鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 



一昨日、お礼の手紙を二通受け取りました。
不思議な一致というか、どちらの方も「やまとびと」を見られて
御歳神社へ参詣に来られた方でした。

先日お電話があって神社でお待ちしてお出会いした女性と、
2時間ぐらいゆっくりとお話させて頂きました。
促されるままに、今までの人生と、神職になった時の気持ち、
今について、色々お話させて頂きました。
なんか、初めてお会いしたと思えない気持ちで、
とても打ち解けて会話を楽しませて頂きました。

きっとこれからも良いお付き合いができそうだなあと予感できる
楽しい時間でした。

で、とても達筆な御手紙を頂いて感激でした。

もう一人は、60代位の男性です。
神饌を運びに行きましたら、
じっと拝殿に座っておられました。

参拝のお邪魔になってはとしばらくそっとお待ちしていましたら、私に気付かれました。
「東川さんですよね?」
「??はい」
「やまとびとを見てぜひ、参拝したくなって来ました」とのこと。
なんと、私の父と同郷。大字まで同じでした。
「気に入った文章があると、書き写すんですよ」
と、「やまとびと」の文章を手書きしたものをお持ちでした。
「とても深い思いを感じました。お会いできるとは思いませんでした」と。。。

ちょっと気恥ずかしい。。。

拝殿前の階段に座って、小一時間位お話させて頂きました。

素敵な本の紹介をしていただいたり、
今までの人生についてお伺いしたり。。。
あっという間に時間が過ぎて行きました。

「またご案内しますから、ご住所を頂けますか?」と申し上げましたら、
「お手紙をお送りします」とのこと。
お約束通り、受け取りました。
手書きの素敵な文章を同封されて。。。

こういうお出会いって、本当にうれしいものですね。
気持ちが、すーっと透き通るような気持になります。

人と人とのお出会いは、神様のお導きだと思います。
広い世界で、出会うというのは、やっぱり奇跡ですもの。
本当にありがたいですね。

今日、拝殿に座って、神職である事の喜びをひしひしと感じました。

しんどいこともあるし、心がざわつくこともあります。
何のために骨を折るのだろう。
無駄である事を必死でやっているような空しさを感じることもあります。
でも、形になる時、人と心を通わせる瞬間。
優しい風に心を撫でてもらうようなとき。
ああ、無駄ではなかったのだと満たされる気持ちに
心の奥底から喜びが湧いてきます。

心を砕くことがあること自体、幸せなこと。
そのために一生を使い果たしても良いと思えることの幸せ。

神社と共に、歩んでいける事を、
何より嬉しみ畏みて。。。。


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夜半から、葛城は嵐です。

春の嵐というより、冬の嵐の様相です。

季節の進み方がちょっと変。。。

たくさんの人のエネルギーが、
自然に働きかけるという事があるのかなあと思うことがあります。
もちろん、科学的な根拠はない話ですが、
良い気を発するとその場の空気が和む。
悪い気は、空気を乱す。
それが、集合体となって、大きなエネルギーになるというのは、
何となくありそうな気がします。


昨夜、ちょっと気になることがあって、
神様にお伺いをしたくて、おみくじを引きました。

御歳神社のおみくじ、ものすごくストレートでいつも驚きます。

昨夜引いたおみくじの和歌

「ひきしおの
  引くはみちくる
    あしたあり
心静かに
  ときをまつべし」

先日引いたおみくじの和歌

「吹く風に
  沖辺の波の
    高けれど
心静けき
  我が港かな」

そんな心境でいられたら良いですよね。

騒がしい周りに同調しない。
ダメな時は、慌てず騒がず、
いつか何とかなるさ!と
大きく構えて動じず。

細かい一つ一つにこだわると、
大切なものが見えなくなることがあります。
個々の事象は全体像のパーツと捉えて、
やるだけの事をやったら、
そのことに自信を持って、
あとは、優しい風が吹くのを静かに待つ。

そういうことですよね?
神様、優しく見ていてくださっている気がして、
嬉しかったです^^



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先日からUPしています銀龍草、
茎が伸びて可愛くなりました^^

葉緑素を持たないで、腐葉土を栄養として取り込む不思議な植物です。

もう少しすると、頭がピンクにお化粧します^^
龍神さまの可愛い赤ちゃんという趣き^^

水晶ランという別名もあります。

御田祭りの時に、花咲く奥山と銀龍草。
良い感じですね~^^





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とっても気持ち良く晴れ渡る日。
花咲く奥山へ登拝しました。

ああ、気持ち良かった!
ああ、嬉しいな!

山の中に入ると、自然に気持ちがハイになって行きます。

ツツジはぼちぼち咲いています。
ヤマザクラは、ちょうど見頃でした~。




5月3日の御田祭りの頃でも、ツツジはまだ大丈夫かも?

