふさふさしていないですが、ムーちゃんと違って怪我もしていないし、小さい事が幸いしたのでしょう。
まだ、状況を把握していないようで、安心してミルクを飲んでくれました^^
飲んではスヤスヤ~オネムです^^
うんちとオシッコもしてくれて、一安心!
ムーちゃんは、ウンチが出るまで、5日かかりましたから^^;

哺乳瓶であげてみましたが、スポイドの方が良いようです。
最初に保護された方が「むさお」と呼んでいたそうで、それじゃあ、二代目ムササビ君は「むさお」に決定!もちろん、男の子です^^

むさおくん、元気に大きくなってね!!

*むさおくんを診てくださったお医者さんのブログです^^
粉ミルクと哺乳瓶を頂き、ありがとうございました。
アニマート動物病院 院長の日記


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日曜日に森へ帰したあと、巣箱にも気配が無かったむささびのムーちゃんですが、
今日の昼間に神社へ行って声をかけると一瞬顔を出しました^^
帰っているやん!元気やん!
そして、夕方、ムーちゃんに会いに、息子と再び神社へ。

「ムーちゃーん!」と呼ぶと、再び巣箱から顔を出しました。
そのまま、巣から出てしばらくうろうろしていました。
餌台には手を付けていません。
お腹がすいているのでは?と粉ミルクを調整してキーウィを持って来たのですが、そのままのんびりと高い所で遊んでいるので、ああ、もういいのかな~としばらく眺めた後帰ろうと神饌所の方へ歩いて行きました。

すると、何と前方から、地面をヒョコヒョコ走ってきました♪
「ムーちゃん!おいで!」と呼ぶと、いつものように足に掴まり、あっという間に肩に止まりました。
「ムーちゃん久しぶり!」と慌ててかばんからキーウィを取り出すと、両手で持って美味しそうにぺろりと食べました^^
それから、ミルクを作って持っていくと、これも飲みました^^
でも、お腹がすいた時のような飲み方ではなく、「まあ、飲んでおこうかな~」という飲み方^^
その様子から、しっかり食物は取れている事が伺えました。

ムササビは、ほぼ草食で、葉っぱやドングリを食べます。
青いドングリでも良いようなので、もう森には食料が溢れています。
3日ほど留守の間、きっと森の中を大冒険してきたのでしょう。
で、たっぷりご飯も食べていた様子でした。

ムササビは、年に一回の繁殖期で子どもを1~2匹生みます。
この少なさは、死亡率の低さを表しています。
日本最大のげっ歯類ですから、大人になるとほぼ天敵は居ないそうです。
食料も草食で身近な葉っぱや木の実を食べるので、長生きするようです。
10年位生きるとも云われています。

しばらく拝殿の手すりにつかまったり、うろうろしていましたが、それから木に登りました。

そうすると、「あれっ!!」さっき登った木と違う場所から、ムササビがまた地面を走ってきました!

瞬間移動したの?
いえいえ。もう一匹いたのです!
間もなく、ムーちゃんともう一匹が消えた方向からムササビの鳴き交わしの声が聞こえました!

この子は、もしかして、彼女??
でも、繁殖期にはもう少しあると思われます。
では、兄弟?
そう言えば、7月の山整備の時に、昼間地面を歩くムササビを見かけました。
あの子?
http://blog.goo.ne.jp/mitoshi7/e/eddbd94a4dfd9e561015ecda606618f1

もう一つの可能性は、お母さん?
お母さんなら「息子がお世話になりまして…」とあいさつに来たのかな??

と、楽しい想像をめぐらしながら、とにもかくにも元気なムーちゃんを見られてホッとしました。

ムー!やるやん!逞しくなったね!
またお土産持って来るからね^^

さあ、木の上へお上がり!帰るね~

と言って神社を後にしました。


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22日の夜に森へ放したムーちゃんですが、この二日、巣箱にも帰らず、姿が見えず、気配もなく、少し心配していました。

でも、今日、神社に行って、「ムーちゃーん!」と呼ぶと、巣箱からひょこっと顔を出しました!
居ました!帰っていました!
この3日、どこへ行ってたの?
やんちゃなムーちゃんは、大冒険をしてきたのでしょう。

顔を出しましたが、眠いのか(昼間ですからね^^)すぐに顔を引っ込めてしまいました。

「遊び疲れて眠い~とにかく、寝る!」という心境かなあ~
餌台の食物には手を付けていなかったので、森で食料も見つけて食べてたのかな~
ホント、ホッとしました^^

神社に巣箱がありますが、どうかそっとしておいてあげてくださいね^^
落ち着いて巣の中で眠れるようにしてあげてくださいませね。
ムササビは夜行性で、昼間は寝ていますので^^

あ~ホッとしました!

