夕刊マダム

転勤族のダンナとともに体験する、日々の『?』と『!』
2014年、シンガポールからマニラへやってきました!

日本語講師がここにも。

2007-08-28 | 語学が苦。
毎週アタマを痛めては、授業に臨む日本語教室。
今週の課題は
「公園散歩する」と
「公園散歩する」
の違いについて。

Piroさんはおんなじじゃないの?っていうけど、なんか違うような気がしてならないのです。
教科書には「公園を散歩する」という言い方が載っています。
「公園」という場所が、通過する場所、ルートの一部、という考えから助詞は「を」になります。
なんて説明があったりするんですが。
だから、「橋を渡る」とか「家の前を通る」っていうことと同じ。

確かに、「公園を散歩する」って言い方のほうが、自分としてもしっくりいくし、普段はそんなふうに使っている。でも「公園で…」も間違いじゃないと思ってます。「公園で…」という言い方になると、その公園がすごく限定されているような、散歩するのは「公園内」みたいな、そんなニュアンス。…わかります?

いちばん知りたいことが、参考書や辞書にないってのは、きっと今まで教えてきた人たちも、よく分からなかったってことなのかなぁって思います。
初級の段階で、そこまで深く教えるべきなのか?
でも、いろんなこと知ってもらいたいっていう、思いと。

毎週のように、私は、授業についてPiroさんにも相談します。
Piroさんのほうが、語学に関してはずっと知識があるから。

そんなPiroさんが、会社で、会社のローカル社員対象に、日本語を教えようかな…と言い出した。…いや、ずいぶん前から、そんな気持ちがあったんだけど、日々の業務に忙殺されてできないでいたらしい。
ローカル社員から、「いったいいつ教えてくれるんだ?」っていう催促もあったらしい。

それ、すっごくいいと思うなぁ。

縁があって日系の会社で働くことになった人たちに、すこしでも、日本のコトバを知ってもらうのって。「業務レベル」に達するまでは、かなりの時間がかかるけど、ちょっとした会話が日本語でできたら、なんだかウレシイ。

さてさて、今度こそ、Piroさんの決意が達成できるか?

夜風がきもちいい。

2007-08-27 | KL Life/TYO Life
ニュースを見ていると「猛暑」「酷暑」といわれていたつい先日までの気温がだいぶ落ち着いてきたようですが。
実家のある仙台の今日の気温も、かなり涼しくなってますね。
Piroさんの実家の関西は、まだまだ30度上回っているようですが…。
来月、関西と仙台に帰国する予定の身としては、いったいどんなかっこをしていったらいいのやら、悩むところです。

最近のKLは、もちろん毎日が真夏日ですが、日中もわりとさわやかな暑さの日が多いような気がしてます。夜にスコールが降ってくれるおかげで、寝るころには、空気が冷やされて、気持ちよく眠れます。
こういう気温差の中の暮らしは、米沢に住んでいたときのことを思い出します。
盆地にある米沢の日中の最高気温は、熱帯並み
それでも夜はひんやりとした空気に満たされるので、「熱帯夜」ということはほとんどなく。日中の暑さも、夜ぐっすりねむれることで解消されて多用な気がします。
KLのいいところはそこかな。暑いけど、熱帯夜は意外に少ない。

独立50周年

2007-08-26 | KL Life/TYO Life
今年、マレーシアは独立50周年を迎える。8月31日は大戦後、イギリスからの独立を記念した「独立記念日」。

今年は、50周年という節目の年に当たるので、街じゅうお祭りムード一色。(毎年すごいけどね)
そこここのビルや商店街、個々の家々に至るまで、マレーシアの国旗でいっぱいになる。毎年、この光景をなんだか不思議な気持ちで見てたけど、今年はなんたって50周年である。外国人の私も、なんだか「スラマッ ムルデカ!(独立おめでとう)」なんて気分になってしまうのだ。

Piroさんの車で、街なかへ向かう途中の車窓からは、赤・青・白・黄のマレーシアの国旗が次々に飛び込んできた。マイカーやタクシーに飾って、はためかせている車もアリ。(ちょっと、撮影できなかった…)