良い具合なら、御田祭りの後、奥山へ登りませんか?
ああ、登りたいなあと思いました。

お弁当を持って、「さなぶり」も良いですね^^

ぜひ、御田祭り、いらしてくださいね。

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ようやく、HP更新しました~。
御田祭りのお知らせと神社だより作りました。

色々動きがあるのですが、
忙しくてなかなかこちらにもUPできてません。。。

御田祭りの牛のお面もできて、
御田植神事が念願の復活です♪

太鼓の台も出来て、先日の崇敬会大祭では、
美しい響きが広がりました。
台があると音が違いますね^^

HPのTOPからお入りください。

http://www.mitoshijinja.com/

牛のお面は知り合いの表具屋さんに作って頂きました。

御田植神事、今から楽しみです♪

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崇敬会の総会の日に、河内太古さんが、
すばらしい写真を撮ってHPにUPしてくださいました。

河内太古の写真館
http://taiko3.kusakage.com/katuragi/20090412/mitoshi.html

見ているだけで幸せな気分になります♪

心を込めて人や自然と交わる時、
その心が、すーっと通じ合って共鳴して
大きく包まれることがあります。

包み込まれる幸せ。。。

今日も光が満ちています。



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今日は、御歳神社崇敬会の第一回総会&大祭でした。
11月から募集を始め、現在35名。
今日は気持ちの良い晴天の中、気持ちよくお祭りを行いました。

総会で、崇敬会の会則施行と役員を選出。
和やかな空気の中、拍手で承認。
直会で色々なアイデアが飛び出します^^
様々な職業や立場の方が、神社のこれからを思って意見を出し合うってすてき!
強力な応援団を神様から賜った気分です^^

記念植樹で桜と楓を植えました。

今日の良き日、こうして笑顔で集まれた幸せを
ずっと忘れずに居たいです。

銀龍草、ちょっと大きくなりました^^




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昨夜は満月でした。
秋の満月は、光が眩しいほど澄み切って感じますが、
春の満月は、霞がかかっていてどこか怪しげな感じもします。

桜花がそろそろ散り初めてきました。
この時期、大神神社、狭井神社では鎮花祭が行われます。

花が散る時期に、厄神が四方に分散して病を起こすという考え方があったことに由来するそうです。

桜の散るあまりの美しさにこの世ならぬ妖艶さを感じたのかもしれませんね。
ただ、春は気分的にはspringとして弾むかと思いきや、情緒不安定になり易いのかもしれません。そういうものを厄除けとしてお祓いしようとしたのかもしれませんね。

さて、現在では、この時期、ヒノキ科の花粉が猛威をふるいます。
花鎮めの神祭りで鎮めるのは、桜ばかりではないようですね。
杉やヒノキなど、戦後大量に国家事業のように植えられて放置された木々を忘れないで!という警告かもしれません。



丹陽社の咲庵通信に「花粉は杉の涙?」というタイトルでこんな記事が書かれていました。

「…また、花粉症の原因ともなり、杉のイメージはあまり芳しくはありません。確かに花粉は大量に発生しているらしいのです。でも、戦前に花粉症があったという話はあまり聞かないし、杉の多い山村にもあまり聞かない。どうも花粉症は自動車の排気ガスが原因で、花粉はアレルギーの引き金にしか過ぎないようです。林産地では、十分な費用が出てこないため間伐などの手入れがなかなかできません。その結果、木々に太陽光が十分いきわたらず、木の成長を阻害しています。根が浅く、台風などにあって倒れてしまう木も多いと聞きました。

数寄屋大工の木下孝一さんは、このように山が荒れているため杉は悲鳴をあげ、子孫を残そうとして花粉を今まで以上に飛ばしていると嘆いていらっしゃいます。花粉を飛ばす事で、自らの涙をアピールしているんだと・・・・。

杉をはじめとする木材は、CO2を固定化している身近なモノでもあります。山を整備し多量にある日本に隠された財産スギを、建築などに大いに使って活用することが、環境や健康に対する私たちの課題かも知れませんね。」
http://www.tanyosha.co.jp








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ようやく、念願の崇敬会が立ちあがって
4月12日に崇敬会大祭&総会を行います。
また一つ、記念すべき日。。。

春の暖かな穏やかな日になりそうです。

記念植樹で桜と紅葉を植えようと思います。

佳き日になりますように。。。

崇敬会のご案内はこちらです。


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5月3日は御歳神社の御田祭りです。
古語拾遺に記載がある通り、杉の葉をおふだでくるんだイナゴ除けの護符を授与しています。

御歳神社でもこの日、数十年前までは、御田植神事を行っていました。

忌竹で四方を囲ってその中を田んぼに見立てます。
牛のお面をつけた牛役と、牛を引く田男がカラスキとマンガンで田んぼを整えていきます。
その後、イナゴ除けの護符を苗に見立てて田植えをします。
その苗を持ち帰り、田んぼの水口に供えます。

各地で行われる水口祭の発祥も御歳神社であろうと言われています。

大切な神事が長らく、途絶えていました。

そして、今年。。。

牛のお面を知り合いの表具屋さんに作って頂きました。
カラスキとマンガンは実際使っていた古い農具を頂きました。

まずは、これで復活です!!

総代さんたちに牛役と田男役をお願いします~

ああ、楽しみです!!

また一つ、復活~!!

*御歳神社の御田祭りは5月3日午前11時からです。
大祭のあと、御田植神事です^^
どなたでもご参列頂けます。
ぜひお集まりくださいね。

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ここ数日、少々寒いですが、春はちゃーんとやってきました。
桜が咲くと、それだけで、心が浮き立ちます。
御歳神社の奥で、銀龍草も顔を出しました。
とっても珍しいんですよ~



下記リンクは2年前のものです。
今年は早いですね~。
http://blog.goo.ne.jp/mitoshi7/e/a92c9578193e41c7899ed1a411a21ac2


もし、銀龍草をご覧になりたい方は、メールか電話でお問い合わせくださいね。
時間が合えば、ご案内いたしますよ~。

ソメイヨシノの後、しだれ桜、八重桜と咲いて、最後に奥山でヤマザクラです。
ああ、山の中で咲く山桜に早く会いたいな~



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