思い返せば約1ヶ月前。Piroさんの両親から電話がかかってきて、
「来月19日から22日まで、そっちに行くで。」
とひと言。
もう旅行代金も支払済みの段階で、電話がかかってきた。
あれよあれよという間に、その日はやってきてしまって、
嵐のように彼らは昨日のフライトで日本へ帰っていった。
これはその4日間の記録である。
1月19日(金)
夜。クアラルンプール国際空港到着。
パッケージツアーで来ているので、迎えはいらない。ホテルにも何時につけるかどうかわからないので、会うのは20日(土)にしよう、と事前の打ち合わせがあった。
23:30 さすがにPiroさんも帰宅していて、夕食後のDVD鑑賞タイム。Piroさんのケータイがなる。仕事のトラブルか!?すこし険しい顔つきである。
電話を切って、ため息ひとつ。
「親父たちが、これからホテルへ来い」と言っている。
やっぱりそう来たか。
事前にホテルで待ってますよ、って嫁の私は言ったんだけどね、いいからいいからって、断ったんだよ、むこうが。
「せっかく寿司買ってきたのに、なんでおまえらはホテルにいないんだ!」
とまで言われては、出向いていくしかない。
幸い、自宅から近くのホテルだったので、12:00にはホテル入り。
約1年ぶりの親子ご対面と相成った。。。。
お父様がすこぶるご機嫌だったのが救い…
1月20日(土)
ツアーの「市内観光」が午前中に入っていたので、私たちはゆっくりとして午前中を過ごす。15:30に迎えに行くことになっている。
13:00すぎ、Piroさんのケータイがなる。またもや仕事のトラブルか!?顔色が冴えない。
電話を切って、ため息ひとつ。
「親父たち、観光が終わったから、もう迎えに来い」って。
ツアーの終了時間13:30を3:30に間違えていたらしい。
屋台でパンミーをかっこんで、ホテルへ向かう私たち。
お母さんからのリクエストは
「ドリアンが食べたい」
「ガーリックチリソースを買いたい」のふたつ。
さっそく、近くのスーパーでガーリックチリとドリアンを購入。
ドリアンはちょっとシーズンがずれていたので、あんまり屋台が多くでていなかったけど。
ウチにドリアンを持ち込むのはカンベンして~~
と思いつつも、両親のためなら~え~んやこ~ら
。
今晩は、ホテルではなく、ウチに泊まってもらうことになっている。だいたい、ドリアンはホテル持込禁止!なのだから。
夕方、自宅について、さっそくドリアンを試食。KL3年の私も、まだ3度目くらいのドリアンである。嫌いじゃないけど、匂いがきつい。多すぎて、買えない、ってのがあって、あまり食べる機会がない。今回買ったドリアンは「ASLI」という種類のものらしい。甘さもコクもかなりちょうどいいドリアンで、今回のドリアン経験で、わりと「ドリアンが好きかも…
」ぐらいのレベルまで行った。
そして、嫁にとっては試練?のひとつ。夕食の準備が待っている。前日から作りおきしておけるものは、しておいたので、わりとあっさり準備は完了。お魚と野菜の煮物という食文化のなかで育った私に対して、Piroさん一家は肉、肉、肉~!である。
「生の野菜食べると、虫になった気持ちになる」という名言を親子が口を揃えて言うのだ。
というわけで、食卓はお肉中心に。次の日がお誕生日というPapaのために、大好きなウイスキーもご用意いたしました。
すこぶる上機嫌になったPapaは、明日のゴルフで賭けをしよう!と熱弁を振るっておられました。
普段、8時前には寝てしまうPapa,この日はがんばってました。KL時間の8時、つまり日本時間の9時くらいまで起きてたもん。
「あー、ボクは眠くなりました。もう、寝ます」
といって、さっさとベッドルームへ行ってしまった。
おかげで、私たちも、はやめに就寝することができました
私はこの両親が、なぜかとっても好き。
Papaは「お前は何様だー?」「俺はおとーさまだ!」って言ってのけそうなくらいの人で、Papaの言うことは「絶対」なのだ。PiroさんはいまだにPapaに対して敬語を使っている。そんなしきたりをしらない嫁は「おとーさん、何言ってんですか~!」なんて肩をピシッとたたいてしまったりして、家中がし~~~ん
でもね、きっと、そんな嫁を気に入ってくれたのよ、Papaは。(と勝手に思い込んでいる嫁)
そして、今回、Mamaからも素敵な話が聞けた。
かなりのわがままっこなPapaにどうして、ここまでついて来られたのか?
Mamaいわく
「それはね、私の一目ぼれだからよ。
一目ぼれして、この人と結婚するって、勝手についていったのは私だから、その責任はすべて自分にあるのね」
…と。
おおっ
なんて素敵な女性なんだぁ。Mamaって人は。
確かに、Papaは若かりしころ、結構ブイブイ言わせてたであろう面影がある。Mamaも結構美人さんである。この二人の恋物語は、また別の機会にお話するかもしれないけど、なかなか素敵なのである、この二人は。