もうひとつ、私にとって、ウソみたいに絶妙のタイミングで御縁を頂けそうな嬉しい事がありました^^
近々また書きますね^^




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昨日、むささびのムーちゃんを森へ帰しました。
案ずるより…で、想像以上にすんなり行きました。

友人たちと息子と私とで、巣箱を高い木に括りつけ、餌台を手作りして設置して、夕方ムーちゃんを迎えに自宅へ。
猫用バスケットに入れて、車で神社まで移動。
バスケットを開けると、早くも探索モード^^
拝殿の下へ潜り込みましたが、間もなく出てきて、息子の肩に乗って巣箱へ運ぶと、スルッと巣箱へ滑り込みました。

ああ、一安心~!とホッとして、散会して、1時間程夕食を食べて戻ると、すでに巣箱はカラでした。

辺りを探索すると居ました!巣箱の真上の木の高い梢の所に!!
「ムーちゃん!」と呼ぶ声に下を見下ろしますが、そのまま、木から木へ短い滑空をしながら飛び歩きます。
上ばかり見るのは首が辛いので、ベンチに寝転がって眺めました。

昨日まで、高くてもカーテンレールの上だったのに、地上15m以上も登っていきます。本能ってすごいですね~!
一度落ちてきましたが、下の枝につかまって何とか転落は回避^^
まあ、最後はパラシュートを持っているのですから、ムササビは強いですよね^^

鳥獣センターで過去の例を聞いたら、「2,3日は怖がって巣の中でじっとしていると思うので、餌台を作って食料を補充してください。1週間位で自由に滑空すると思います」との話でしたのに、全然違うや~ん!
やっぱりウチのムーちゃんは、好奇心旺盛の子だったんだよね?だから、赤ちゃんの時に冒険して巣から落ちて死にかけたのですものね。
しかも、神経も図太そう^^
体重が10倍もある猫のろろにも「ムーちゃんパンチ!」を繰り出すわ、ろろの背中に上からジャンプして飛び乗るし、やりたい放題でしたから^^
威嚇の足踏み鳴らしもやるしね^^
そうだろうとは思っていたけれど、あまりの大胆さに驚きました。

ベンチに寝転がって1時間以上眺めていました。
あっちへ行ったりこっちへ来たりうろうろしながら、
「うーん!たっのし~い!!!」という様子でした。
「ムーちゃん!」と私や息子が呼んでも降りてくる気配すらありません。
晴天が続く月夜の晩に放せて良かったです。

昨日まで、私の後ろを走って追いかけて、背中にジャンプして指を甘噛みして甘えていた子がですよ^^
背中を撫で撫でしたら、気持ち良さそうにうとうとリラックスしていたあの子がですよ。
膝の上でミルクを飲んで、慌て過ぎてむせ返ってくしゃみしてシャックリしていたあの子がですよ。
「ムーちゃん!起きや!」と呼ぶと、巣箱から顔を出して伸びをしてあくびをするのです。あーんと口を開けて可愛い舌をペロッと出していたあの子。。。

野生動物ってすごいなあ!と改めて感動しました。
鳥もそうですが、ムササビもある日突然、初めて巣から飛び出して、その瞬間、巣立ちをするのです。
突然未知の世界に飛び出すのです。
一旦飛び出すと、もう、そこへは帰らない。
たった一人で自分の世界を作っていくのです。

彼もまた、立派な巣立ちを果たしました。
本当に立派です。
よく育ってくれたね。本当に本当に良かった。。。

今朝も今日の夜も、様子を見に行きましたが、辺りに気配はありません。
巣箱には一度帰ったのか、木の皮が落ちていましたが、餌台の上は手を付けていませんでした。
息子と「ムーちゃ~ん!」と呼びながら探しましたが姿を見つけられませんでした。

巣箱の場所は、他のムササビの縄張りの可能性が高いので、もしかしたら追い出されたのかもしれません。あるいは、楽しい大冒険の真っ最中なのかも?
姿が見られなかったのと、巣箱に戻っていないのは気になりますが、心配しても仕方がないので、あとは、鎮守の杜の神様にお願いするだけですね。

どうか、ムーが元気で長生きしますように~!
素敵な彼女と出会って可愛い子どもが生まれますように~!

いつも学習塾の仕事が終わる夜の11時頃、生徒が帰るとムーちゃんが巣箱から顔を出していました。
それから、ミルクを飲んでオシッコして、階段を上がったり降りたり、カーテンレールに掴まったり、私や息子にジャンプして甘噛みして2時半頃までバタバタドタドタしていました。
そんな生活が5カ月、やっぱり喪失感は大きいなあ~。
淋しいなあ~

可愛かったなあ。本当に愛らしい子でした。
昨日はずっとムーの動画を見ていました。
あんなに小さかったんだよね。寒さに震えていたんだよね。なんて、息子と話しながら。。。

キミに会えて良かった。キミに会えて幸せだよ。
こんな幸せな5カ月を過ごせた事を忘れないからね。

いつまでも元気でね!