植民地になったことのない日本に生まれた私にとっては、「独立」というものが、その人たちにとってどんなものであるのかは、想像することしかできない。
この国の建物が、イギリス式だったり、使われる英語がイギリス英語だったり、そんなところで、ああ、イギリス領だったんだ、と思うことぐらいしかできない。
でも、戦争を体験して、植民地から解放された経験をもつ人たちにとっては、忘れられない日なんだろうと思う。

2週間ほど前から、独立お祭りムードは高まってきていて、毎晩プトラジャヤという町で、花火が上がっている。日本からの花火チームも参加しているとのことで、時間があれば、何年かぶりに、日本の花火もみてみたいなぁと思ってるけど、さてさて、Piroさん、花火の上がっている時間に帰ってこられるかな?

外国人ながら、この記念すべき一瞬に、ここに居合わせてことを感謝します。
我が家でも、「スラマッ、ムルデカ!」
          
          ミニサイズの国旗、かざってみました


家計簿に引き続き

2007-08-25 | KL Life/TYO Life
体重記録をすることにしました

これは、自分のためでもあるけど、Piroさんのためでもあります。
世間で言う「ちょっと、いや、かなりのおデブちゃん」なPiroさんが、
いつか、標準体重範囲内に到達できるように…。

体重管理ソフトみたいなのを使って、過去3年分以上のデータを落とし込んでみました。BMI指数がでて、表に「標準」とか「やせ」とか出るんですが、
Piroさんの体重は、計りはじめた当初から「肥満」
表に「肥満」の文字がだだだーーーーーっと並んでいると、なんだか永遠にそこから抜け出せないんじゃないかって気分になりますが…。

頑張れ、Piroさん!まずは5Kgの減量だっ

あ。Piroさんの名誉のために、ひとこと。
体格のわりには、コレステロール値は低いんですよ

新しい人も、続々。

2007-08-24 | KL Life/TYO Life
マレーシアに永住しようと考えない限り、ここにいる日本人はみな、「転勤族」だ。
今月のはじめ、同じ会社の人のご家族(奥様+お嬢ちゃん2人)がKLに引っ越してきた。そして今日は、会社の奥様同士でのランチ会になった。

KL勤務の予定は、ウチの会社の場合、だいたい5年前後。
今日、ざっとみまわしてみると、もはや1,2を争う古株。そりゃ、友達もみんな帰国してしまうわけだ。
他の日系企業の人たちをみると、だいたい3年ぐらいってのが通例になっているらしい。中には7年います、なんて人もいるけど、やっぱりそういう人はみんなにも驚かれる。

KLに来たばかりのころ「いま4年目です」という奥様もいて、「すごーーい」なんて驚いてたけど、今では、みんなに驚かれる立場になってしまった

すっかり現地人化している私なので、来たばかりの人を見るとその肌の白さがまぶしい 何年いても、白さをキープしている人もたくさんいるけど、焼けやすい肌に加えて、肌が丈夫…ってこともあって、無防備になりがち。
もう、この黒さはあきらめることとして…。

最近は、日本に帰ってから、ちゃんと日本人としてやっていけるかが、なんだか心配になってきた。

ローカルから薦められた一冊

2007-08-23 | 本とか映画とか
日本人会の事務をやっているチャイニーズ系のコンさんは、日本語能力検定2級をもっている人。今、1級受験のために、日々勉強している人です。

そのコンさんが、先日「みっきぃさん、この本読んだことありますか?」
と1冊の本を持ってきてくれた。

みんなの記憶にもまだ新しいであろう、奈良のエリート高校生の放火事件の本だった。私自身、この事件を詳しく知らない(ワイドショーから遠のいた生活をしているので…)けど、マレーシアに住む、マレー人が、この本を手にして読む、そして読破しちゃった、ってことがスゴイと思った。

日本人会の図書館で借りて、2週間ほどかけて読んだらしい。今日、図書館に返却するとのことで。
おすすめされたので、私も、じゃあよんでみましょうか、とコンさんと一緒に図書館へ、その本を借りに行った。

図書館で働いているまた別の女の子(名前忘れちゃった…)も、日本語がぺらぺら。そして、図書館で働いているだけあって、読書量が半端じゃない!
きっと、そのへんの日本人よりもいろんな本を読んで、いろんなことを考えている。
彼女はいわゆる「猟奇的な事件」ものに興味があるらしく、今回この本を薦めてくれた張本人は、実は彼女らしい。日本で起きたいろんな事件の本を、読み、調べている。そして、自分なりの考えまでしっかり持っているのだ。

