鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 



昨夜の私の塾の中一の国語の授業で。。。

「狩りに行く」の答えが出なくて、
山に鉄砲持って行くのは何しに行くの?と聞いても???なので、
「赤ずきんちゃんは森で誰に助けらた?」
「おばあさん!」
「おばあさんは食べられるやん〜」
「?・・・・?」
へっ?今の子、赤ずきんの話を知らないの
ようやく一人が「猟師!」と答えました。

で、「んじゃ、眠れる森の美女」で王女が眠りに落ちるのは何に指を刺したの?
「えー?知らん。。。」
「糸車やん〜」
これは全員知りませんでした

「桃太郎の家来は?」
これは楽勝^^

「かちかち山でタヌキを懲らしめたのは?」
「カニ!!」
で、大爆笑^^
カニは猿蟹合戦やんか〜

昔話は過去の産物となりにけり。

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さていつから昔話が消えたのでしょう。
そう言えば、「本当は怖いグリム童話」とかが流行りましたね。

そういうのは、大人が読むから怖いわけで、
元来子どもは残酷なことが現実に結びついていないので、全然OKなんですよね。

勧善懲悪ものは、幼子には必要な気がします。
やはり、良いことをしたものは報われ、怠けたり悪いことをしたら罰が当たる。
それって、ものすごくわかりやすい倫理観ですから。


子どもが小学校の発表会で、妙な劇をやっていてうんざりしたことがあります。
人権集会の劇なんですけどね。

ウサギとカメの後日談。
負けたウサギは仲間からいじめられるのです。
で、仲間が話し合いをします。
ウサギが傲慢さから寝てしまったのは悪いけど、
誰にも失敗はあるし、だからって、ウサギ族の不名誉にならないというもの。

何だかなあ〜

勝負は一瞬で決する。
そこで負けたなら、言い訳無用ですよね〜
反省して巻き返すなら、三倍の努力をせよ!ですわ〜

なあなあで、許すことを、子どものうちから教えて良いものか。

そうなると、努力する方が馬鹿を見るになっちゃうんですよね〜
嘘をつかないとか、努力することとか、誠実であることとか、
理屈抜きで、昔話は語ってくれていたのですが。。。。

大人は嘘をついても平気だって、メディアでいつも流れていて、
誠実さを要求するって、何だかなあ〜

今の子たちは、子どもだけの秘密基地も集団遊び場もなくなって、
学べる場所が減ってしまいましたね。
野原を駆け回った私たちはずいぶん幸せな時代に生きていたのかもしれませんね。


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私は神職の仕事以外に、個人で小中学生の塾を開いています。

先ほど、朝のニュース番組で小学校英語授業についてやっていました。
私は、以前から、小学生は英語より国語にもっと時間をかけるべきだと思っています。

今の子どもの国語力は、危機的状況です。
このままいくと、普通の会話をしていて、その意味が分からない子が出てきそうな危機感を覚えます。

で、私の塾では、小学生は国語重視。
親の意向は英語もやってほしい!と根強いですが、小学生は国・算だけやってます。
今、「日本語トレーニング」という教材を使っていますが、
題材は、新美南吉から始まって、芥川龍之介、宮沢賢治、
太宰治、森鴎外、萩原朔太郎と進む予定。
独立して個人で塾を始めて5か月ですが、早い子は太宰治まで進んでいます。
私がこの教材に惚れているのですが、その文章の美しいこと!
ああ、日本語はこんなにも美しいのだと改めて感動します。

日本人は、宝石のような言葉を持っているのだと感激します。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は小学生には難し過ぎます。
死生観が特殊なので、なかなか共感をしづらいと思います。
でも、この文章の持つ、透明感、静謐な凛とした響き、
言葉の一つ一つが紡ぐクス玉のような輝き。
その世界を少しでも感じてほしいなあと思います。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の敬語の美しさ。
日本人は、こんな美しい言葉を話せる幸運に巡り合った民族なんだと思います。

今の日本では、死語に近づきつつある言葉も多いです。
だからこそ、小学生には、その言葉の煌めく余韻を十分に味わってほしいと願います。

英語?
専門外の小学校の先生が、苦労して「児童を楽しませる」ために必修で教える科目でしょうか?
今、中学一年生の英語学習に、ひどい弊害を感じます。
小学校で英語を習った彼らは、英語は簡単だと思っているのです。
小学生は単語を覚える義務がありません。
なのに、いきなり、中学で教科書に載っている単語を全部覚えよ!というと、
「え〜!そんなん無理〜!!」と言います!
以前の中一は、英語は難しそうなので、最初が肝心と、ワクワク感とともに、
意気揚々と英語の授業に取り組んだものです。
あの感動がない!
これも危機的な状況です。

学問を苦労なしで身につけるのは無理です。
そんな簡単な自明の事実をないがしろにしていいものか。。。

色々な疑問を感じつつ、私はこれからも、「日本語」にがっつり取り組みたいと思っています。


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