*巣立ちの前の晩の動画をアップしました^^
「last dance with Takayuki」
http://www.youtube.com/watch?v=TunB1Lec56o








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4月21日に御歳神社で保護したムササビくんを、いよいよ9月22日に森へ帰します。

大きくなりましたよ^^よく育ってくれたね^^
感慨でいっぱいです。

本当に可愛かったです。こんなに可愛い君に会えたことは、幸せでした。

もう十分大人になったので、当初の予定通り、神社に帰します。
4月に保護した時に鳥獣センターに相談して、9月が最適期だと伺いました。

今日また鳥獣センターに電話しました。
ドングリは青い実を食べるようで、そろそろ食べごろだとの事。

巣箱は、高い方が好むが、猫などが飛びつけない高さでも大丈夫との事。
巣箱の後ろに穴をあけてワイヤーで木に括りつける。
しばらくは滑空が下手なので、枝がたくさんある木が良いとの事です。

餌を探しに行くのも環境に慣れてからなので、巣箱の近くに餌台を作ってしばらくは餌を補充してあげると良いとの事。

一日二日は、巣の中にじっとしているかも?
その後外の様子を見に出て、一週間くらいで木から木へ滑空し出すと思いますとの事。

なわばり争いで負けると出ていく事になるけれど、繁殖期を迎える2月頃までは、縄張り意識も弱いので大丈夫かと。

22日昼間に知人たちと餌台を手作りして巣箱を木に設置します。
観察用の懐中電灯は赤いセロハンを貼るとムササビの目に優しいそうです。
で、夕方、巣箱にムー君を入れる予定。
そのまま、夜遅くまで様子を見ていようと思います。

その後は出来るだけ毎日餌の補充がてら、様子を見るつもりです。

元気に鎮守の杜の住人になってね♪


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8日は氏子地域にある葛城モータースさんが、社長以下従業員総出で御歳神社へ奉仕活動に来てくださいました。
拝殿の屋根の雨どいに落ち葉と泥などが溜まって、草木が生えてきている状態で困っている話をしたら、皆さんでご奉仕してくださいました。

氏子役員さんやおとしだまの森倶楽部の方も来てくださいました。

せっかく大勢集まって、重機もお持ちなので、現在の駐車場の下にある荒れ地と化した竹やぶ跡も整地して第二駐車場にしようかとなりました。

竹林に降りる場所でオオスズメバチが騒いでいるので、よく見ると、栗の木の根元にオオスズメバチの巣が!!
しかし、さすが、葛城モータースの人たちは逞しいです^^
ひるむどころか、油を撒いて巣を燃やしてくださいました^^
これから秋に向けてオオスズメバチは攻撃性が高くなり、しかも巣の近くではさらに凶暴になります。
誰も刺される被害の無いうちに退治してくださり感謝です^^

竹林は、筍を取る孟宗竹は斜面にしか生えなくなっているので、その部分は残し、お祭りで使う真竹も2m程の幅で残して真ん中の雑草と笹が生い茂る部分を綺麗にしました。

また、境内に伸び放題になっていた枝も落としてくださり、スッキリ綺麗になりました。

結構な、というより、かなり本格的な重労働になりました^^;
軽トラック5杯分位の竹や枝打ちした枝を燃やしました。

実は天気予報は雨で作業実施も危ぶまれましたが、10時半には雨も上がり、無事たくさんの作業が予定通り出来ました。


屋根も拝殿だけではなく、神饌所や英霊殿の屋根も綺麗にしてくださいました。
また、氏子役員さんたちが、草刈りや草引きもしてくださり、助かりました。

お昼には、葛城モータースさんがBBQを用意してくださり、皆で美味しく楽しく頂きました。


本当にありがとうございました。

和気あいあいと楽しく作業して、見違えるほど綺麗になっていきました。
こういう企画は楽しいですね~!
でも、きっとかなりお疲れだった事と思います。
本当に皆様、ありがとうございました。






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お礼  


先日、神社の賽銭箱に、詩のような言葉の書かれた封筒がありました。
お礼にかえて、UPしておきますね。
ありがとうございました。

葛木御歳神社
天地のはじめに香ふ桃折りて 御祖の神に手向けつるかな。
三千歳の桃の初花我れ折りて 御祖の神に手向けつるかな。
三千年の昔ながらに咲く桃の花の色香の行方知らすも。
白玉は岐美(きみ)が装束。赤玉は緒さへ光れり。玉の緒の命結びて。
三産霊の神輪耀く。神代ながらに。


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今日は月次祭でした。アブラゼミからツクツクボウシへと変わりました。
秋の気配ですね。

次回の作業日は9月14日(土)です。午前10時前後から始めます。

9月8日(日)には、氏子さんたちのボランティアで、拝殿の屋根の落ち葉&土落としをします。
その後、樹木の枝払いと竹藪を整地するとの事です。
一日仕事で、葛城モータースの若い衆(!)もお越しだとの事。
お気持ちとお時間が許す方は、無理なさらずにお越しくださいませ。

4月に保護しましたムササビ君を山へ帰す日が9月22日日曜日に決まりました。
夕方から巣箱を設置してその後夜まで見守るつもりです。
かわいいムーちゃんを見にいらしてください。

初めての方でも、どなたでもご参加出来ます。
お越しの方は、メール等でご連絡をお願いいたします。

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