「外国語の本を読む」というのは、相当の語学力がないと、できないことだと思う。自分が英語の本を読んでも、なんだかさっぱり分からないのに。この2人は、読みこなしているのだーー。

というわけで、さっそく読んでみました。
漢字にルビが一切ふってないこと、使っていることばも「大人」のことばだったりすることも含めて、この本を読んだふたりを、改めてスゴイと思いました。
日本人として、がんばらなくちゃ、とも思いました。
それから、内容ですが、世の中には「絶対に」出回らないはずの「供述書」が多用されています。ほぼ、ノンフィクションです。それだけに、真実味があって、少年事件に関して、いろいろと考えてしまうところもあります。

ちなみに、「日本人」の私は3時間ほどで読み終わりました(こんなとこで日本人の意地張ってみました…

外国人に日本の本を薦められた、貴重な体験でした。
この本のほかにも、いろんな本を薦められたので、今後は図書館を大いに活用させていただこうかと思います。


長い 別れの一日

2007-08-22 | KL Life/TYO Life
昨日の夜の便で、Masaちゃんが日本に帰っていきました。
KL最後の昨日、わたしはMasaちゃんとMioさん(withちびっこ)と一緒に
すごしました。
Masaちゃんとは、知り合って半年ぐらいしか経ってない人だったので、これからがおもしろいぞ!って時の帰国は、なんだか寂しいというか、え?って感じで。

Masaちゃん夫婦が泊まっているホテルでおしゃべりしながら午後の時間をすごしました。まだまだ、話したりないっ。たわいもない話ばかりなんだけどね。

そんなたわいもないバカ話の最中、Mioさんが突然
「ね、私カミングアウトしてもいいですか?」
と言う。今度はどんな「バカ話」なのかと思って、身を乗り出して聞いた。

「私も 日本に帰りますー!」

「あ、そう。………!!!まじぃぃぃぃぃ?

えっと、日本に帰る、帰るって、一時帰国じゃなくって、本帰国?
え、だんなさんをおいて帰るん?マレーシア生活が耐えられなくなったん?

とまあ、頭の中がぐちゃっとしてしまった一瞬。
結局は、ご主人の会社の都合なんですけどね。

今日帰国のMasaちゃんも、この話にはオドロキだぁ。
しかも、帰国は10月半ば予定らしい。

きゃーーーー。あと1か月半しかないよーーー。

ここ数ヶ月で、ほんとに仲の良かった人たちが次々に日本に帰国している私の、最後の砦みたいな存在だったMioさんだけに、今日、これから空港でお別れしなくちゃいけないMasaちゃんとのことを思い、そして、またその1か月半後に、Mioさんを送り出さなくちゃいけないことを思うと、きゅきゅうっというココロの音が聞こえてきそうでした。

そんなびっくりニュースもありながら、時間は刻々とすぎ。

Masaちゃんを送り出す時間がやってきました。
5月にHaruさんを見送ったときに、「最後の握手は、涙腺と連動している」ということを知った私だったので、Masaちゃんとは握手しないーー!って逃げました。
…でもね、だめなんだなぁ。握手をせずにはいられない。
そして、涙をながさなくちゃいられない。
きっとまた会えるを分かっていても、遠い…。

今頃彼女は、日本の地を踏み、新しい生活の準備を始めていることでしょう。

この距離感が、不思議な感じです。

世の中「カネ」です。

2007-08-20 | KL Life/TYO Life
久しぶりに夕方、メガモールへ行った。3時くらいから激しい雨が降ってしまったせいで帰宅ラッシュの夕方7時ごろには渋滞、渋滞…。そしてタクシーが来ない、という状況に久しぶりにハマりました

タクシーを待つ長蛇の列に加わる気力がなく、お腹もすいてきたので、とりあえず、モール内のコーヒーやさんで適当に食べることにした。
タクシー待ちの人たちを眺めながら、さて、最後尾に並んだらいったい、いつタクシーに乗れるんだろう???1時間後ぐらい?

そんなとき、タクシーレーンの隣のレーンに、無人のタクシーが2,3台立て続けに止まった。タクシーレーンには、タクシーがいない。
こういう場合のタクシーはだいたいが、メーターを使わずに値段を交渉することになる。
…がしかし。これを逃すわけにはいかない。これに乗れれば、10分後には家にたどり着けるはずだから。

というわけで、1台目に値段交渉。
「○○まで行きたいんだけど、10リンギ払うヨ」
といってみた。ちなみにメーターを使えば5リンギ程度の距離である。
「あっちは渋滞してるからヤダ。」
とあっさり断られた。

そのやり取りをみていた、ショッピングモールの係員に
「おまえさん、ちゃんとタクシー待ちの列にならびなさいよ」
と注意を受けたけど、オッケー、オッケー、と生返事をして、2台目のタクシーに再チャレンジ。
「10リンギ…」って言う前に、「15リンギ」と言われた。
普段の3倍の値段だ。かなり強気なインド人だ。
う~ん、と悩んだけど、10分後に家につけることを3倍の値段で買うことにした。

ものすごいスピードを出してくれて、しかも道はそのショッピングモールを抜けた途端、ガラガラ。5分で家に着きました

3倍の価値は、あった、かも。

日本で、500円のところを1500円だ、って言われたら、かなりむかーーとするけど(その前に、そんな値段交渉自体、日本ではあり得ないですね…)、マレーシアなら、まいっか、って気分になっちゃうのだ。

あー、お金持ってて良かった

健康診断

2007-08-18 | KL Life/TYO Life
日本が夏休みのこの時期、毎年わたしたちはふたりで健康診断を受けています。
会社がちょっとヒマになるという理由で。

結果は1週間後ぐらいに届きますが、今年はどうなっていることでしょうか。
とりあえず、目だった違いはなかったような気もするけど。

こちらに来て4年。4度目の健康診断はとりあえず、体重は4年前をなんとかキープ。身長もとりあえず160センチをキープってことで。
日本に帰ったら、この身長、縮んじゃうんですかねー?

語学の教え方

2007-08-14 | 語学が苦。
ボランティアで日本語を教えている身とはいえ、教わる生徒たちはそんなこちら側の事情なんて、関係ない。
そんなわけで、毎回毎回、授業準備というのはわたしにとっては、かなりの時間を費やすことになるんですけど。

今日、中国語の授業が終わった後で、先生と雑談しながら、
「ことばを教えるって、難しくないですか?」
と聞いてみた。
先生いわく「不難!很容易!」(難しくないよ、簡単だよ。)
との答えで。
なんで難しくないの?ってなことになって、
先生の「ことばの教え方教室」になりました。

要は、生徒がどの部分を知っているのか、ということだそうで。
知らないところ(新しく習うところ)は知らなくて当然なので、
知っている部分から、どこまで「想像させる」か。
ちなみにちょっと授業やってごらん、って言われて、
この前、やった「あげます、もらいます、くれます」を題材にしてみた。
「あげます」「もらいます」は1年前にすでに学習済みというもの。
「くれます」ということばを習っていないので、生徒は

「先生は、わたしにプレゼントをあげます」
っていう会話になってしまうのだ。

…で、話すひとが「わたし」かつ、プレゼントをもらう立場のときは
「先生は、わたしにプレゼントをくれます」
というふうになる。

この「くれます」をみんなで想像しよう!って授業にして(実際そうしたんだけど)、
それがあたったら「That's right!」って盛り上げましょうって。

実際、中国語の授業はほとんどが「想像」の世界。
漢字がなんとなくわかるので、想像はしやすいのは、ほんとのことだ。

でも、わたしにとっては、そこからが問題なわけで。
それをどう活用するのかとか、あとは読み方の問題とかも。
非漢字圏のひとたちにとって、日本語も中国語もその文字を覚えるだけでもタイヘンなのになーって思っちゃう。

結局は個人がどれだけ頑張って記憶に残す努力をするか、ってことなのかな。
大人になればなるほど、その能力は落ちていく一方だけど。

やっぱり中国本土で学校の先生をしていただけのことはあって、
2時間の授業が、退屈じゃないんだよね、この紅先生。
自分の中国語もそうだけど、先生としての「教授法」すこし盗ませてもらいます